Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

高橋成美選手、引退

2018年03月31日 15時50分33秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・ペアの高橋成美選手が、引退することが明らかになった。すでに日本スケート連盟に引退届を提出しているとのこと。
 ・・・残念

 日本からペアが出ている!初めて「Narumi TAKAHASHI」の名前を国際大会で見つけたのはいつだったか。そのときのことをブログに書いたような記憶があったんだけど、昨夜からずっと検索しても見つけられず マーヴィン・トランと組んだジュニア時代だったのは間違いない。
 書いた記事をざっと拾ってみた。(戦績はこちらを参照)
2008年
 グランプリファイナル(ジュニアに出場している)
 グランプリファイナル&その後(同上)
 ないよりいい!(全日本でペアが行われる)
 テレビで見たい!(日本所属のペアになるまでについて)
2009年
 ユニバーシアード&世界ジュニア選手権
 高橋/トラン組7位(世界ジュニア。国別対抗戦についても)
 キャプテンよろしく(初の国別対抗戦)
 世界フィギュアスケート国別対抗戦(ワールドチームトロフィー)1日目(応援席のマーヴィン)
 200点超え(フリー自己ベスト)
 いくらなんでも(ペアとアイスダンスの放送時間が少ない!と憤慨)
2010年
 いまさら、ようやく(高橋/トラン組がやっとメディアに取り上げられて)
 同じ時期に(北京に住んでた!)
 大人で子ども?!(ジュニア、シニアかけもち)
 JGPドイツ大会
 JGPドイツ大会続き
 NHK杯・ペア/アイスダンス
 地上波でお願い!(ペアも放送して~)
 ロシア大会SP
 ロシア大会&ファイナルの可能性(ジュニアどころかシニアでも?)
 ロシア大会エキシビション(ノリノリ、恋のサバイバル)
 グランプリファイナル2010・第1日(ジュニアで出場)
 グランプリファイナル2010・ジュニアペア&ジュニア女子(ジュニアで優勝!)
2011年
 次はワールド(怪我が心配)
 世界ジュニアフィギュアスケート2011・ペアショートプログラム
 世界ジュニアフィギュアスケート2011・男子SP&ペアフリー(ちょっと悔しい)
 New SB(世界選手権で)
 NHK杯ペア
 朝から興奮(シニアでグランプリファイナル出場)
2012年
 世界フィギュア・ペアSP(3位につけた!)
 ああ、そうですか(放送には一言いいたい)
 史上初(ペアの歴史を刻んだ
 メダリスト大忙し(テレビにも呼ばれて)

 15歳高1からジュニアの大会に出て、2年目からはシニアにも。着実に力をつけて、ついに世界選手権でメダルを獲得。しかし翌年は怪我で大会に出られず、マーヴィン・トランとのチームを解散する。
 その後、ソチ五輪へ向けて木原龍一とペアを結成。(戦績はこちらを参照)

2013年
 嬉しいお知らせ(新ペア結成)
 ロンバルディア・トロフィー(デビュー戦)
 138.03
 ネーベルホルン杯直前プレビュー・ペア(オリンピック枠取れる?)
 49.42!(ネーベルホルン杯SP)
 ネーベルホルン杯・ペア・フリー(~G4)(惜しかった)
 NHK杯2013ペアSP
 NHK杯2013ペア・フリー
 GPロステレコム杯2013ペアSP
 GPロステレコム杯2013ペア・フリー
2014年
 ソチ五輪フィギュア団体ペアSP
 ソチ五輪フィギュア団体ペア・フリー
 メディアの伝え方(一言いいたい!)
 【ネタばれ注意】ソチ五輪フィギュアスケート・ペアSP(G1・G2)(フリー進出できなかったけど)
 世界選手権2014ペアSP
 カナダとニース(スケートカナダ・オータムクラシック)
 GPS2014ロステレコム杯ペアSP
2015年
 【ネタばれ注意】四大陸選手権2015ペアSP
 世界選手権2015ペアSP
 高橋/木原ペア解散

 組んで1年目は思ったよりいい成績が出せて、オリンピックに出る期待にも応えられた。2年目、結局1年目を上回れず・・・流れに乗れなかったかな。
 その後、アレクサンドル・ザボエフと組んだが短期間で解散。(木下グループは日本人選手しかサポートしてくれなくて

 高橋成美選手の新パートナー?
 高橋成美/アレクサンドル・ザボエフ組結成
 (2015年)第84回全日本フィギュアスケート選手権エントリー・ペア&アイスダンス(東日本選手権1位だったけど、ここに名前はない)

 最後のパートナーとなったのが、柴田嶺。(戦績はこちらを参照)

2016年
 高橋成美/柴田嶺ペア結成
 一時帰国ついでに(大学生だったので試験)
 高橋成美/柴田嶺、お目見え(インタビュー記事あり)
 アイスショー初体験(初お目見えを見てきました)
 ペアが東で、ダンス西(東日本選手権は見に行きました)
 恋ダンス大流行(成美ちゃんのダンス、キレキレ)
2017年
 2017冬季アジア大会ペア・フリー

 8月のアジアンオープンは、香港まで見に行った。レポも書いたが、書いたブログがサービスを停止しているので いずれこちらに転記しようと思っていたんだけど・・・
 二人そろってのスパイラルの美しさは、世界一だったかも。

 思い出しながら、映像を振り返ろう。

















 JOCのアスリート委員に就任した成美ちゃん。これからは日本のフィギュアスケートとペア競技のために、サポート役として頑張ってくれるだろう。
 素敵なペアを見せてくれてありがとう。お疲れさまでした

 

 

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世界選手権2018ペアSP

2018年03月30日 23時10分54秒 | スポーツ

 大会はもう終わってるけど、今日からJ SPORTSで全種目・全滑走の放送が始まる。ライブではちゃんと見てなかったので、こちらでゆっくり
 フィギュアスケート・世界選手権2018、ペア・ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
エリザヴェタ・カシツィナ/マーク・マジャール(ハンガリー) SP:36.23(28)
 「The Deer」♪ ブルー系。女性がとても小柄。ツイストは3回転に挑戦したが、レベルB(最低)にとどまった。3回転サルコウは2人そろって転倒、スロー3回転ループはほぼ下りてたのに転倒。
 要素と要素の間、次なんだっけ?という感じの間があいてしまい チームを組んでまだ短いようで、今年になってからミニマムテクニカルスコアをクリアして出場権を得たそうな。
 コーチの一人はロビン・ゾルコビー氏。

ペイジ・コナーズ/エフゲニー・クラスノポルスキ(イスラエル) SP:58.44(19)
 「ゴースト」♪ 薄紫、ブルー系。ツイスト、ステップでレベル4が取れた。3回転トウループ、スロー3回転フリップと決める。ジャッジスコアにほぼマイナスがない、安定した演技。
 女性は昨季シングルで世界ジュニアに出ていた。

ディーナ・ステラト/ネイサン・バーソロメイ(アメリカ) SP:61.48(17)
 「ハレルヤ」♪ 鮮やかなブルー。男性は前にフェリシア・ジャンと組んでグランプリシリーズに出ていた。女性は2016年に16年ぶりに競技に復帰したそうな。
 ほぼミスなく、女性は大人の色気と強さを感じさせる。体型も姿勢も美しい。

アニカ・ホッケ/ルーベン・ブロマエルト(ドイツ) SP:63.26(16)
 「Big Spender」♪ 黒系。男性は元ベルギー所属。ツイスト、3回転トウループと無難にまとめ、スロー3回転ループは距離が出た。ステップやペアスピンでもレベル4が取れるのは大きい。
 リフトで女性のスプリットポジション、姿勢がきれいで腕の動きでも表現していた。自己ベスト更新。

<G2>
アナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダジュ(チェコ) SP:66.29(13)
 「LA 40」♪ 赤紫。世界ジュニア2016のチャンピオン。冒頭にタイミングぴったりの3回転トウループを決め、リフトでは女性が腕を顔の前から回してキャッチフット。男性がキャメルでキャッチフット、女性がシットのペアスピン。ステップもタンゴらしくて素敵

イオウリア・チトチェチニナ/ミハイル・アクロフ(スイス) SP:53.62(23)
 「One More Light」リンキン・パーク♪ グレーに水色、ブルーグレー。オリンピックには出ていないが、なかなか雰囲気のあるペア。ツイストを無難にまとめ、3回転トウループで少しタイミングがずれたが着氷。スロー3回転ループこらえる。
 リフトで下ろす前に女性が背中で手を組んだ姿勢、とてもきれい。自己ベスト更新。

リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:66.32(12)
 「A Day in the Life」ジェフ・ベック♪ 濃紺とシルバーのつなぎ。エレキが奏でるロックで、切れのいい動きを見せる。3回転トウループがぴったり合い、スロー3回転ループも決まる。歩調と膝の角度をきれいに合わせて滑っていくのが、ペアらしくていい。デススパイラルからきゅっと立ち上がってフィニッシュ。

ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:42.02(27)
 「It's A Man's World」♪ 黒系。女性は今大会最年長、体調を崩していたそうで 3回転ツイストは縦回転に近く、あまり高さが出ずレベルBとなった。3回転トウループ転倒、スロー3回転フリップはステップアウト。
 しかし、さすがに滲み出る大人の雰囲気はある。

<G3>
ローラ・エスブラ/アンドレイ・ノヴォセロフ(フランス) SP:51.94(25)
 「ラ・カリファ」より「ノクターン」♪ 樋口新葉が前に使った曲。ピンク、白シャツ。ペアのサイドバイサイドには珍しい3回転ループ、女性が転倒。男性が片足を上げてから入るデススパイラルはレベル4が取れた。スピンは男性のシットポジションが2回転に満たず、基本姿勢が3つないということでVがついた。
 全体にあまりスピードがない気がしたが、「男性の踊りがよい」と解説・前田さん。

