あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

「板宿子ども論語塾」2周年

2013-12-08 11:40:36 | 書店

本日は今年最後の「板宿子ども論語塾」でした。30人を超える子どもたちと大人が集いました。

海津くんが先月の復習を二題行い、

崇先生が『子貢問君子、子曰、先行其言、而後従之。 』を講義しました。言葉を発する前に行動を先にしなければなりませんよと教えてくれました。

田中先生は『子曰、辭達而已矣。』を開陳。「辞」、言葉の大切さを強調しました。

その後の、みかた先生による「板宿子ども漢字塾」では、論語でよく出てくる漢字、『仁』『義』『知』『智』『信』『禮』について解説をしてくれました。

そして、今日のメインイベントは

論語塾2周年のお祝いをしました。本当なら先月が2周年でしたが、そのことは忘却の彼方に行ってまして、ちょっぴり早いクリスマスと一緒に行いました。

「みんな、孔先生に感謝の気持ちを伝えてから、食べましょう!」

子どもたちは嬉しい顔で一杯。気分良く帰って行きました。次回は2014年1月12日(日)午前9時開講です。

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板宿子ども論語塾2周年

2013-11-10 10:35:35 | 書店

 毎月第2日曜日朝9時から始まる、「板宿子ども論語塾」が本日で2周年でした。今日は30名以上の子どもたちが集まってくれました。

 今日の論語は第1回目と第2回目に学んだ論語を再度みんなで音読しました。なぜ、それを取り上げたかと言うと、現在世間を賑わしている「食品偽装」を考える上で大切な論語でした。

 「子曰わく、巧言令色、鮮し仁。」

 上手いこと言って、うわべを取りつくると、仁(思いやり)が少ないよ。食品偽装はまさにこの論語を知れば、行われなかったでしょうね。そして、もう一つは

 「子曰わく、利に放りて行えば、怨み多し。」

 利益を追求すれば、怨みは多い、そして深いよ。食品偽装は利益を生みますが、これが明らかになると、顧客からの怨みは増し、そして、離れていきます。

 2500年前に語られている言葉はさらに輝き、人間は成長していない現れですね。謙虚に学びましょう!

 今回からは、当店の若いスタッフ2名が論語を教えることになりました。これも人材育成の一貫です。

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新顔登場!

2012-07-09 17:07:07 | 書店

昨日は月に一度の板宿子ども論語塾。第9回目でした。

「子曰わく、教えありて類なし。」で学びで人は変わっていくこと、そして、

「子曰わく、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし。」では学びの仕方次第で先生になれるということを学びました。

1年生の女の子がお父さんと初めて来ました。1年生と言えば、板宿の論語王のもっくんと同じ学年。

論語塾が終わってから、もっくんに

「連れてきてくれてありがとう!」

と言えば、

「何時からどこでやるのか訊かれてん。」と答えてくれました。

地味ながら口コミで広がっているんだなぁと実感しました。

 

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他山の石

2011-11-21 18:46:19 | 書店

先週金曜日に競合店が閉店しました。当店に一番近い複合店でした。開店から4年半で幕を閉じました。

「良かったなぁ」と多くの方々から声をかけてもらってます。しかし、閉店の理由を探って考えないといけません。「他山の石」として見ると、自店の対策にもなります。

私が考えるに、一番大きな問題は

だろうと思います。店長は数店舗の掛け持ち、店舗の形態は本部の仕入れ、それが送られてくるので店舗に従事するスタッフは陳列するだけ。

小売店は地域の特性に合わせて、カメレオンのように変化していかなければならない。しかし、本部の一括仕入れは地域のことは無視、というか全体で売り上げが上がれば良いと考えられています。

人はただ存在すればいいというものではなく、店の理念や方針を具現化する人でなければなりません。アルバイト・パートだけのスタッフでそれができたのか? そして、本屋のみならず小売店はその商品のプロが存在しなければ、その店の信用は勝ち取れないのではないかと思います。

昨日、『「本屋」は死なない』を読了。棚に息吹きを吹き込む書店員は絶対必要です。

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板宿論語塾

2011-11-13 16:59:36 | 書店

本日午前9時~ 当店にて

板宿論語塾

を開催しました。

板宿小学校の校長先生、隈下先生、そして板宿小学校の樋口さん姉と育英幼稚園の弟と当店の従業員の佐藤くんの参加で

論語を2つ学びました。

子曰わく、巧言令色、鮮し仁。

子曰わく、剛毅木訥、仁に近し。

意味がわからなくとも、できるだけ素読をして音読することに集中しました。

来月は12月11日(日)午前9時~第2回目を行います。

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百田尚樹先生講演会

2011-11-13 16:53:20 | 書店

私の所属する、兵庫トーハン会(取次会社トーハンと取引する書店の会で、トーハン神戸支店管轄の書店のみで構成されます)では、兵庫県在住の著者の講演会を毎年催しております。

