いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

辞職と議員年金の相関関係

2007-03-27 | Weblog
 区議会や地方議会も国会の模倣だ、と昨日書いた。議員特権とも言える、海外視察や国内行政視察等もその一例だが、議員年金などというものもある。我々区議会議員は、全国市議会議員共済という「議員年金」に加入している。国会議員の年金が「優遇」と批判されていることに比べると、しょぼい制度であるが。

 国会議員は、本人負担月額10万円で、年金額約400万円、私たち区議は、自己負担月額8万円で、年金額約180万円(いずれも勤続12年の場合)まして、その間も公的年金(国民年金又は厚生年金)の保険料は徴収され、給付は議員年金の掛け金納付期間分減額という、まったくやめちまえ!という制度である。

 さらには、市町村合併で、現職議員数が激減、支払う人数より貰う人数が増え、崩壊寸前となり、本年4月1日以降は掛け金が増額され、給付額を下げる措置が取られる。給付額は議員歴が長いほど多くなる仕組みなので、減額の影響も「長老議員」程大きい。大田区議会議員でもっとも影響の大きい「長老」は、3月31日迄に辞職するのと、任期満了(4月30日)でやめるのとでは、月額5万円も手取りが違ってくるそうだ。

 今回、3月中に辞職する議員は4名。2名はまだ年金支給に期数が足らない若い議員で、都議会議員補欠選挙への立候補が辞職理由だ。もう一人「長老」で都議補欠選挙立候補に伴い辞職する区議がいる。今期限りで区議を勇退する「予定」だった。が、突如決まった都議の補欠選挙。それでは、と立候補を決意した、とのことだ。しかし、「予定通り」区議を任期満了で勇退すると年金総額で年間60万円も少なくなる。都議の補欠選挙で辞職又は自動失職(他の公職に立候補すると失職する)すれば、60万円減額されずにすむ。

 そして、昨日「辞職願」を提出した区議。この方も、今期限りで勇退を表明されていたが、任期満了まで1ケ月と言うのに「辞職」とはいかなる理由があったのだろうか。4年前にも、長老議員が同様に任期満了直前に「辞職」されたことがあった。その方と今回のお二方ともに、議会内外を問わず「見識深い」との評価が高い区議であった。まさか「年金のため」の辞職ではない、と信じているが、あまりの偶然はなんだろうか‥

 大橋巨泉氏や竹中平蔵氏など、自らの都合で議員を辞職する例があとをたたないが、「議員バッチ」というものは、そんな軽いものではないはずだ。多くの有権者の信託により、預かっているものであるはずで、その任期中は、その信託に全力で応える義務が、議員にはある。

 今回の辞職が、そんなことではないと祈りたい。
お二方には長い間、ご苦労さんでした!



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