カミル・ルエスト/アンドルー・ウォルフ(カナダ) SP:59.98(18)
 「オブリビオン」アストル・ピアソラ🎵 黒つなぎで髪に赤い花、男性も黒。ツイストは2回転にしたが、ステップ・デススパイラル・スピンとレベル4をそろえた。ステップは「2人の距離が近くて動きがいい」と解説・前田真美さん。途中で男性が女性の手の甲に口づけする振付、ちょっとドキドキ

須崎海羽/木原龍一 SP:53.33(24)
 「ユーリ・オン・アイス」♪ ターコイズブルー。スケートファンの間で評判になったアニメの曲で。3回転ルッツ、少しずれたが下りたエッジに!がついたのが惜しい。3回転ツイストはキャッチが着氷ぎりぎりになってしまった。スロー3回転サルコウはステップアウト。
 スピンとデススパイラルでレベル4が取れて、成長をしっかり見せてくれた。

ラナ・ペトラノヴィッチ/アントニオ・ソウサ-コルデイル(クロアチア) SP:57.25(21)
 「Strange Birds」♪ ライトブルー、男性はアフリカ系の血を引く容貌。高々と投げ上げる3回転ツイストに声があがる。サイドバイサイドはダブルアクセル、スロー3回転フリップは片手をついたが高さと距離があった。ステップとスピンもレベル4。
 「もう少しユニゾンが出てくれば」と解説・前田さん。男性はロビン・ゾルコビー氏に似ていると言われるそう。自己ベスト更新。

<G4>
ラウラ・バルケロ/アリツ・マエストゥ(スペイン) SP:58.36(20)
 「アンチェインド・メロディ」♪ 白、白シャツ。ツイスト、スローと軽々と投げる。3回転サルコウも決まり、ステップ・スピンもレベル4が取れた。なかなかいい雰囲気が出ているが、、、
 デススパイラルで、ピボットポジションに入って1回転以内に女性とつないでいる腕が曲がってしまったため、無効となってしまった。それでも自己ベスト更新、これから伸びそう。

キム・キュウン/アレックス・カム・カンチャン(韓国) SP:42.85(26)
 「ある恋の物語」♪ 赤、黒。ツイストは2回転、スロー3回転サルコウ転倒。サイドバイサイドはちょっと離れていた。一生懸命動きをそろえようと頑張っている感じ。
 飛行機で荷物の到着が遅れていろいろ大変だった模様。

クリスチナ・アスタコワ/アレクセイ・ロゴノフ(ロシア) SP:71.62(7)
 「Adagio For Strings」「Requiem in D Minor」「カルミナ・ブラーナ」♪ 濃紺。3回転サルコウ、ツイストとスムーズ。女性の足が真っ直ぐ上に上がる姿勢のリフト、そのまま横向きのスプリットポジションに。男性がスパイラルポジションからデススパイラルに入る。近づいたり離れたり交差したりが、音楽表現とリンクして意味のあるステップ、カッコいい。
 自己ベスト更新に満足そう。

彭程(Cheng PENG)/金楊(Yang JIN)(中国) SP:71.98(6)
 「My Drag」♪ 黒とブルー、男性は赤も入って。オリンピックの後、昨季のプログラムに戻したそう。3回転トウループそろい、スロー3回転ループはぶん!と大きく投げる。コミカルな掛け合いの振付が楽しいステップ、よく息が合っている。
 シーズンベストが出た。

<G5>
エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ/ハーリー・ウィンザー(オーストラリア) SP:65.02(15)
 「Paint It Black」♪ 黒とグレー。高さのあるツイスト、完璧なユニゾンの3回転トウループ。デススパイラルからそのままペアスピンに入った。
 つなぎの動きとか、2人の一体感はまだこれからという感じ。

アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:69.55(11)
 「ムーラン・ルージュ」より「Come What May」♪ シャンパンゴールド、ネイビー。スムーズな3回転ツイスト、3回転サルコウはわずかにずれたが大丈夫。きれいなポジションのスピン、スロー3回転フリップは距離が出た。リフトの下ろし際でちょっともたついてしまった。
 それでも、夫婦らしい温かな雰囲気はいい感じ。

カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:70.49(10)
 「Sweet Dreams」♪ 赤、黒の襟と袖に赤。雄大にスロー3回転ループ、3回転トウループも決まる。「エッジのカーブもぴったり」と褒められた2人のユニゾン。リフトの下ろし方が逆さまに持ったまま2回転くらいするのがユニーク。曲が速くなっていく終盤、デススパイラルからスピンと畳みかけていく感じ、よかった。
 女性は怪我があったそうだが、自己ベストに近い得点。

ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:65.21(14)
 「Sunshine on Leith」♪ ワインカラー、白シャツ。3回転トウループがきれいにそろい、スロー3回転フリップも決まる。後半のステップで盛り上げる。派手さはないが、味が出てきたペア。

<G6>
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレック(イタリア) SP:71.37(8)
 「Tu vuo fa l'Americano」♪ 赤、白シャツ。曲は「アメリカかぶれ」という意味だそう。3回転サルコウ決まり、スロー3回転フリップは少し着氷が乱れる。デススパイラルでは男性が空いている手で観客を指揮する コミカルな振付、ステップで楽しませてくれた。

ジュリアンヌ・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:55.68(22)
 「Everybody Wants to Rule the World」♪ 黒とシルバー、黒とグレー。ツイストでもたれてしまい、3回転サルコウで女性が転倒。スロー3回転フリップでも転倒してしまった。
 女性は怪我があったそうで、いつもの元気がなかった感じ。

于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:71.31(9)
 チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 白、黒。3回転トウループをそろえ、高さのあるツイスト。ステップの途中のダンスリフトが素敵。スロー3回転ループは手をついた。このペアも女性が怪我を抱えていたそうだが、うまくまとめられた。

ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:72.53(5)
 「Magnificat」♪ グレー系。地元の大歓声の中へ登場。3回転サルコウ、3回転ツイストとしっかり決める。荘厳なボーカルでじわじわと盛り上がっていく曲で、ステップからスピンとよく表現できていた。
 ここまででトップに立ち、また拍手喝采

<G7>
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:81.29(2)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 黒に赤の布をあしらう。素晴らしい高さのツイストはレベル4の上にGOE満点 3回転トウループも完璧なユニゾン、スロー3回転ループも高さ・距離・流れと完璧でこれまたGOE満点。
 後ろ向きに回転しながら上がるリフトのスムーズさ、ステップで盛り上げてフィニッシュ。自己ベストにあと少しの高得点。

アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ(ドイツ) SP:82.98(1)
 「That Man」♪ シルバー、グレーベストに赤タイ。宇宙まで飛んでいきそうな高さの3回転ツイスト、こちらもGOE満点 3回転サルコウぴたり、スロー3回転フリップ頑張る。リフトは片手ですっと上げてしまう。チャールストンで踊りながらユニゾンもばっちりのステップ、これまたGOE満点 アイスダンスでもここまで魅せるステップは少ない。デススパイラルも満点に近く、スピンの中で女性が投げキスや唇に人差し指を当てる仕草で魅了。
 自己ベスト更新、当然

ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:74.38(4)
 「おもいでの夏(Summer of '42)」♪ ピンクとブルー、ブルー。女性は元エストニアの選手。ツイストをスムーズに、3回転トウループは女性が少しオーバーターン。スロー3回転ループも高さがある。
 全体にピアノのメロディとよく合う優雅な所作で、曲の世界に溶け込んでいる。自己ベスト更新。

ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:75.32(3)
 「Make It Rain」♪ ブルー、グレー。3回転ツイストをシャープに決め、3回転サルコウは女性がステップアウト。リフトを上げる前の動きが独特で難しい。スロー3回転フリップでフリーレッグをちょこっとついてしまったが、大きな減点にはならず。
 曲との融合でぐっと引き込んでいくプログラム、演技構成点でも高い評価を得た。自己ベストに近いスコア。

 結果、サフチェンコ/マッソがトップ、2位にタラソワ/モロゾフと80点越えの争い。3位ジェームズ/シプレ、4位ザビアコ/エンベルト、5位に地元イタリアのデラモニカ/グアリゼ。6位彭/金、7位アスタコワ/ロゴノフ、8位マルケイ/ホタレック、9位于/張まで71点台の接戦。
 須崎/木原は24位、周りのレベルが高くなってフリー進出は大変 オリンピック9位のセガン/ビロドーが22位でまさかのショート落ち。
 明日のフリー放送も楽しみ

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友野くん急上昇

2018年03月29日 02時55分30秒 | 

 世界選手権2018の大活躍で、いきなり知名度急上昇の友野一希選手。British Eurosportでも絶賛されていた。
世界選手権2018 フリー(British Eurosport)
   エネルギッシュで元気いっぱいの演技、「フルスロットル」「日本は次から次へメダリストが出てきたが、彼も本物」。来季は世界で注目されていきそうだ。