昨年は、時代小説「みをつくし料理帖」シリーズで多くのファンを鷲づかみにされた、高田郁さんにお願いしました。高田さんには貴重な時間を頂いただけでなく、多くの気苦労を背負わせてしまったと反省しかりですが、作品を読むことでしか繋がれなかった高田さんのお話を伺うことでより深く著作に触れることができました。著者と読者の橋渡しの役を司る書店も、作家さんと親密になれるのが講演会と考えています。


第二回目は、11月9日(水)に新長田ピプレ大ホールにて行われました。百田尚樹さんは、毎回高視聴率を叩きだす、朝日放送の探偵ナイトスクープでは放送作家チームのチーフをされています。そんな彼がもうすぐ50歳になるなぁと思いにふけった五年前のある日、昔なら人生五十歳なんだと自らの半生を振り返り、このままの人生だと寂しい、テレビの放送作家だから字だけは書けるのだから、五十歳になるまでに小説を書こうと発起して完成したのが、『永遠の0(ゼロ)』(講談社文庫、定価920円[税込])。

 
戦地に行っていた叔父さんが一年前に亡くなり、近衛兵までした実父も病床に伏し、戦争体験をした人々が亡くなっていき、戦争世代への鎮魂の意味も込めて書かれた、特攻隊員の祖父を調べる孫のストーリーです。私の書評でも、「その人の置かれた時代や環境に生き方は大きく左右されるのは否めませんが、『生』の本質的な意味を常に考え続け、ぶれない生き方を確立することを学びました。平和な時代に暮らすからこそ、『この幸せは、特攻隊のような男たちが尊い血を流したから』という事実を忘れてはなりません。書名には『さまざまな思いを永遠のゼロにするな!』という願いが込められていると信じています。」と紹介しています。

この作品は原稿用紙900枚に及ぶ長編。文学新人賞に応募しようと調査しても、応募原稿は500枚が相場。それでは出版社に直接送ってみようと、文藝春秋編集部へ送ると、開梱されることもなく逆送。10年前に知り合った新潮文庫の担当者に「読んでください」と懇願するも、無名で作品が長いなど六つもの理由で断られ、最後にすがったのが太田出版の岡さん。番組に投稿された疑問を基に書かれた、「探偵!ナイトスクープ」プロデューサー・松本修著の『全国アホバカ分布考』(新潮文庫、定価820円[税込])の出版社が太田出版、そして、担当者が岡さん。文芸書をほとんど出版していなかった太田出版がGOサインを出した時に、角川書店からも百田さんに電話がありました。著作の多い、精神科医の和田秀樹氏に「なんとかならんか?」と渡していた原稿が、林真理子さん経由で角川書店編集部に漂着していた! このことに関して百田さんが礼状を書いた林真理子さんからは、「チャンスは強引なものです」という返信をもらい、迷いに迷った挙句、売れなくてもいいから、義理ある岡さんに希望を託しましたが、結局売れず…。私は太田出版の単行本で読み、感動しましたけどねぇ。

『永遠の0』は講談社文庫化され、現在90万部を超えました。やはり、広告・販売力がモノを云うんでしょうか。


   
太田出版からは、高校ボクシング部を舞台にした青春小説『BOX』を出版、この作品は映画化され、本は文庫化されて売れ続けています(上下とも各578円、太田出版)。ここから多くの出版社からの執筆依頼を受け始め、講談社さんから次々と作品が出されていきました。「オオスズメバチの作品を書きます」という百田さんに対し、講談社編集部は渋ったが、ここは百田さんの思いが勝ります。『風の中のマリア』(講談社文庫、定価580円[税込])はハチたちが擬人化されることなく、ハチの世界を書き綴っていく中で、結局人の世界を描いている感に至ったと述べられていました。
   
百田さんは同じジャンルの小説は書かれませんが、「同じことを二度とやらない性分からだから、どれも一所懸命書いています。読み終わって、明日から元気に生きるぞって思ってもらうために書いています」と講演を締めくくられました。


  

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放映日のご報告

2011-09-22 17:17:30 | 書店

昨日の取材、J:COMさんの「さりげに知っトク」は

【番組名】
「さりげに1週間」の「さりげに知っトク」コーナーにて放送。
 
【放送期間】
10/1210/18放送
 
【放送時間】
毎日8:45~
火・水13:00~
土・日15:30~
火・木・金18:00~
日21:30~
1週間毎日2度以上は観れる、火曜日は3回も私に逢える? ~逢いたいより飽いたぁって言われそうですね。
番組のブログとレポーターの藤井日菜子さんのブログにも昨日のことを書いていただいています。ありがとうございます。
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本日、取材でした!

2011-09-21 17:44:27 | 書店

今日の午後2時から、ケーブルテレビJ:COMさんの取材を受けました。「さりげに知っトク」という番組で「秋の夜長は楽しい時間♪お家で読書のすすめ」でした。

おすすめのベスト3を紹介するということで、お話を進めました。ここで書き込めば、番組を観ることがないでしょうから、詳細は省略しまーす!

