今朝、京都行きの近鉄車内で奈良に本拠を置く写真家・井上博道(いのうえ・はくどう)さんに久し振りに会った。井上さんは1931年生れで私の10歳上、龍谷大学卒業後、産経新聞に入り、写真部、独立して奈良で活躍していた写真家・入江泰吉さんに師事、奈良にまつわる様々な写真集を出している。大阪芸大教授も歴任された。私も「MANYOUSHU」など頂いた。私と井上さんは奈良市建築文化賞選考委員会委員として長年同席したが、最近その委員会は廃止されてしまった。今日聞くと、東京へ、写真家協会の「寄り合い」で出かけると言う。風貌は歳相応に変化しているが元気そう。「けいはんな」地域で写真以外の店(喫茶併設)も経営している。今度、一度行こうと思った。井上さんとの会話で、強く「そうだな」、と思ったことは、旧加茂町(現・木津川市)は、京都ー奈良ラインから一寸それているだけで大分損をしている、ということだ。井上さんもそのことを強調しておられた。そこは、旧恭仁京跡地(旧国分寺跡地でもある)もあり、浄瑠璃寺本堂、海住王寺五重塔など国宝級のお寺もある。実は、かく言う私も行っていない。現在、私は旧加茂町に接する所に住んでいるので、是非、近いうちに訪れたい、と思うのだった。
(写真は、旧加茂町にある浄瑠璃寺本堂)
(写真は、旧加茂町にある浄瑠璃寺本堂)
6月9日が近づいてきましたね。これも楽しみですね。