いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

なぜ専決処分をするのか?@第1回臨時会質疑

2009-05-25 | Weblog
 本日は臨時会が開会された。この臨時会は、議会の議長(今回はない)や副議長、監査委員などの人事案件が主な議案となるが、一部この会議で議決すべき議案も提出される。その中で、今回は「報告」に質疑を行った。報告は、採決をしないので、反対の態度を示すことはできないが、後日のために議事録に発言を残すことにした。今回質疑したかった報告案件は次の2件である。

報告6号
田園調布2丁目付近枝線その16工事(下水道)
当初契約金額2億2260万円
今回変更金額2億3010万7500円
契約業者:佐々木・醍醐・阿部共同企業体
理由:枡及び管を増設する必要が生じたため

参考:当初契約落札率(大田区の予定金額との比率)99.70%!

報告9号
特別養護老人ホ-ム池上外壁改修その他工事
当初契約金額1億5340万5000円
今回変更金額1億5983万1000円
契約業者:アゼル・河津共同企業体
理由:塔屋に設置されているアルミル-バ-の取り付け部分にさびがあることが判明して塗装及び補強工事が必要

参考:当初契約落札率(大田区の予定金額との比率)99.93%!

 専決処分の乱発により、入札が形骸化することを心配して両報告に質問しようとしたのだが、報告9号に質問すると、共同企業体の構成員の1社の経営者が議員の親族(御子息)のため、該当する議員を除斥(退席)しなければいけないこと、さらには、6号と9号をわけて上程しなければいけない、などの問題があることがわかった。

 とすると、問題の本質が見えにくくなる可能性があること、「除斥」というご足労をおかけすること(つまり、議員の親族企業)が、今回の質問の目的ではないこと、などを考慮し、6号だけの質問とした。以下、質疑の内容である。

報告6号について質問いたします。本来報告案件は議決をしないので、質問の意味がないのかもしれませんが、私たち一人会派は総務財政委員会の委員になることが出来ないため、本会議の場において、疑義を確認する必要があることをご理解ください。

当初は報告6号と9号につき同様の疑問があるため、一括質疑をするつもりでありましたが、どうやら9号に質疑をすると様々な問題が生じる恐れがあることがわかり、そのことはこの問題の本質ではありませんので、6号で代表して質疑することといたします。

報告6号は当初2億2260万円であった下水道工事請負契約代金を「枡及び管を増設する必要が生じた」との理由で、750万7500円、当初契約金額の3.37%の増額を、区長が専決で決裁したというものであります。

大田区の専決案件が他自治体に比べ非常に多いことは以前、同僚議員が本議場で明らかにしたとおりであります。この入札の当初落札額は、なんと大田区予定価格の99.70%。差額は0.30%、66万円という驚異的な数字でありました。多くの工事案件が、まさに神業的に予定価格にほぼ近い落札率であることは、流石業界諸氏の日々の努力の賜物と驚愕と敬意をもって拝見しております。

さて、そこで、毎回のように様々な理由をつけて行われる増額の区長専決についてうかがいます。今回の工事入札において、第二位の札を入れた共同企業体の入札価格は、2億2449万円でありました。今回増額した価格2億3010万7500円を下回っています。

つまり、2位のJVは現場を熟知しており、現場説明や仕様書から当初から「枡及び管の増設が必要」と考え、その分も入札額にいれていたとしたら、どうでしょうか。

安易な専決処分が、結果として、入札自体を形骸化させていないか危惧するのであります。そこで、昨年度、議会の議決が必要な1億5000万円以上の工事契約案件は何件あり、そのうち何件が専決処分されているのかお教えください。

さらには、さる18日におこなわれた大田区総合体育館入札では、電気工事、建設工事がロアリミット、最低制限価格と思われる価格ギリギリで落札されています。これらが、この専決を使って3回「当初予想もつかないこと」が発生したり、「温暖化対策の工事を忘れていたり」すれば、予定価格に近い価格になってしまいます。ついては、この専決を安易に使わない厳しい価格査定が必要ですが、今回の報告案件を含め、どのような基準で臨まれているのかおうかがいします。

(答弁)
議決案件は12件、専決案件14件(ただし、昨年度の議決7件含む)

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