西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

向島ニュータウン(4)-2街区の集会所

2005-11-21 | 京都の思い出(松ヶ崎、向島時代)
向島ニュータウン2街区には、ABCDの4つの高層住棟があるが、ABとCDの間の中央に全体に対応する集会所がある。(写真)これが、この街区の共用空間の一つである。他に各住棟の上層に共用フロア部分があり「幼児遊び場」のような位置づけだが、うまく使われていないようだ。この集会所は、良く使われているようだった。時々、前の広場も使って葬儀が行われていたのも目撃したことがある。
後の1、3、4、5、6街区でも集会所があるが、それぞれの供給主体、管理主体の違いに応じて、それらの集会所はまちまちだった。1街区の公営住宅では、集会所に自治会(町内会)のための部屋もあるようだった。とにかく、1街区から6街区まで簡単に歩いて行ける範囲なので、それぞれの集会所は「使い回せば良い」と思ったが、私が住んでいた1994年までは上手くいっていなかったが、今はどうなっているのだろうか。(写真は、2街区の集会所、後ろの南に1街区が見えている)

向島ニュータウン(3)-1街区から6街区、2街区より

2005-11-21 | 京都の思い出(松ヶ崎、向島時代)
11月8日のブログで向島ニュータウンの立地や位置づけを書いた。これは、その「続き」である。近鉄の向島駅から東に国道24号線までに1街区から6街区までの六つの街区がある。私が住んでいたのは4街区のテラスハウス(分譲)であるが、1街区と5街区が公営住宅(高層)、2街区と3街区が分譲住宅(高層)そして6街区が公団賃貸住宅(高層)である。1と5が京都市が供給・管理、2、3、4が京都市住宅供給公社が分譲供給、6が当時の日本住宅公団(現・都市再生機構)が供給・管理である。向島駅を下りて来ると、やや北側に東に伸びる道があり東西の幹線だ。その道を歩くと、左右に3街区と2街区の高層分譲住棟が見えるが、2街区の方が「すっきりと」立ち上がっている。(写真)市浦建築事務所の設計ではなかったか。A,B,C,Dと4つの棟があり、真ん中に集会所がある。ここの高層部に住んでいるT.先生は、昭和28年(1953年)頃の南山城水害で宇治川・巨椋池が氾濫したことを知っておられ、もし仮に宇治川が氾濫したら、何階まで水が来るか、も考えて住む階を決めた、と言っておられた。思わぬ災害の可能性は、何処でもシュミレーションする必要があるのは論を待たないであろう。災害は、思わぬ形でやってくるのである。(写真は向島ニュータウン2街区の4住棟)

南淵請安先生は明日香・稲淵に居住

2005-11-21 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
南淵請安(みなみぶちしょうあん)先生は明日香・稲淵に居住していた。と言っても多くの人は何のことか、分らない。この先生は、実は、昨日行って来た談山神社の祭神・藤原鎌足の若き頃(中臣鎌足時代)、やはり若き中大兄皇子(後の天智天皇)が共に習っていた当時言わば日本一二の学者である。小野妹子と共に遣隋使で大陸に渡り、帰国して隋や唐の新知識を日本に伝えた学僧である。政治を志す当時の若きエリートが習いに来ていたのである。明治維新前の吉田松陰の松下村塾を思い出す。先のブログで、中大兄皇子と中臣鎌足の「談合」は、現在の談山神社の裏山で行われたという言い伝えがあると言ったが、案外、明日香の稲淵への「勉強」の行き帰りの「道草」で「相談」していたのかもしれない。その稲淵地区の棚田オーナー制度に前田真子さん(結婚して高尾真子さんかな)や私が取り組んでいるのも、何かの歴史的縁かな。南淵請安先生の墓は明日香・稲淵にある。(写真は、稲淵の南淵先生の墓)

平女の「アグネス・スタイル」が『朝日新聞』で紹介

2005-11-21 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
平安女学院大学では、学生達に起業家的センスも植え付けたいと色々工夫している。そのための一つに「アグネス・スタイルの追求」ということがある。一寸、外部の人には馴染みがないので、一寸説明する。平安女学院大学は、英語では「St.Agnes' University」とも言っている。St. Agnesとは4世紀にローマ皇帝ディオクレティアヌスの迫害により13歳で殉教死し、後年聖人に列せられた少女の名である。平安女学院では、その女性聖人を女子教育の守護聖人としている。「アグネス・スタイル」とは、St.Agnesにあやかって強い気持ちで、社会に役立つ仕事を起こそうという意味であるが、具体的には、高槻の芥川商店街での空き店を活用しての様々な衣食住関連の「商売」や各種イベントの展開を学生や卒業生主体で行ってきている。(平安女学院チャレンジショップ「アグネス・スタイル」と称している)半分冗談で、私は皆に「いい企画が出たら、それこそ『高槻芥川賞』ものだが・・」と言っている。生活環境学部の吉村 恵・助教授が中心で指導しているが、やがて全学で取り組むことに発展させていきたいものだ。今日の『朝日新聞』(大阪本社版)の「大学」欄に紹介されている。関心のある方はどうぞ。JR高槻駅北側すぐである。(写真は、2004年初頭の「アグネス・スタイル」開店様子)