落ち込んだ時に癒してくれるのは過去の人たちの言葉です。自分と同じような境遇を生き、人生を歩んだ上での吐露した言葉は時空を超えて、人々を勇気づけてくれます。著者の宇佐美さんは、「人生を必死に生きた人たちの体験からしぼり出された“命の言葉”」と名付けています。本書には94の言葉とエッセイがあなたを元気にしてくれます。
今の私に響いた言葉は
「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ」 (ウィリアム・ジェームズ アメリカの哲学者)
「大切なことは何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかである」 (アドラー オーストリアの心理学者)
「楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はドーナツの穴を見る」 (オスカー・ワイルド アイルランドの詩人)
「人生には二通りの生き方しかない。ひとつは奇跡など何も起こらないと思って生きること。もうひとつはあらゆるものが奇跡だと思って生きること」 (アインシュタイン)
の4つです。自分の置かれた状況で心に突き刺さる言葉は変化するでしょうが、今の書店人ならこの言葉が明日への糧になるはずです。言葉の力で前へ歩みましょう!
『運命は、きっと変えられるよ』(宇佐美百合子著、幻冬舎、本体価格1,300円)