 現在19歳、同志社大学1年の友野選手。5月生まれなのでスケート界では“早生まれ”、学年は違うが宇野昌磨は同期にあたる。2010年、小6で全日本ノービスA3位(優勝が宇野)で全日本ジュニアにも出場しているが、このときは15位。(優勝は中村健人、2位木原龍一、3位日野龍樹、4位宇野。9位の田中刑事が全日本選手権で好成績だったため、日野に代わって世界ジュニア出場、2位となった。)
 ジュニアに上がった中1の2011年では全日本ジュニア9位、中2の2012年で10位。中3の2013年で6位になり、この年は全日本選手権に出場して20位チャレンジカップに派遣されてジュニア2位となっている(優勝は川原星)。
 高1の2014年は4位と表彰台まであと一歩、全日本選手権選手権では18位クープ・デュ・プランタンに派遣されてジュニア2位。このシーズンまでジュニアグランプリシリーズへの派遣はなかった。宇野昌磨はジュニア1年目から2大会ずつ派遣され、このシーズンにジュニアグランプリファイナル世界ジュニアで優勝しているので、同期としては差がついていた
 高2の2015年、ジュニアグランプリシリーズのラトビア大会に派遣されて13位。SPでフリップがパンク、フリーでは4回転サルコウとトリプルアクセルで転倒 しかし全日本ジュニア2位、表彰台に届いた。全日本選手権16位、少しずつ順位を上げているが世界ジュニア代表には選ばれなかった。が・・・
 山本草太が出発直前に怪我、急遽代わりに出場して15位だったがエキシビションに招待された。
「燃えよドラゴン」で戦うが、やられてイテテ、ヌンチャクぶつけてイテテ
 高3の2016年、ジュニア最後のシーズン。ジュニアグランプリシリーズは日本大会スロベニア大会に出場、4位と3位。JGPでも表彰台に上った。

 解説の人に「Performance lover」と言われている。演じることが大好き!
 全日本ジュニアではついに優勝、全日本選手権ではSP6位でフリー最終グループに入り、フリー5位総合5位と前年から大きくジャンプアップ。
 ジュニアのチャンピオンになったので、こんなエキシビションナンバー。

 世界ジュニアは自己ベストに近い高得点だったが9位(優勝スコアがヴィンセント・ジョウの258.11、上が凄すぎ)。
 そして今季、大学1年でシニアに上がり、チャレンジャーシリーズのU.S.インターナショナルクラシックに出場して5位、自己ベストも10点以上更新。演技構成点がジュニア時代よりぐっと上がってきた。全日本予選の近畿ブロック1位西日本2位と順調に勝ち上がる。
 その西日本の翌日、肺炎に罹った村上大介選手の代わりでNHK杯出場の知らせ 開催地が地元大阪というのも幸運だったか。演技が終わってリンクサイドに戻るとき、フラワースケーターたちがわらわらと直接渡しに来ていたのは、顔見知りが多かったのかな SPとトータルでまた自己ベスト更新。
 全日本選手権ではSP・フリーともに5位で総合4位。NHK杯とほぼ同じスコアは、安定した力をつけていることを示した。そしてクープ・デュ・プランタンでシーズンを締めくくるはずが・・・
 羽生結弦の欠場と無良崇人の引退で、世界選手権出場が決まる。世界ジュニア2016(山本草太の代わり)、NHK杯2017(村上大介の代わり)に続いて3回目の“補欠出場”。ネットでは「補欠力」なんて単語が飛び交ったが、準備をしていたからこそチャンスが巡ってきたんだろう。
 クープ・デュ・プランタンで2位、そのまま帰国せずミラノへ。世界選手権はまずSPで自己ベスト更新。
 私がおっ!と思ったのは、SP後のインタビュー。「実力的にフリーに進めるか、怖くて」「楽しく自分を出そうといって自分を奮い立たせていた」とかなり緊張していた様子。しかし「今日でまたスケートに対する気持ちが変わると思う」「もっと上を目指せる、伸びしろはたっぷり」「もっとスケートと真剣に向き合って、覚悟を決めて頑張っていきたい」。
 そして「失うものは何もない」とフリーの演技に臨んで得た結果、来季はグランプリシリーズ2大会に出られる。世界のトップ選手たちと常に一緒に戦う覚悟をもちながら、焦ることなく、進歩していってほしい。

 「KENJIの部屋」で「さすがに振付のときは恥ずかしかった」と語っていたエキシビションナンバー。ひとたび曲が始まれば、なんでもやっちゃうんだな

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わたしたちのレベル4~Season Ⅳ~

2018年03月29日 01時24分43秒 | テレビ

 フジテレビで年に1回くらい制作されている、フィギュアスケート選手の本田太一・真凛・望結・紗来4兄妹に密着する番組「わたしたちのレベル4」。シーズン4がこのあと1:45から。
 4人の中では真凛が一番トップに近い位置で戦っているが、真凛は末っ子の紗来こそ凄い才能があると常々言っている。「紗来がシニアに上がってくる前に引退する」とか それじゃ21、2歳でやめることになっちゃうけど
 選手として名前が売れる前から芸能事務所に所属していたので、こういう番組も慣れている。ただ、あまり増やさないほうがいいと思う。年に1回くらいのペースがちょうどいい。名前を見るのは、大会関連のニュースで見たい。
 といいつつ、とりあえず録画予約

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画期的な変化

2018年03月28日 04時04分19秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018フジテレビのLive配信と生放送を堪能させてもらった。解説は女子:荒川静香さん、男子:本田武史さんと、いつもどおりの盤石の態勢。簡潔でポイントを押さえた解説をしてくれた。
 そして唯一、私が不満に思っていた点も改善(?!)されていた 男子フリーで、本田さんが「コレオグラフィックシークエンス(略してコレオシークエンス)」を「コレオ“ステップ”シークエンス」と言っていたのが、ついに「コレオシークエンス」と言うようになった。
 昨季の冬季アジア大会、その後の世界選手権2017で気になり、注意して聞いていると、NHK杯でも全日本でも、さらに平昌オリンピックでも本田さんは「コレオステップシークエンス」。
 コレオステップシークエンスが男子フリーで行われたのは2010/2011、2011/2012の2シーズン。この要素がなくなってもう6シーズン目なのに、ずっとこの用語を使い続けていたのは、何か特別な理由が 「コレオステップと呼ぶべきだと主張してるんじゃないの」とうちのつれあいは言ってたが
 「ステップ」という単語が入ったほうが、この要素をより正確に表していると思っていたのかもしれない。しかし、実際にジャッジスコアに書かれることがない要素名だし、かつて存在した要素とは定義も違うし、、、。
 フィギュアスケート関係者から指摘があったのかもしれない。きっかけは何にしても、コールされる要素名に合わせてくれて一安心

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滑走順の決め方(訂正版)・世界選手権2018

2018年03月27日 17時38分28秒 | スポーツ

 トップ2グループ+1グループと思ったら、違った
 フィギュアスケート・世界選手権2018のショートプログラム/ダンス滑走順の決め方、勘違いして書いてしまった。滑走順抽選時点で最新の世界ランク(World Standings)を確認してなかった。お恥ずかしい
 実際行われたのは、エントリー選手を世界ランクで上位半分と下位半分に分け、下位半分はまとめて抽選。上位半分は、最上位1グループ、次に上位の1グループ、上位半分の残りを1グループ+αごとに抽選したようだ。
 具体的には下記のようになった。
男子・女子  #1-#18(G1~G4の3番目)/#19-#25(G4の4番目~G5)/#26-#31(G6)/#32-#37(G7)
ペア     #1-#14(G1~G4の2番目)/#15-#20(G4の3番目~G5)/#21-#24(G6)/#25-#28(G7)
アイスダンス #1-#15(G1~G4の3番目)/#16-#21(G4の4番目~G5)/#22-#26(G6)/#27-#31(G7)

 日本男子は、友野一希は前半組、田中刑事が上から2番手のG6、宇野昌磨が最上位のG7に入った。女子は宮原知子、樋口新葉ともに最上位のG7。ペアの須崎/木原は前半、アイスダンスの村元/リードが全体の10番目でG6はちょっと嬉しかった。
 世界ランクで上位と下位を半々に分けると、グループの途中からレベルが急に上がるケースも出てくる。一方、怪我などで長期離脱してランクを落としていた選手が復帰した場合、かなり高レベルの選手が第1グループに入ってしまうケースもあるわけで ジャッジは滑走順に関係なく、しっかり判定しなければ
 選手はどんな滑走順でも実力が出せるようになっておくれ

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がんばる/夢中

2018年03月27日 00時03分53秒 | Weblog

 CMで、ちょっといい言葉があったので。
 Mt.RAINIER-マウントレーニア- TVCM『建築事務所』篇 15秒 工藤阿須加・松岡茉優

 “頑張る自分は、いつかつらくなる。でも夢中な自分は、ずっとつきあえる気がする。”

 夢中で上手に頑張れるといいな

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エキシビションは9時半から

2018年03月25日 20時54分35秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018、競技が終わって今夜はエキシビション。
 日本勢は、メダリストの3人(宇野昌磨、樋口新葉、宮原知子)が出演する。いつも楽しいプログラムを見せてくれるミーシャ・ジー、すっかり人気者になったデニス・ヴァシリエフスも招待されている。アイスダンスのハワイエク/ベイカーは、映画「オースティン・パワーズ」なりきりを見せてくれるかな?
 フジテレビのLive Streamingはないので、こちらを参考に。

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世界選手権2018アイスダンス・フリー

2018年03月25日 06時00分49秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018アイスダンス・フリーダンスジャッジスコア)。

<G1>
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:61.18(19) FD:89.57(17) 合計:150.75(18)
 「Over My Shoulder」「Happy Ending」♪ グレーがかった紫。とても丁寧なツイズルに拍手が起こる。膝に片足立ちでフリーレッグを男性がホールドするリフト、ジャンプして横抱きから首に足をからめるリフト、どれも流れよく決まっていた。

アリサ・アガフォノワ/アルペル・ウチャル(トルコ) SD:60.38(20) FD:88.67(18) 合計:149.05(19)
 「Marco Polo」「Cleopatra」「Iron」♪ 黒とゴールドでエジプト風。独特の曲調をユニークな振付で表現。女性を低い位置で支えるステーショナリーリフト、前から担いで背中合わせになるリフト、仰向けになった女性を跨ぐような面白い動作も。

アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキティン(ウクライナ) SD:63.35(16) FD:95.05(15) 合計:158.40(15)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ ピンクのドレス、黒ベストに赤いサッシュ。リフトのポジション変化がなんだか凄い 女性をひねるように回したり、股の下をくぐらせたり。どれもストーリー表現の一部になっている。最後のスピニングムーブメントが迫力あった。
 顔や手の甲に剣のマークをつけたり、男性もちょっとメイクして映画の人物になりきっている。

カヴィタ・ロレンツ/ヨティ・ポリゾアキス(ドイツ) SD:62.08(17) FD:94.94(16) 合計:157.02(16)
 「プライドと偏見」♪ ピンクのドレス、白シャツ。女性を持ち上げてペアのツイストのように1回転させてから、男性が膝を曲げた低い姿勢でホールドするリフトが独特。全体に端正な滑りで、曲によく合っていた。最後のダンスリフトは男性が低い姿勢でその場回転、これもよかった。
 シーズンベストに笑顔。

アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) SD:61.33(18) FD:86.97(20) 合計:148.30(20)
 「天国への階段」レッド・ツェッペリン♪ 黒のスリップドレス、黒の革ジャケ風。全体によくスケートが伸びていた。クリスと兄妹そろって出場のアリソン、フリーも滑れて自己ベスト更新

<G2>
カロラーヌ・スーシス/シェイン・フィーラス(カナダ) SD:64.02(11) FD:95.44(14) 合計:159.46(14)
 「I Won't Dance」「Cheek To Cheek」♪ グリーンのドレス、燕尾服。オーソドックスなボールルームダンスを繰り広げる。細かいステップ、クイックステップやフォックストロットを見ているよう。女性の片腕と片足を持って振り回す最後のリフト、わくわく

マリー=ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) SD:63.50(14) FD:96.14(13) 合計:159.64(13)
 「You Take My Breath Away」クイーン♪ 赤、黒シャツ翻して。女性の腰のところを自分の体から離してホールドしたまま、ローテ―ショナルから低い姿勢のステーショナリーへ移る、得意のリフト。ツイズルもよく合った。最後の上下に振り回すようなリフトが見事。さすがに夫婦だけあって、息がぴったり。
 自己ベスト更新にコーチたちも大喜び。

ケイトリン・ハワイエク/ジャン=ルック・ベイカー(アメリカ) SD:63.48(15) FD:101.80(10) 合計:165.28(10)
 リスト「愛の夢」♪ ブルーのグラデーション、白シャツ。柔らかな動きからサーキュラーステップ、足を換えるところで膝をつき立ち上がってまた回転するツイズル。膝上に立つリフトでの女性の手の動き、手を取ったりホールドを換えたりするときに、ちょっとした細かい工夫がされている。
 ただ2人の世界に、会場も浸っていた。シブタニ兄妹の欠場で与えられたチャンスに、いい演技ができてよかった。

ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディリエフ(ポーランド) SD:63.70(13) FD:87.76(19) 合計:151.46(17)
 「Young and Beautiful」「Swing Break」「No Dignity」「Maple Leaf Rag」♪ ブルーのドレス、ブルーのジャケット。「グレート・ギャツビー」の曲で、その時代の世界観で踊る。股くぐりからすぐツイズルに入ったり、軽快な動きと同時にきれいなエッジを見せている。
 得点表示までに時間がかかり、シーズンベストよりかなり低い得点。ジャッジスコアを見ると、2つのリフトが無効になっている。
 ツイズルの後にコレオ・スピニンング・ムーブメントをする予定だったが、女性の足が浮いてしまってローテーショナルリフトと見做され、2つ目のローテーショナルリフトとして無効に。ストレートラインリフトとして申告したリフトは、4つ目なのでコレオ・ダンスリフトと認定され、その後のリフトは余分なリフトとして無効に。
 さらに、余分な要素を行ったとして、2点の減点。これは厳しい

オリヴィア・スマート/アドリア・ディアス(スペイン) SD:63.73(12) FD:98.32(12) 合計:162.05(12)
 「It's A Man's Man's Man's World」♪ 白ドレス、黒ジャケ。いきなり背中に逆立ち姿勢のリフト。洗練された動きで見ていて心地よい。要素がすごく目立つわけではないが、表現と一体化している証拠かも。
 自己ベスト更新に声をあげて喜ぶ。

<G3>
村元哉中/クリス・リード SD:65.65(10) FD:98.73(11) 合計:164.38(11)
 「ラスト・エンペラー」「戦場のメリークリスマス」♪ ピンクと緑、グレー。きれいに合わせたツイズルから、しっとりとステップ。スピンを終えて衣装に花が咲き、肩口から腰、また肩口まで持ち上げるステーショナリーリフト。空高く飛び立ちそうなストレートラインリフト。
 手拍子に後押しされながらクライマックスに向かうステップ。おんぶのような姿勢からくるんと回転して降りてきてフィニッシュ。
 力を出しきってすぐに立ち上がれないクリス。頑張った 自己ベスト更新もトップに立てず、10位以内は難しくなった。でもその日が近いことは信じられる。 

シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) SD:71.15(9) FD:107.29(9) 合計:178.44(9)
 「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ🎵 グレー、紺。地元の大声援の中、乱れのない滑り。横抱きで体から離してホールドするリフトや、肩口をぐるっと一周しながらポジションを変えていくリフト。地元でのシーズンベストに感激。

アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) SD:74.50(7) FD:109.51(7) 合計:184.01(7)
 「愛の夢」♪ ピンクベージュ、同色のシャツ。得意のシット姿勢ツイズルで会場が沸く。スピンでは男性のフリーレッグの上に女性のフリーレッグを乗せる姿勢も。英語ボーカルが入る曲で、ハワイエク/ベイカーとはまた違ったタイプの、スピーディーな「愛の夢」を見せた。

パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) SD:74.51(6) FD:111.59(6) 合計:186.10(6)
 ジェームズ・ボンド・メドレー♪ ライトグリーン、黒タキシード。動きの一つ一つが洒脱でカッコいい。ピストルを構えてツイズル、互い違いになってクリムキンイーグル。女性の片足を男性の肩に載せるリフトは、女性が一度体を倒してからまた自分で起き上がる。最後のリフトは片腕と片足を持って回転始めたが、女性が足を男性の足にからめて回転。すごいホールド!
 以前はパイパーがこれでもか!とアピールする所作が多かったが、このプログラムは自然に入り込んでいる。何か、一皮むけた感じ。

ティファニー・ザゴルスキー/ジョナサン・ゲレイロ(ロシア) SD:72.45(8) FD:107.97(8) 合計:180.42(8)
 「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ🎵 グレー。コレオスピン、ステーショナリーリフトから入る構成。前から背中に飛び乗って逆さ姿勢のリフトはアクロバティック。全体としては音楽と一体化していてよかった。

<G4>
アナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:77.46(4) FD:114.62(3) 合計:192.08(4)
 「ライフ・イズ・ビューティフル」♪ クリーム色、同色シャツとサスペンダー。会場の声援が凄い。女性の足を腕に引っ掛けて逆さまにホールドするステーショナリーリフトから。膝の上に立つリフトで女性の姿が彫像のように決まる。
 映画のストーリーをちょっとした所作をつないで演じていく。最後まで目が離せない、素晴らしいプログラム。
 終わって少し涙ぐむ。自己ベスト更新にさらにこみあげる涙。

マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) SD:75.66(5) FD:111.62(5) 合計:187.28(5)
 「イマジン」ジョン・レノン♪ 濃いブルー、薄いブルー。女性が男性の足に足を絡めるステーショナリーリフト、肩にかついだ姿勢から横に抱えるローテ―ショナルリフトなど。地元カップルの直後で入りづらかったかもしれないが、かまわず自分たちの世界を作ってみせた。

ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:83.73(1) FD:123.47(1) 合計:207.20(1)
 ベートーヴェン「月光」♪ 紺、ベージュ。誰も真似できないような美しいツイズルから始まって、ただ見とれるばかり 流れの中ですっと要素に入っていくので、ちょっとびっくりする。ステーショナリーリフトからコンビネーションスピンにつながるところなんか、あれ?と思う間もない。
 何も言うことない。自己ベスト更新で勝利を確信。

ケイトリン・ウィーヴァー/アンドルー・ポジェ(カナダ) SD:78.31(3) FD:114.04(4) 合計:192.35(3)
 「Je Suis Malade」♪ 赤のスリップドレス、グレーのシャツ。定番になった曲で、ミスのない演技。男性キャメルで女性が中間姿勢のスピンは意外と難しそう。女性がレイバック姿勢でエッジをホールド、そのまま持ち上げてのリフト。男性の膝上に立つストレートラインリフトで、力強いポーズ。
 終わった瞬間、ケイトリンは「何が起こったの?」という顔。最高の演技ができた。

マディソン・ハベル/ザカリー・ドナヒュー(アメリカ) SD:80.42(2) FD:116.22(2) 合計:196.64(2)
 「Across the Sky」「Caught Out in the Rain」♪ グレーがかった紫、黒ジャケ。ぴったり重なるツイズル、男性の前に乗り出す姿勢のリフト。ちょっとした間の取り方が粋で大人の表現。パワーと洗練が両立するプログラム。

 結果、優勝は大差をつけてパパダキス/シゼロン、2位ハベル/ドナヒューは初の表彰台、3位ウィーヴァー/ポジェが3年ぶりのメダル。地元イタリアのカッペリーニ/ラノッテは0.27点の僅差で4位。5位チョック/ベイツ、6位ギルス/ポワリエ。7位と8位はステパノワ/ブキン、ザゴルスキー/ゲレイロとロシア勢。9位ギニャール/ファブリは初の1桁順位、10位に初出場のハワイエク/ベイカー。
 村元/リードは11位。大健闘
 来季枠は、アメリカ・カナダ・イタリアが3枠。フランス・ロシアが2枠。ロシアはまた3枠獲得できなかった。

