あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

元気じゃないけど、悪くない

2024-06-17 17:26:45 | 

 著者の旦那さんが私の高校時代の同級生と酔っぱらって当店にお越しになられた。これも出会いです。そこで「嫁の本です。」と紹介してもらいました。読まんと申し訳ない。

 2020年初夏を過ぎ、心身の調子を崩され、にっちもさっちもいかない。更年期か、はたまた身体のどこかに変調をきたしているのか、病院嫌いな私からは考えられないほどの各専門医院へ通院され、また、心の変調には読書からオンラインでのコミュニケーションや講座視聴まで、元気になるまでの遍歴を記録されています。一番つらかったであろう「めまい」の原因究明には読者の一人として拍手を送りました。

 もちろん、健康第一です。その上で何事もケセラセラで、なるようにしかならないという「ええかげん」な心持の人の方が生きやすいかなぁ~と感じました。また、「HELP!」と叫べる人間関係を築いておかないとあきませんね。その意味でも、健康な時には「喜ばせる」存在になりたいですね。

 私は悩まない質ですので、本書に参考文献として書かれている本たちに興味をそそられます。これまで手を伸ばさなかった分野ですもの。

『元気じゃないけど、悪くない』(青山ゆみこ著、ミシマ社、本体価格1,900円、税込価格2,090円)

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ぼくは古典を読み続ける 珠玉の5冊を堪能する

2024-06-17 14:31:00 | 

 著者は古典を読む3つの理由を教えてくれます。

 ひとつは「世界がわかる」こと。「人類が過去に残してきた記録」を知り、今にどう活かすかが大切です。
 それに「楽しい人生になる」ということ。過去の多くの知識を基に考えることが「楽しい人生」につながります。
 最後は「世界とつながる」ことができます。古典は全世界で読まれています。同じ話題でコミュニケーションが生まれます。

 本書では、『種の起源』『ソクラテスの弁明』『地底旅行』『市民政府論』『歎異抄』の書かれた裏側とその本の重要性を懇切丁寧に書いてくれています。バックグラウンドを知れば、それぞれの古典に対してより深く興味を持つことが出来ます。

 また、Q&A方式で、古典への向き合い方やこの5冊への質問、読書論など、読書の世界を広げてくれています。

『ぼくは古典を読み続ける 珠玉の5冊を堪能する』(出口治明著、光文社、本体価格1,600円、税込価格1,760円)

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