明石在住のたなかしんさんのこの作品は新年には舞台化されます。
父と息子の掛け合いはまさに漫才、さすがは大阪の親子です。
正月の朝に、おやじが初夢を見たと言います。牛みたいな大きな茄子の背に乗り、富士山頂で、「餅が焦げないようにしてください」と願った!?
ホンマかいなと疑いつつも、オーブントースターで餅を焼いても焦げ目がつかない!おとんの夢が 正夢になった!
もうひとつ、夢が叶えられると富士山に告げられたおとんは息子に、今度はお前が夢を見るために寝ろ!と。3年前の交通事故で亡くなったおかんを生き返らせてほしい~という願いは・・・
あの世のおかんの息子への熱い思い、これにはジーンときますね。
「幸せはな、自分で見つけるんや。(中略)幸せは見つけたもん勝ちや。」「しょうもないことに時間を使わんと、ちゃんと自分お幸せのために使い。心の分量は決まってるんや。」
まさに、お正月に読めば、新年を明るく生きれことができるパワーを与えてくれます。
『一富士茄子牛焦げルギー』(たなかしん著、BL出版、本体価格1,500円)