いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

今日は広島大虐殺の日。忘れてはならない。

2005-08-06 | Weblog
 今日から60年前の、昭和20年8月6日午前8時15分、人類史上初の原子爆弾が広島市に投下された。その結果、非戦闘員である住民を中心に14万人が死亡した。さらには、8月9日午前11時2分長崎市に2発目の原爆が投下され、74000人が犠牲となった。

 また、それをさかのぼること5ケ月前。3月10日未明には、東京市にナパーム弾が投下され8万人以上がなくなった。この東京大虐殺の方法も残虐で、半径40平方キロの円周上の周辺にナパーム弾を落とし、住民が避難できないよう閉じ込め、その内部に、さらに1万2千発の焼夷弾を落とす、という国際法を無視した残虐なものであった。

 国際法においては、戦争は合法であり、その戦い方が明記されている。非戦闘員や赤十字のマークを付した者を殺傷させてはならない、とか、白旗を揚げた者を殺してはならない。さらには、捕虜となった将校は、労役させてはならない、民間人に成りすましたゲリラ(制服を着用していない戦闘員)は射殺していい、等である。

 ただ、異常な空間である戦地において、100%これを遵守できは疑問である。敵地の爆撃により周辺の住民に死傷者が出ることもあるだろう。それは、戦争がそもそも、国際法で認められていたとしても、本質的には「罪」である表れである。

 さて、では、60年前の広島大虐殺や長崎、東京大虐殺はどうか。明らかに、非戦闘員である民間人の大量殺戮を意としたもので、重大な戦争犯罪である。かの国が、真偽不明の虐殺事件を政治材料にしているが、こちらは明らかに、存在したのだ。

 本来であれば、わが国政府は、米国に対し、これら重大な戦争犯罪につき謝罪や賠償、命令権者、実行者の処罰を求めるべきですらある。しかし、していない。

 戦争とは、一度始まってしまえば、国際法など関係ない狂気と変わっていく。その異常な時間に起ったことを、その後、平時に安易に論じることは難しい。

 それにしても、いずれの我が国民に対して行なわれた大虐殺。忘れてはならない。

 犠牲者のご冥福を衷心よりお祈り申し上げる。