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しかけにときめく「京都名庭園」

2020-06-22 17:02:41 | 

 前回のブログが「美意識」を鍛えるがテーマでした。また、県をまたぐこともできるようになったので、今回は、京都の庭園デザイナーが案内する京都の名庭園の本を紹介します。

 日本の庭園は、ヨーロッパや中国などのシンメトリック左右対称ではなく、見た目には秩序ないように思われますが、作庭家の強い思いが表現されています。また、海外の庭は庭単独で自立した存在ですが、日本は建物との調和や借景、石や白砂で海や島などを表すなど、観る者の想像力を掻き立ることによって成立します。

 この本に掲載されている20の庭には、庭のある社寺の謂れ、そこから由来する庭の心がひとつひとつ描かれています。日本の庭には桜と紅葉と二季は必ず訪れた方が良さそうですね。私は、京北の常照皇寺にお邪魔したいなぁと思いました。京都にここだけにある国の天然記念物の桜・九重桜があり、早春には色鮮やかな光景が広がっているでしょうし、自ずと美意識は高められること間違いありません。

『しかけにときめく「京都名庭園」 京都の庭園デザイナーが案内』(烏賀陽百合 著、誠文堂新光社、本体価格1,600円)

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