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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

2020-06-20 07:46:17 | 

 ビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)受賞作品を今さらながら読了。

 書名の通り、「美意識」を鍛える理由は明解でした。テクノロジー、サイエンスの発達で課題は希少化しており、不便も便利に至っている状況下、解決すべき問題は不可解なものばかり。これを論理で解くことは難しく、そこで登場するのがアートという見解です。直感や感性を磨くこと、また、リーダーは自身の中に確固たる「真・善・美」を抱いて、諸問題に立ち向かう必要があります。とはいえ、経営は、サイエンスを考慮に入れての、アートとの統合であり、経営においては、「エッセンスをすくいとって、後は切り捨てる」、「選択と捨象」をすべしと目論まれています。そこにオリジナルの価値が潜むのでしょう。

 個人の美意識を高めるには、絵画などの芸術に向き合うだけでなく、「哲学」「文学」「詩」を親しみ楽しみ読め!とも。

 自社にとって、何が「エッセンス」なのかを十二分に考えること、つまりは自社がこの世界をどうしたいのか?を突き詰めていくことでしょうか。今までの顧客の視点から発進ではなく、「上から目線で」「わがまま」を発揮する、そして、それをサポートしてくれる人を生み出していく。そのための美意識研鑽に努めましょう!

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(山口周著、光文社新書、本体価格760円)

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