J:COMさんのブログにはベスト3を含め10冊の紹介をしていただけます。岡田さん、レポーターの藤井さん、ありがとうございました!

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本日は大当たり!トホホ・・・

2011-09-20 17:12:36 | 書店

今日は朝から午前中にかけて大雨の神戸でした。

従業員の配達先も車で出かけ、その後は自分の担当のお客様を回りました。正午前に配達も終了し、自宅近くの駐車場へ帰るべく、三木街道を下って板宿へ向かっていました。北向八幡神社のバス停前を通る時、バス停に停車していた軽乗用車がウィンカーを出していました。まさか車線に進入してこないだろうと通り抜けようとしたら、ズドン! 運転席から一番遠い左後部座席を直撃されました。左腰が痛み、軽い頭痛を自覚していました。

警察に電話すると、現場検証をしてくれるのですが、天からは強烈なシャワーを浴びながらの状況。この雨だからでしょうか、交通課の警察官の言葉遣いも穏やか斜め・・・。その腹の立つ言葉を聴きながら、雨に打たれる~あぁ!今日は大当たりだぁ!

私の店の2階が整形外科なので、こういう時は便利です。今も症状は変わらず、2~3日は同じでしょうね。

本当に何が起こるか分からない! 縁起でもないですが、こんな時にこそ

『もめない相続賢い贈与遺言書特別パッケージ』(ダイヤモンド社、1980円)を書いている方がいいですよね。お客さまに紹介するだけでなく、我が身がどうなるか? くわばら、くわばら・・・。

 

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『変わりゆく「支援本の棚』

2011-04-10 10:51:59 | 書店

  16年前の被災経験を、東北各県の被災書店へメッセージとしたいという原稿依頼を新文化通信社丸島社長から受けました。

  3月23日付新文化の一面に、「阪神大震災の“体験〟を活かして!」として、「神戸の地から被災書店へメッセージ」が記されています。トップに私の文章が掲載されています。 

『変わりゆく「支援本の棚』 

と題されております。文面は以下の通りです。

 

 予想だにしないとてつもない自然災害が到来しました。阪神淡路よりも規模も被災 範囲も広く、本にとって難敵の水(津波)のパワーに驚きました。大震災に遭遇された書店さんの無事を祈るばかりです。

 テレビの映像が16年前の記憶を蘇らせ、見ているだけで滂沱の涙です。当時の私も目の前に広がる現実としての、甚大な惨状と火災の嵐に茫然としたものです。店は辛うじて無事でしたが、通路には本がテンコ盛り状態で、配管がずれて、書籍は水浸し。停電が続き、シャッターを開けて、昼間だけ復興作業に携わり、幸いにも1週間で再開にこぎ着けました。

 あの時はデジタルがほぼない時代、テレビ、ラジオ、新聞とともに、雑誌の存在は大きかった。あらゆる情報の総括の意味も込め、震災関連の週刊誌や月刊誌も飛ぶように売れました。 

  再開店からすぐの時期、交通インフラが寸断している中、六甲の山を北から越えて、昭文社の牧野さんが来られました。背のリックには神戸市の地図が満載していました。「これを積んでください」こんな感動の営業はなかったですね。原形を留ず、 焦土と化した街並みに地図が不可欠でした。すぐ完売し、追加のフォローも迅速対応でした。

  次に注目したのは原付バイクの問題集でした。交通手段が皆無の中、小回りが効き、低コストな乗り物に被災された方は集中しました。通常なら平積商材ではあり
ませんが、衰えぬニーズがありました。
 

 

  ここで冷静に考えました。当店に来店されているお客様は全て被災者という属性を持った方々。避難所で被災者の欲しいものが時系列で変化したように書店でも変わるはず。お客様が復興するまでにどういった情報を欲するかを想定して注文しよう。そして、「被災されたお客さまの棚」を作り、そこには法律関連本、住宅再建への書籍、支援していただいた方々へのお礼の手紙の書き方などの実用書等々、様々な書籍を並べました。そして、総仕上げは震災写真集や震災ドキュメントビデオの販売でした。この2点は支援へのお礼にされた方が多く、「私たちが受けた震災の記憶を忘れないで欲しい」という思いが一杯詰まっていたに違いありません。

  

  16年の時を経て、デジタルの浸透や地域的な差もあり、当時の経験が活かせるかは定かではありませんが、震災から復興した書店員の実体験を頭の片隅に置いて仕事に従事していただけたら、少しは余裕を持って接客できると確信します。 

 

  店の復興以前に自らも被災者ですから、生活復興に歩を進めてください。お身体には十二分に気を付けて、慌てず着実に再開店に結び付けてください。神戸の地からエールを送ります!

 

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