 エキシビションで今シーズンが(だいたい)終わる。楽しもう

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世界選手権2018男子フリー

2018年03月24日 23時07分51秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018男子フリージャッジスコア)。

<G1>
ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:72.43(21) FS:136.60(20) 合計:209.03(21)
 「It's a Man's World」「Get It On」「I Feel Good」♪ 黒シャツ。慎重にトリプルアクセルに入り、2回転トウループをつける。2本目のトリプルアクセルも決まった。サルコウでちょっとステップアウトしたが、ルッツ、フリップと安定している。
 曲が変わるところから、ノリノリの振付で観客を煽り、観客も歓声を挙げて反応。踊りまくるコレオにステップ、ループやダブルアクセルx2のシークエンスも決まって、最後はバタフライ3連続で熱狂のフィニッシュ。

ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:72.78(20) FS:141.23(18) 合計:214.01(20)
 「Two Angels」♪ 白から紫のグラデーション。トウ・トウ4-3がすっと決まって会場がおお!と惹きつけられる。4回転サルコウ転倒、トリプルアクセルはステップアウト。2本目のトリプルアクセルがこらえきれず転倒になってしまった。ルッツやループでも手をついて、まとまりきらない。
 スケーティングの伸び、ステップの滑らかさは年々よくなっている。

スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:68.18(23) FS:131.54(22) 合計:199.72(23)
 「God Bless Armenia」♪ 濃い紫、袖口にゴールド。冒頭のトリプルアクセルは単独に、2本目はダブルになった。後半フリップ・トウ3-3、トウ・トウ3-2でリカバリー。
 淡々とした感じだけど、祖国への想いを込めた曲らしい。もっとできると思っていたようだが、少し自己ベスト更新

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:74.99(19) FS:148.86(15) 合計:223.85(18)
 「Shine On You Crazy Diamond」「Money」♪ 黒系。最初の4回転トウループは単独に、4回転サルコウは手をついた。2本目の4回転トウループをルッツ・トウに変えたが2-2になってしまい トリプルアクセルもステップアウト。それでもルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など頑張った。
 スケーティングは伸びやかだが、もう少し盛り上がっていく曲のほうが似合うかも。

フィリップ・ハリス(イギリス) SP:68.59(22) FS:119.10(24) 合計:187.69(24)
 「Blues for Klook」♪ 藤色のシャツ。フリップ・トウ3-3から、手をついたがこらえる。トリプルアクセルも着氷。2本目がダブルになり、終盤2本ダブルアクセルを跳んだ2本目が3つ目となって無効になってしまった。
 ルッツからの3連続はルッツ・ループ・サルコウ2-1-3に。第1ジャンプが2回転でも、第3を3回転にできたのは偉い。
 高橋大輔の名プログラムを思い出す曲だが、振付にいろいろ工夫していて、ちょっとしたポーズや間がユニーク、なかなか見せるステップだった。

ドノヴァン・カリーヨ(メキシコ) SP:68.13(24) FS:132.63(21) 合計:200.76(22)
 「Hasta Que Te Conoci」♪ ブルーに斜めのライン。キュートなメキシカンは、イタリアの観客にもう大人気 イーグルからダブルアクセルを跳んだだけで大きな拍手。ルッツ両手上げ・トウ・ループ3-2-2頑張り、ほかのジャンプも概ね予定通り跳べた。
 曲の変わり目で妖艶に腰をくねらせると、またまた大拍手。自己ベスト更新の200点越え、これからが楽しみ

<G2>
マックス・アーロン(アメリカ) SP:79.78(15) FS:161.71(10) 合計:241.49(11)
 「オペラ座の怪人」♪ グレー系。得意の4回転トウループは単独に、4回転予定のトウループはトウ・トウ3-2となった。しかしトリプルアクセル+2回転トウループ、単独トリプルアクセルがきれいな流れで跳べたのは大きい。ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3も入った。
 丁寧だが感情のこもったステップやコレオ、全体にまとめることができたかな。

ロマン・ポンサール(フランス) SP:79.55(16) FS:149.65(14) 合計:229.20(16)
 「ムーラン・ルージュ」より「Your Song」♪ 黒ジャケっと、無精ひげがおしゃれ。4回転トウループ、手をついたが下りる。2本目は傾いたが1回転トウループをつけて基礎点を守った。トリプルアクセル+2回転トウループ、2本目のトリプルアクセルと頑張る。フリップは抜いて最後にダブルアクセルを入れてきた。
 ステップはちょっと物足りないが イナバウアーや大きなイーグルのコレオでは盛り上がった。終わってやり切った表情のガッツポーズ。初出場でよく頑張った。自己ベスト大幅更新。

ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:82.15(13) FS:170.15(6) 合計:252.30(7)
 「To Build A Home」「Little Miss Sunshine」♪ 紺のVネック。4回転ルッツ、下りた トウ・トウ4-3、単独4回転トウループとスムーズで、SPのミスは何だったの?という感じ。アクセルでパンクがあったが、2本目はうまくこらえる。ループ・ループ・サルコウ3-1-3も入る。
 首や肩の動きをうまく使ったコレオ、しっとりした雰囲気を出していた。

ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:78.01(17) FS:165.98(8) 合計:243.99(10)
 「Human」「Stand By Me」♪ 白の上にネット風の黒。ヨーロッパのベテランを熱く迎える観客。幅のあるサルコウ・トウ4-3、決まった トリプルアクセル+2回転トウループも入って、2本目の4回転サルコウは回避してルッツに。2本目のトリプルアクセル、フリップ・トウ・ループ3-2-2、いつになくジャンプ好調。最後のサルコウは2回転になってしまったが
 「スタンド・バイ・ミー」で全身で語るようなステップ、よかった。やり切った表情で終わる。フリーの自己ベスト更新に満足そう。

田中刑事 SP:80.17(14) FS:156.49(12) 合計:236.66(13)
 フェデリコ・フェリーニ・メドレー♪ 青に黒のジャケ、胸に赤い花。日本語の大声援に送られて登場。ほとんど最初から手拍子が鳴る。4回転サルコウ、手をついたが下りる。2本目はきれいに2回転トウループにつなげた 後半の4回転トウループが3回転になってしまい フリップも少し乱れ トリプルアクセル2本入ったのはよかったが。
 大きく動けるステップや、元気よく弾けるコレオはミラノの観客にも受けてたと思う。

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.43(18) FS:148.01(17) 合計:225.44(17)
 ビートルズ・メドレー♪ 黒、ゴールドの飾り紐。地元の大声援の中、4回転トウループに挑んでフリーレッグをついたが下りる。トリプルアクセルはもう余裕で2回転トウループをつけられた。ルッツが2回転になって、強引にループ・サルコウ1-3をつけたがこらえきれず転倒。しかし終盤のダブルアクセルを3回転トウループや3回転フリップに変えてリカバリーするしたたかさも
 アピールしまくりのコレオとステップで、会場や一体となる。自国開催の世界選手権、精一杯頑張った。

<G3>
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:82.71(10) FS:155.08(13) 合計:237.79(12)
 「Man With the Gloden Arm」♪ 黒ストライプシャツ、前立ての白がアクセント。4回転トウループ、下りた。トリプルアクセル+2回転トウループ、単独トリプルアクセルも決まる。ダブルアクセル+3回転トウループ、トウ・トウ・ループ3-2-2など、ジャンプ構成は男子としては高いほうではないが、丁寧に決めていく。
 ドラムを叩く仕草からのっていくコレオ、深い姿勢のハイドロブレーディングで盛り上がった。

友野一希 SP:82.61(11) FS:173.50(3) 合計:256.11(5)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤シャツ。すーっとスピードにのって、4回転サルコウ、オーバーターンしたが2回転トウループをつける。2本目の4回転サルコウ、きれいに入った トリプルアクセル+3回転トウループ、トリプルアクセル+2回転トウループ+2回転ループも着氷。
 リズミカルな動き、「マリア」で視線から夢見る表情をしながらゆったりと表現、「クール」でまた躍動、最後まできびきびと動いた。
 意識してかどうかわからないが、ターンのとき“顔残し”ができている。会場の全方向に視線や手の動きでコミュニケーションできるのが強み。
 フリーで18点、トータルで24点自己ベストを更新して、この時点でトップに立った。

パウル・フェンツ(ドイツ) SP:82.49(12) FS:148.43(16) 合計:230.92(15)
 「Game of Thrones」♪ 茶系にゴールド。トリプルアクセル+3回転トウループ、4回転トウループが決まる。アクセルでパンクしたが、サルコウに3回転トウループをつけてリカバリー。
 決まるジャンプは高くて見栄えがする。力強いコレオでフィニッシュするとガッツポーズ。トータルの自己ベスト更新。

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:84.25(9) FS:170.61(5) 合計:254.86(6)
 「Put the Blame On Mame」「Anyone to Love」「Sway」♪ ブルーに黒とゴールドのジャケ。丁寧にトリプルアクセル+2回転トウループ、単独トリプルアクセルを決める。3回転トウループを下りてすっと止めるのがユニーク。
 ムーディーなボーカルでステップしていくと、きれいなターンに初々しい色気が滲む。ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など、ジャンプはノーミス。
 曲が変わってノリノリのコレオ、アピールしまくりの振付に観客もきゃあきゃあ コーチのランビエール氏が大喜び、自己ベスト大幅更新

ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:86.01(8) FS:163.56(9) 合計:249.57(9)
 マスネー「タイスの瞑想曲」♪ ベージュから薄いブルー。ゆったりした旋律にのって、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウを余裕を持って決める。単独トリプルアクセルも問題なし。
 バイオリンと共に歌うようなステップは、動きの緩急に惹きつけられる。後半ルッツ・トウ3-3など安定、最後のダブルアクセルで少しこらえたのが唯一のミス。
 激しさを増しながら訴えかけてくるコレオ、少し曲に遅れてスピンで終え、充実のガッツポーズ。

アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:90.99(7) FS:167.29(7) 合計:258.28(4)
 レオンカヴァッロ「道化師」♪ ベージュ系、黒手袋。トウ・トウ4-3、単独4回転トウループと鮮やか。トリプルアクセルは少し乱れたが、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3など終盤まで頑張る。決まるジャンプの高さが素晴らしい。
 30歳なんて信じられない強さ。

<G4>
キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.00(3) FS:159.30(11) 合計:252.30(7)
 チャップリン・メドレー♪ 黒ジャケ。冒頭のルッツで少し乱れ、トウループが3回転に。トリプルアクセル+2回転トウループ+2回転ループは決まる。後半の4回転トウループ、挑んだが転倒。ループも2回転とやや不調。
 コレオシークエンス、少し曲に遅れ気味でいつものキレがなかったかも。

宇野昌磨 SP:94.26(5) FS:179.51(2) 合計:273.77(2)
 プッチーニ「トゥーランドット」♪ 青系にゴールド。4回転ループ転倒、4回転フリップ転倒。しかし、めげない。3回転ループを決め、柔らかなステップ、トリプルアクセルこらえる。4回転トウループ転倒したが、2本目で4-2決めた トリプルアクセル+1回転ループ+3回転フリップ、サルコウ・トウ3-3と最後の3つでコンビネーションを決められる、この強さ
 痛みを抱えてもこれだけできる、並じゃない。

金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:95.85(4) FS:127.56(23) 合計:223.41(19)
 ホルスト「惑星」より「火星」/「スターウォーズ」♪ 紺とグレー。冒頭の4回転ルッツ転倒、フェンスにぶつかる。サルコウが2回転に、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転はきれいに入った。
 笑顔ふりまくキュートなコレオのあと、4回転トウループでまた転倒してフェンスにぶつかってしまい、その後も転倒が続いて計5回、減点9となってしまった。
 最後のほうは足にきている感じで体が動いていなかった。シーズン最後の疲れがあったか。

ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:100.08(2) FS:172.24(4) 合計:272.32(3)
 エルヴィス・プレスリー・メドレー♪ 黒、胸元は紫。4回転ルッツ挑んだが転倒、4回転トウループは単独に。トリプルアクセル+2回転トウループ決まる。ステップは体のキレもよくて気持ちいい。
 2本目の4回転トウループで転倒、+REPで基礎点を落とした。ループも2回転と、ジャンプがまとまらない。楽しいプログラムなのに惜しい。

ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:96.78(3) FS:138.46(19) 合計:235.24(14)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 赤Vネック。4種類の4回転に挑むプログラムだが、、、4回転ルッツ転倒はじめ、構成を変えて増やした4回転サルコウも転倒など、ジャンプが危ない。最後ルッツ両手上げ・ループ・フリップ3-1-3を決めたのが救い。
 大きなイーグルのコレオもよかったが、全体にスピードにのれてない感じがした。

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:101.94(1) FS:219.46(1) 合計:321.40(1)
 「小さな村の小さなダンサー」「春の祭典」♪ 黒、襟に白。ルッツ、フリップ、トウループ、サルコウ、全部で6本の4回転を着氷。トリプルアクセル、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3まできっちり。
 ステップやスピンもレベル4を当然のようにレベル4を揃えてきた。ただ、表現という点では4回転の合間に少しだけという印象。羽生結弦のように「表現の一部としてのジャンプ」という次元には、まだ届いていない。とはいえ、まだ18歳。そこはこれから伸びていくだろう。
 普通にやれば勝てる状況で、しっかり今できることを出しきれたのが良かった。

 結果、優勝はチェン、2位宇野、3位コリヤダ。4位ビチェンコ、5位友野、6位ヴァシリエフス。この6人は来季のグランプリシリーズでシードされる。7位アリエフ、8位メッシング、9位ジー、10位ブレジナ。田中刑事は13位だった。
 来季枠は、アメリカ・日本・ロシアが3枠、イスラエル・ラトビア・カナダ・ウズベキスタン・チェコが2枠。中国、スペインは1枠に減った。
 自分のできることに集中して、最後まであきらめないで、という選手にいい結果がついてきた。一方で4回転を数多く跳ぼうとして転倒を繰り返し、プログラム全体が壊れてしまう選手が続出したのは残念。来季のルール改正でどんな流れになっていくのか。基本のスケーティングがしっかりできる選手が最終的に評価されるようになることを期待している。

 この後はアイスダンス・フリーダンス。村元哉中/クリス・リード、10位以内に入るチャンス、頑張れ

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世界選手権2018女子フリー

2018年03月24日 16時22分24秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018女子フリージャッジスコア)。

<G1>
アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:57.86(19) FS:91.80(22) 合計:149.66(20)
 「オペラ座の怪人」♪ 赤に金で飾り。冒頭のルッツとフリップで転倒したが、中盤から立て直してきた。ループ、サルコウ、トウ・トウ・ループ3-2-2など。

エリザベッタ・レッカルディ(イタリア) SP:51.13(23) FS:98.04(17) 合計:149.17(21)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ 白、肩にピンク。大変な歓声の中で登場。ジャンプを下りるたびに会場が沸く。冒頭のループは転倒になったが、フリップを下りると落ち着いて、ダブルアクセル+3回転トウループ、サルコウ・トウ3-2など予定通りに跳べた。
 「ある晴れた日に」でステップは伸び伸びとレベル4獲得。まだ16歳、イタリア期待の星になりそう。自己ベスト大幅更新に嬉しそう。

カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:56.90(20) FS:97.51(18) 合計:154.41(17)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 黒スカートにストーンたくさん。最初のルッツは単独にして2本目をルッツ・トウ3-2に。ループ・ループ・サルコウ3-1-3はちょっと珍しい組み合わせかも。最後のダブルアクセルがステップアウトした以外、ミスらしいミスはなし。
 スパイラルやスプリットジャンプなどで構成するコレオシークエンスも、なかなか迫力があった。キス&クライではプレゼントのコアラ(オーストラリアの国旗シャツを着ている)を手に笑顔。

イヴェット・トート(ハンガリー) SP:50.63(24) FS:86.24(23) 合計:136.87(23)
 「カルメン」♪ 赤、左は長袖、右は袖なしのストラップ。情熱的な所作で動き出し、ルッツ・トウ3-2を下りる。転倒や3-1-3予定のトウ・ループ・サルコウが2-1-1になるミスもあり、終わって悔しそうな顔。
 動きの良さは観客も引き込まれて、手拍子はたくさん起こっていた。

チェ・ダビン(韓国) SP:55.30(21) FS: 合計:
 棄権。

ダシャ・グルム(スロベニア) SP:52.43(22) FS:92.08(21) 合計:144.51(22)
 「Pamit」「Eden Roc」「Human」♪ ターコイズブルー。ルッツは単独でまとめ、トウ・ループ・サルコウ3-1-2を下り、トウ・トウ3-2は間にターン。後半フリップの2回転は予定通り。
 力を出しきったという表情で終わった。

<G2>
マライア・ベル(アメリカ) SP:59.15(17) FS:115.25(12) 合計:174.40(12)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤にブルーのストーンなど。フィンガークラップしながら雰囲気のある滑り出し。ルッツ、ループと軸が傾いてミスになったが、サルコウ、ダブルアクセル+3回転トウループは頑張る。後半予定の構成を変えて、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-2を入れてきた。
 アメリカ選手らしく姿勢のきれいなステップ、大きなスパイラルやスプリットジャンプのコレオと、会場は盛り上がっていた。

ロリーヌ・ルカヴリエ(フランス) SP:59.79(15) FS:113.44(13) 合計:173.23(14)
 「グリース」♪ ピンクにミントブルーのスカート。オリビア・ニュートン・ジョンのムーディーなボーカルで滑り出すが、ルッツ、フリップと着氷が乱れる。サルコウが決まると安定して、お約束の早変わりで黒のスリップドレスになると、ダブルアクセル+3回転トウループが決まる。ループに2回転トウループをつけ、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-2も入り、ノリノリのステップで会場はミュージカル。
 シーズンベスト更新に笑顔でハグ。

エリシュカ・ブレジノヴァ(チェコ) SP:58.37(18) FS:94.77(19) 合計:153.14(18)
 「ノートルダム・ド・パリ」♪ 白からグレー。ドラマチックな曲をよく表現していたが、単独3回転トウループで転倒するなど、ジャンプは安定感を欠いた。
 とはいえ、美人だわ

キム・ハヌル(韓国) SP:60.14(14) FS:110.54(15) 合計:170.68(15)
  「マンマ・ミーア」♪ 白にストーン。冒頭のルッツは乱れたが、ダブルアクセル、フリップ・トウ・ループ3-2-2を決める。後半サルコウが2回転に、ダブルアクセルにつけた2回転トウループが3つ目で無効になってしまった。
 動きはよくて、可愛らしさは全開。

スタニスラワ・コンスタンティノワ(ロシア) SP:59.19(16) FS:93.84(20) 合計:153.03(19)
 「アンナ・カレーニナ」♪ 紫。なんだかジャンプが・・・片手上げでルッツやフリップを跳ぶが、それで転倒したり乱れたりすると、印象が悪くなってしまう。ジャンプのとき体を締めきれてない感じ?
 メドヴェージェワの欠場で回ってきたチャンスだったが、生かすのは難しい。

