西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

憲法記念日に思う

2007-05-03 | 時論、雑感
今日は憲法施行60年である。安部総理が「憲法改正」を声高に言い始めている。狙いは、9条の「改正」であろう。私は、戦後の1948年(昭和23年)に小学校に入り、以後、学校でも新憲法を色々教えられ、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重と言った根幹は、現在も素晴らしいものと思っている。1960年(昭和35年)に大学に入って「安保闘争」も経験し、平和主義(9条)の重要性を再認識した。とにかく首相は、憲法を遵守する義務があるのではないか。
9条は、変えなくても良い、と思う。まあ、今日の朝のテレビで、ある小説家が言っていたが、「9条があったから60年間、自衛隊は出来たが、戦争に巻き込まれず、一発の銃弾も撃たずにすんだ」と言っていたが、その通りであろう。(アメリカから「軍隊を出せ」と言われても「憲法9条がありますから無理です・・」と言える)
9条という「理想」を放棄するのは、誠にもったいない、とも言っていたが「そうだろうな」と思う。

老老介護、青老介護

2007-05-03 | 地域居住学
少し前にフィリッピンから介護福祉士を導入する話をした。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/d786b96dc8a5b8b62e497195da71868e
そこで、私は日本人同士で「老老介護」(元気な老人が要介護の老人を世話する)、「青老介護」(元気な青年が要介護の老人を世話する)をしたら、と提案した。既に言われていることだ。で、今日のテレビを見ていたら東京都稲城市で、65歳以上の元気な老人が要介護老人の世話をした場合、年間最高5千円介護保険料を減額する制度が導入されるようだ。要するに一つの「インセンティブ(現実的誘引)」の導入である。「老老介護」のいいところは、同じ老人として体力や心理状態等が互いに理解しやすい、話し相手になりやすいということだ。また、大局的に言うと順繰りに世話することになる。
次に「青老介護」について、東西ドイツがあった頃、西ドイツの話として次のことを聞いた。「青年が徴兵制から制度的に逃れる方法は三つ、一つはベルリンに何とか行くこと、二つ目に医者になること、そして三つ目に一定時間以上、老人の世話をすること」というのだ。「だから、老人の世話について心配していない」みたいな話が付け加わっていた。今、日本では徴兵制はないし、作ってもいけないと思うが、別の方法、進学しやすくするとか、就職しやすくするとかしたら、それらは「インセンティブ」になるのではないか。どこかの大学、どこかの企業、役所等で考えてもらえないだろうか。「青老介護」では、最近「薄く」なっている世代交流が社会的に推進出来るという利点もある。