荷物が重いとつらいし、事故にもつながります。軽量化し「快適」に歩くことを主眼に置くと、危険につながるのではないかという懸念もありますが、そこは明確な視点を持って軽量化を提案されています。つまり、
「死なないために持つべき装備」と「快適のためだけに持っていってしまっている装備」の仕分け
こそが重要であり、「死なないために持つべき装備」は削らず、どれだけ軽量化できるかです。本書には軽量化への細かい提案や指摘があり、著者の1泊2日の山行装備の総合計重量が3.8㎏とは驚きです。ザックは749gって、私のそれの半分程度です。無事に戻ってくるためにも熟読します。
『軽量登山入門』(栗山祐哉著、Gakken、本体価格1,600円、税込価格1,760円)