ヴィヴェカ・リンドフォース(フィンランド) SP:60.18(13) FS:106.05(16) 合計:166.23(16)
 「シンデレラ」♪ ブルー。ルッツ・トウ3-3はちょっと乱れたが、サルコウ・トウ3-2は入る。2本目のルッツは転倒。
 横から後ろに足を回す大きなスパイラルのコレオが良かった。この曲は三原舞依のプログラムを思い出す。

<G3>
ロエナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:64.07(10) FS:128.24(6) 合計:192.31(9)
 「Defferente」♪ 赤。途中から見たが、フジテレビの画面で要素全てが緑、つまりGOE加点。サルコウ・トウ(両手上げ)・ループ(両手上げ)3-2-2、ダブルアクセル+2回転ループは盛り上がる。
 細すぎず健康的な体型で生き生きと、パワーとしなやかさがある。自己ベスト大幅更新に嬉しい悲鳴

エリザベット・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:62.38(11) FS:124.47(10) 合計:186.85(11)
 「The Prayer」セリーヌ・ディオン&アンドレア・ボチェッリ♪ ピンク。相変わ、らず細くて小柄だが、パワフルに滑る。ループ、ルッツと落ち着いて着氷、アクセルがシングルになったが、2本目のダブルアクセルに両手上げ3回転トウループと片手上げ2回転トウループをつける。
 ステップでもじわじわと盛り上げられるようになった。

ニコル・ショット(ドイツ) SP:61.84(12) FS:112.29(14) 合計:174.13(13)
 「シンドラーのリスト」♪ グレー、裾に紫。ちょっと詰まり気味の着氷や転倒、3-2-2予定が3-2-1になったりもあったが、曲の雰囲気を壊すことなく、丁寧に演じていた。

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:68.76(7) FS:131.13(4) 合計:199.89(6)
 「シンデレラ」♪ ライトブルー。最初のルッツ・トウ3-3から快調にジャンプを跳んでいく。時計の音でシンデレラが急いで城を後にする姿を描くステップ、音によく合わせている。ダブルアクセル+3回転トウループ、ルッツ・トウ・ループ3-2-2、後半に入っても安定。アメリカ選手らしいきちんとした所作の振付もよかった。

長洲未来(アメリカ) SP:65.21(9) FS:122.31(11) 合計:187.52(10)
 「ミス・サイゴン」♪ 赤のアオザイ風。トリプルアクセルには挑まなかったが、大きなダブルアクセル、フリップ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転当ループ+2回転トウループも雄大。高く足を上げたスパイラルやイナバウアー、スピンのポジション変化の速さ。曲の世界をしっかり表現した。
 回転不足3つ、なかなか、、、

樋口新葉 SP:65.89(8) FS:145.01(2) 合計:210.90(2)
 「スカイフォール」♪ 黒に大きなストーン散りばめて、短い手袋。きりっとした表情で、3回転サルコウから。ルッツ・トウ3-3、「余裕がありました」と解説・荒川静香さん。スプリットジャンプから膝を深く曲げたイーグルへ、観客もよく知っていてわっと声が起きる。つっつっと歩き、ピストルで狙い、007になりきる。
 2つ目のルッツ・トウ3-3、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ、危なげない。顔の表情から大きく動かして、力強いコレオシークエンス。
 終わった瞬間、「やったー!」と両手でガッツポーズ、そして嬉し涙。得点を見てさらに涙 ここでトップに立ち、7位以内を確定。よくやった 

<G4>
ケイトリン・オズモンド SP:72.73(4) FS:150.50(1) 合計:223.23(1)
 「ブラック・スワン」♪ 黒。フリップ・トウ3-3が決まった瞬間から波にのった。ダブルアクセル+3回転トウループの着氷は少し危なかったが、ルッツやサルコウ・トウ・ループ3-2-2と余裕がある。
 映画のヒロインさながら、激しいステップに続いて大きなスパイラルやジャンプのコレオ。150点越えの高得点に笑顔。

マリア・ソツコワ SP:71.80(5) FS:124.81(9) 合計:196.61(8)
 ドビュッシー「月の光」♪ グレー。いつものように、ほぼ全部のジャンプを片手上げで次々跳んでいく。肘と手首が曲がっていて、あまり美しいとは思わないが
 ルッツで転倒があったが、おおむね予定通り跳べたか。ただ回転不足が・・・ロシア選手らしく、所作は美しい。

ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:71.61(6) FS:125.11(8) 合計:196.72(7)
 ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」♪ ブルー。今日も+3どころか+5か6をつけてもいいくらいの、壮大なトウ・トウ3-3を決める。しかしルッツがダブルに、ダブルアクセルで乱れたりと完璧とはいかず。
 パワフルに動きながら小粋で可愛らしい仕草も織り込むステップ、この曲はよく合っている。

宮原知子 SP:74.36(3) FS:135.72(3) 合計:210.08(3)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ ブルー。「行ってらっしゃい!」とコーチに送り出される。すーっとスピードにのりながら、きれいに3回転ループ。ルッツ・トウ3-3も入る。ルッツ・トウ・ループ3-2-2は「少し詰まりましたか」と解説・荒川静香さん。3回転サルコウで転倒ってどうして
 日向で戯れているような、しなやかで軽やかなステップは、レベル4でGOE1.90と高評価。音の緩急と体の動きが一体となって迫ってくる。現役選手の中でも群を抜いて美しいビールマンスピンでフィニッシュ。
 1本目のルッツ、3連続の2回転ループで回転不足となったが、70点を超える演技構成点はプログラム全体を評価されている。3位につけ、日本女子の3枠を確定。

アリーナ・ザギトワ SP:79.51(2) FS:128.21(7) 合計:207.72(5)
 「ドン・キホーテ」♪ 赤のチュチュ風、長手袋。いつものようにゆったりとコレオシークエンス、キャメルスピンをこなす。バレエの一場面のようなステップはレベル4でGOE満点。ここまではよかったが、、、
 ルッツで転倒、ダブルアクセル+3回転トウループも転倒。フリップ・トウ・ループ3-2-2は難しい姿勢でこなしたが、着氷は詰まり気味で流れが出ない。ルッツ・ループ3-3跳んだ!と思ったがまた転倒・・・
 アップテンポの曲調に急き立てられるように滑りながら、泣きそうな顔になっている。終わった瞬間、しょんぼり
 転倒3回で減点4。ジャンプ全部後半に跳ぶプログラムには、ひとたび歯車が狂うと立て直せなくなる危険性があることを実感した。エテリ・トゥトベリゼのチームは戦略を考え直す必要があるのかも。

カロリーナ・コストナー SP:80.27(1) FS:128.61(5) 合計:208.88(4)
 ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」♪ 紫とベージュ。地元開催の大会で最終滑走を飾る。ルッツが2回転になったが、フリップやループ・トウ3-2などきれい。サルコウで転倒、アクセルが乱れてしまって、思い通りではなかった。
 それでも、一歩ごとにエッジワークの美しさに目が離せなくなるステップ、レベル4でGOEも1.90と高い評価。ぴんと伸びたキャメル姿勢の素敵なこと
 心を込めたプログラムに、心洗われる

 結果、優勝はオズモンド、2位樋口、3位宮原。なんと日本勢が2人表彰台で、2007年の安藤美姫優勝・浅田真央2位以来の快挙 コストナーが4位、ザギトワは5位。テネル6位、デールマン7位、ソツコワ8位。ヘンドリクスが9位に入り、長洲未来は10位。
 来季枠は、カナダ・日本・ロシアが3枠。イタリア2枠変わらず、アメリカは3枠から2枠へ。ベルギーが2枠を獲得、韓国はチェ・ダビンの棄権もあって1枠に減った。
 見応えのある大会だった

 夕方からはもう男子フリー。友野一希、田中刑事、宇野昌磨、みんな力を出しきれますように

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世界選手権2018男子SP

2018年03月23日 00時06分32秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
スラヴィク・ハイラペティアン(アルメニア) SP:68.18(23)
 「夜のストレンジャー」フランク・シナトラ🎵 白シャツにほどいた赤タイ。緊張の第1滑走だが、きれいなトリプルアクセルを決める。ルッツはステップアウトしたが、後半サルコウ・トウ3-3は安定。シナトラのムーディーなボーカルを楽しみながら表現できていた。

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:74.99(19)
 「Everybody Wants To Rule The World」♪ ブルーのシャツ。コンビネーション予定の4回転トウループは単独になり、4回転サルコウを3回転ルッツに変えて3回転トウループをつける。トリプルアクセルは軽くステップアウト。
 実績はけっこうあるんだけど、ちょっと今回は滑走順が早くなってしまった。姿勢はよくてスケートも伸びるので、フリーに期待

ハヴィエル・ラヤ(スペイン) SP:50.00(37)
 「Pure Imagination」ジェイミー・カラム♪ 黒、一部レース。フェルナンデスが出場しないので、スペインからただ一人出場。渋いピアノとボーカルにのってトリプルアクセルに挑むが転倒。フリップでステップアウトして単独に、ルッツも転倒してコンビネーションなしになってしまった。
 雰囲気のある身のこなしで、見ていて素敵なんだけど。

ブラク・デミルボガ(トルコ) SP:65.43(28)
 「Another Love」♪ 黒にゴールドのストーン。トリプルアクセルを下り、ルッツ・トウ3-3も軽やか。細身の体で要素をきっちりこなしていく。フリップは下りてすぐ振付のジャンプを見せた。終わって両手でガッツポーズ。
 21歳と若いので、これから伸びてきそう。自己ベスト更新に笑顔

曹志禕(Chih-I TSAO)(台湾) SP:64.06(30)
 「Je Suis Malade」♪ グレー系のグラデーション。かがみこんだポーズから始まり、トリプルアクセルを跳んだが転倒。フリップ・トウ3-3は幅がある大きいジャンプ。キャメルスピンの姿勢がきれいに保てている。終盤3回転ルッツが決まると会場が沸いた。

