いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

ヒドイな教育委員会の教科書採択

2005-08-04 | Weblog
 大田区で行なわれている審議会やら協議会などと名のつくものは、ほぼお役人のシナリオ通りにすすめれている、と断言してもいいと思う。お役人は「そんなことはない」と言うだろうが、もし心底そう思っているとしたら、相当能天気なお役人だ。

 さて、昨日は話題の中学校の教科書採択が大田区教育委員会で行なわれた。前回の採択では、扶桑社の教科書が採択される可能性があったが、今回はメンバーからみて、「火中の栗を拾う」ようなまねはしなだろうと予想していた。

 2時から始まる教育委員会は、1時から傍聴抽選券を配布するというので、もらいにいった。議会の委員会などは規則で議員は、一般傍聴に優先して傍聴できるのだが、教育委員会規則には議員傍聴がないようだ。

 2時までに傍聴抽選券をもらった方は129人。用意した傍聴席は100人分。抽選が行なわれた。29人なら席を増やせ、出来ないなら、音だけ控え室に流せ、と教育委員会職員に詰め寄ったが、お得意の出来ない理由のオンパレードだった。お役人は、突発的な対応は不得意である。これが民間であれば、即刻、座席を追加するか、音響装置をセットするのだが。(ちなみに、傍聴席と委員席の間には3m程度の隔たりがあり、充分に追加できた)

 さら、抽選も前近代的なもので、抽選のため20分も委員会開催が遅れた。笑い話である。100人しか入れない抽選なら、事前に赤球を100入れた抽選箱を作り、100を超えた分だけ青玉をその場で追加する、傍聴希望者には自分で箱から玉を取って入場してもらえば、5分もかからないはずだ。こんな工夫すら出来ないのが、お役人である。いや、工夫などしたら、職員数が半減してしまうから、工夫はしてはいけないのだ。

 さて、委員会だが、完全にデキレースがミエミエである。小学校の教科書採択の時も同様だったが、シナリオがあるに違いない。最初に発言した委員の言葉で、どこの会社に採択されるか容易に想像がつくのだ。

A委員:私はA社とB社に注目いたしました。(途中能書き色々)しかし、結論はA社を採択したいと思います。
B委員:私はA社とC社を検討し悩みましたが、A社ということで…

 と、他の委員も、A社以外は入れ替わるが、最終的に推薦するのは、最初の委員が発言した会社である。事前にシナリオがなければ、こんなことはあり得ない。

 さて、注目の社会の採択である。地理、歴史、公民、地図である。あら?こいつは、違うシナリオを作ったらしい。地理では、あえて教育長(お役人)一人違う社を選択し、また他の委員も2社に分かれた、が委員長の一言でA社に全員が賛成。一回発言するだけで会社が決まる構図は変わらない。歴史では、教育長が延々と歴史認識の難しさ、義務教育で歴史を教える困難を訴える。結局、これも「意見がわれたふり」をして、簡単に採択。

 おかしいのは、A社、B社と会社名を伏せているのに、歴史も公民も、採択が決まった瞬間、共産党の議員が「やった!」と笑みを浮かべたことだ。私も、どれがどこの社か知らない。なぜ、彼らは知っているんだろう。左翼や共産国家お得意の「スパイ」が教育委員会職員にいるのだろうか…

 残念だったけれど、どんなにいい教科書を使っても、教える教員を変えなければダメである。是非、反対派の皆さん、本屋さんに売ってるから、扶桑社の教科書買ってみてね