板宿で里山活動をし始めて13年余り。この3月10日に第12回の記念植樹をして、延べ1200本以上の植樹をしてきました。元々は常緑樹とニセアカシアの真っ暗な森でしたが、クヌギ、アベマキ、コナラを中心に落葉樹を植えて、元通りの山へ戻りつつあります。秋にはどんぐり拾いをして、苗木を育てて、山に返しています。
この本では、コナラの仲間のホワイトオークが主人公です。森の生態系の出発点はドングリ。ドングリは実として動物に食べられたり、昆虫は卵を産み付けます。発芽したドングリはホワイトオークの立派な木に成長すれば、鳥たちには住処を与え、人間にも憩いの場になります。樹液は昆虫たちのドリンクになります。
「たった ひとつの ドングリから うまれる、ゆたかなもり。」
私たち、人間もその生態系の一員です。
『たった ひとつの ドングリが -すべての いのちを つなぐー』(ローラ・M・シェーファー&アダム・シェーファー/ぶん、フラン・プレストン=ガノン/え、せなあいこ/訳、評論社、本体価格1,400円)