あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

本たちとの出会い

2011-12-31 14:10:09 | 

今年も今日で大晦日。今年も多くの本と出会い、そして感動をいただけました。

時間がない中でも、年末に多くの示唆を受ける本を読みました。

『文明の災禍』(内山 節著、新潮新書)

『人は100Wで生きられる』(高野雅夫著、大和書房)

『地産地消のエネルギー』(新妻弘明著、NTT出版)

日本がどっち向いていけばいいかがわかりました。ですので、来年の行動はさらなる地域重視、そしてシステムからの自立ですね。

里山の活動を通じて、蔓を取ってリースを作ったり、竹を刈って門松を作ったりして楽しみました。里山活動をしている者にとっては、参加者に楽しんでもらおう、参加者を増やそうと思って、工作の機会を作りました。でも、従来の里人はその動機が違っていました。

現代人は何も困らないほど、すなわち消費世界で生きているため、里に行くことなく必要なものは買い求めています。しかし、江戸時代などでは里人は必要な物資を自然から調達するしかなかったわけです。そこで里や田畑から食糧以外の必需品となる原材料を取っていました。そして、正月であればしめ縄を作り、門松を作って新年を迎えていました。その原材料を取ることが、結果的に里山や田畑を良くしていたのです。蔓や竹を取ることで里山に太陽光が入る、それは生物多様性を助長しており、春には山菜が出てきて、また人には食料になるのです。

エネルギーにしても、電力会社から買うしか選択肢がないと信じ込んでいましたが、今回の原発事故で目が覚めました。電力や火力は自前で生産して生活していたんです。それが人間の仕事が分業になり、全体が見えなくなったのでしょうか、いや経済的に豊かになって買うことが素晴らしいことだと信じ込まされていたのでしょうか、時間的に余裕がなくなると買うことに何の抵抗もなくなったのです。自然から離れるということはこういうことなのでしょうか。システム依存に陥っているのですね。

来年の里山活動がただ良い里山を作るだけでなく、少しは現代の問題解決につながるようにしたいと考えています。もちろん書店でも同じスタンスです。

来年も皆さまに良い年でありますように。

そして、良い本と出会えますように。

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感想文に感激しました!

2011-12-13 09:30:57 | 地域活動

11日の「板宿こども論語塾」に来てくれた子どもたちの感想文と写真を板宿小学校の隈下先生が持って来てくださいました。

感想文にすばらしい一文が書かれていました。

「今、すばらしい生涯を送るためにも、未来の日本を支えるためにも、私は努力しなければなりません。子どものころに論語にふれておくのは、とてもいいと思います。第3回板宿こども論語塾が楽しみです。」

小学校5年生がこの思いを持って成長してもらえれば、日本も捨てたものではありません。

私も子どもたちに負けないように、

そして、子どもたちのためにも「論語」に熱を入れたいと思います。

脳外科医・篠浦伸禎氏の「脳は『論語』が好きだった」(致知出版社)を読みました。

 

脳外科医から見れば、「孔子先生は天才的、実戦的脳外科医」という結論が書かれていました。まさか、孔子が脳の構造を熟知していたとは思えませんが、論語に書かれている教えを行うことが脳をバランスよく動かし、結果的に素晴らしい人生を歩むことにつながるということには納得できます。人生には様々なストレスが訪れます。しかし、それから逃避するのではなく、これぞ好機と信じ、最善を尽くすことこそ、論語の学びなのでしょうね。

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第2回板宿こども論語塾 開催

2011-12-11 10:25:19 | 地域活動

本日9時より、井戸書店にて

第2回板宿こども論語塾

を開催しました。

今回は17人の子どもたちと大人が4名と、前回の子ども2人と大人2人から大幅増でした。今朝も寒かったですが、子どもたちの熱気もムンムンと感じ、前回の復習の後、今日も2つの論語を説明しました。

子曰、君子喩於義、小人喩於利。 (子曰わく、君子は義に喩り、小人は利に喩る。)

子曰、放於利而行、多怨。  (子曰わく、利に放りて行えば、怨み多し。)

この2つも同じことを表現していますが、ものごとの判断基準は

「正しいか、正しくないか」であり、「得か損」ではない。

そして、「得ばかりを考えると、悪口を多くもらう」

当たり前のことですが、2500年前と今と、人は成長していないというよりも、同じことの繰り返しをするのが人なんでしょうね。

論語塾のネタ本は安岡定子先生の「子や孫に読み聞かせたい論語」(幻冬舎)です。

次回は1月15日(日)午前9時より行います。

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