<G2>
フィリップ・ハリス(イギリス) SP:68.59(22)
 「Dig Down」ミューズ♪ 黒。トリプルアクセルをきれいに決め、フリップ・トウ3-3は手をついたが根性で転倒は免れる。後半のルッツがきれいに入り、盛り上がっていく曲調に合わせて力強くステップ。キャメル姿勢で背中で手を組み、そのままシット姿勢になるスピンでフィニッシュ。
 あまり見たことがなかった選手だけど、28歳のベテラン。ちょっと面白い。自己ベストに近い点が出た。

ロマン・ポンサール(フランス) SP:79.55(16)
 「King Arthur」♪ 黒、袖はベージュ。国別対抗戦で日本のファンにはおなじみになった選手、ようやく世界選手権に出てきた。4回転トウループ、やや傾いたが着氷。トリプルアクセルはスムーズにイーグルまでつなげる。後半ルッツ・トウ3-3をまとめた。
 リンクいっぱいに使うイーグルや、柔らかな身のこなしのステップ、けっこうイケメンだし なかなか見ていて楽しい。コーチにラファエル・アルトゥニアン氏がついている。自己ベスト大幅更新。

ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:55.49(35)
 「我が心のジョージア」♪ 黒シャツに白ベスト。医師として働く30歳。4回転トウループに挑んで転倒したが、スピンは丁寧にレベルを取っていく。ゆったりしたボーカルに合わせて、大きくエッジにのっていくステップ。ルッツ・トウ3-3頑張ったが手をついたのは転倒扱いになるか?と思ったが大丈夫。アクセルがダブルなので、コンビネーションは決めたかったところ。
 10代、20代前半の選手が多い競技で、こういう選手の出場は貴重。

ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:72.43(21)
 「To Build A Home」♪ 白シャツ。しっとりした曲で、トリプルアクセルを深く膝を折ってこらえる。ルッツはあまり助走もなく、さらっと跳べた。フリップ・トウ3-3、しっかり膝を折った姿勢のシットスピン。ステップはリンクに模様を書いていくように、大きく滑れている。曲の世界観に開場が浸った。

キム・ジンソ(韓国) SP:60.72(33)
 「Moon Night」♪ 黒。曲は「月光」のアレンジらしい。オリンピックには出られなかったが、ここは頑張りたい。ルッツ・トウ3-3、膝を深く折って着氷。アクセルが1回転に ループは大丈夫だった。小柄で重心が低く、氷をきちんとつかむ滑り。ステップはレベル4が取れたが、、、

<G3>
イゴール・レズニチェンコ(ポーランド) SP:51.70(36)
 「Give Me Love」♪ 黒系。4回転トウループ頑張ったが大きくステップアウト、アクセルは変な形に開いたダブルになってしまう。フリップが2回転になって、トウループを3回転にしたかったが2回転にとどまり、大きく点を失った。
 全体に地味な感じで もう少し盛り上がりやすい曲で見てみたい。

友野一希 SP:82.61(11)
 サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」♪ 紫に金の刺繍。会場に一斉に日の丸が咲く。音の鳴り始めから友野ワールドに引き込む大きな動き、4回転サルコウ下りた フリップ・トウ3-3余裕、躍動するステップに入ると手拍子が後押しする。大きなジャンプで入るフライングキャメル、終盤にトリプルアクセル、決まった
 スピンを終えてフィニッシュポーズを決めると、ガッツポーズのあとちょっと嬉し涙。自己ベストも更新して笑顔になった。

アブザル・ラキムガリエフ(カザフスタン) SP:61.19(32)
 「ラスト・エンペラー」「Night Fight」♪ 赤のVネック、黒で縁取り。デニス・テン欠場でカザフスタンからただ一人の出場。トリプルアクセルがきれいに決まり、3回転ループも入る。なのにトウループが単独になってしまい 4回転を跳ぼうとした? 大きすぎてコントロールできなかった感じ。
 次第に速くなるパーカッションでリズミカルなステップはなかなか良かった。

ニコラス・ヴルドリャク(クロアチア) SP:59.74(34)
 「Black Cat, White Cat」♪ 白シャツ、ブルーと黒のベスト。冒頭の3回転ルッツは単独になり、トリプルアクセルは沈み込んでステップアウト、なんとか転倒はせず。後半フリップに3回転トウループをつけることができた。
 クロアチアの民族音楽らしき曲で、お祭りみたいな雰囲気のステップ。でも本人はアメリカ生まれ

 この時点で1位の友野一希はフリー進出決定。

ドノヴァン・カリーヨ(メキシコ) SP:68.13(24)
 「Capone」♪ 白シャツ、黒ストライプのベストに赤いタイ。世界ジュニアから連戦。軽やかな身のこなしで、ルッツ・トウ3-3、ダブルアクセルと決める。スピンの姿勢に細かい工夫があり、つなぎの動きでの表情が豊か。何より笑顔が可愛い
 後半両手上げルッツを決め、元気いっぱいにコミカルなポーズも交えたステップで、完全に観客を虜にした ベスト更新にガッツポーズ。

<G4>
ラリー・ルポロヴェル(アゼルバイジャン) SP:61.82(31)
 「Earned It」♪ 黒とシルバー。今季はジュニア最後のシーズンで、かけもちしていた。ジャンプに苦労することが多いが、今日はルッツ・トウ3-3、フリップ、ターンからのダブルアクセルとしっかり決められた。
 ロッカバラードは彼のキャラクターに合っている。シーズンベストが出せた。

パウル・フェンツ(ドイツ) SP:82.49(12)
 「Wonderwall」ポール・アンカ♪ ピンクのシャツ、サスペンダー。トウ・トウ4-3決まった! 4回転からのコンビネーションは今日この選手が初めて。トリプルアクセルも入って、指差しポーズもはまる。3回転ルッツはオーバーターンしたが大きなミスにはならず。
 回転し始めてすぐ靴の甲をつかむキャメルスピン、コンビネーションスピンの中にも面白い姿勢があった。自己ベスト更新に喜ぶ

ステファン・ウォーカー(スイス) SP:65.79(27)
 「イオ・チ・サロ」アンドレア・ボチェッリ♪ 紺のタートルネック。細長い手足を大きく伸ばしながら滑る。トリプルアクセル転倒したが、ルッツ・トウ3-3、後半3回転ループは決まった。
 両手でエッジを持ち上げる難しい姿勢のキャメルスピン、曲が速くなるパートで情熱的に演じるステップ。フリーまで進めるか。

イヴァン・パフロフ(ウクライナ) SP:64.18(29)
 「Mr.&Mrs.スミス」♪ 黒シャツにストーンが光る。世界ジュニアでは8位。トリプルアクセル、あとちょっとで立てそうだったが、転倒。フリップ・トウ3-3、後半ルッツは問題なし。来季から完全シニアに上がるが、年々安定感が増しているので期待したい。

キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.00(3)
 「雨に唄えば」♪ ブルーのシャツ、グレーのベスト。笑顔で滑り出し、回転の速いトウ・トウ4-3が決まると会場が沸く。トリプルアクセルも難なく決め、音にぴたりと合わせたバタフライもカッコいい。大きなイーグルでは両手で傘を持ってるポーズ、ステップは雨の中を踊っているように楽しげ 観客も思わず手拍子。
 後半3回転ルッツは下りてすぐホップ、スピンの回転の速さにも観客のため息がもれる。ノーミスで終えてガッツポーズしながら一周した。
 キス&クライではお約束のカウボーイハット。自己ベスト大幅更新に立ち上がって喜んだ。

<G5>
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:78.01(17)
 「鼓童」♪ 黒にストーンで龍を描く。4回転サルコウ、しっかり回ったが傾いて転倒。トリプルアクセルは高さがあった。後半3回転フリップに2回転トウループをつけてリカバリー。
 太鼓が奏でるリズムと観客の手拍子で盛り上げていくステップ、このプログラムは彼らしい。

モリス・クヴィエラシヴィリ(ジョージア) SP:67.01(26)
 「Feeling Good」マイケル・ブーブレ🎵 グレーのジャケット風。女子のチャンピオンを次々送り出す、エテリ・トゥトベリゼのチームにいる選手。トリプルアクセルは傾いてステップアウト、4回転サルコウ転倒、4回転トウループも転倒でコンビネーションにできず。
 長身を伸びやかに使って動くとなかなか見栄えはいいんだけど、今日は“Feeling good"という気分になれなかったか。

マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.43(18)
 「帰れソレントへ」イル・ヴォーロ♪ 白シャツに赤いタイ。地元の期待を一身に集めて登場。世界ジュニアでは銅メダルに輝いている。
 高さと余裕のあるトリプルアクセルを決め、フリップはオーバーターンしたので単独に。3回転ルッツに3回転トウループをつけたのは偉い。母国開催の世界選手権で母国の曲で、全身で歌うステップは、観客の心に深く残ったことだろう。高速両足スピンでフィニッシュすると顔を覆って感激。

アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:82.71(10)
 「Bang Bang」♪ 濃紺。回転の速い4回転トウループを下り、トリプルアクセルも膝を柔らかく使って着氷。フリップ・トウ3-3も入った。細かくユニークな動きのステップは、独特な曲の雰囲気をよく表現してエネルギッシュ。終わって手ごたえを感じた顔

ナム・ニュエン(カナダ) SP:67.79(25)
 「虹の彼方に」♪ 薄い生地のライトブルー。4回転サルコウを下りたがコンビネーションにはせず。4回転トウループ転倒でコンビネーションなしになってしまった。トリプルアクセルも転倒したのが痛い
 ブライアン・オーサー氏の元を離れてから、なかなか安定した演技ができていない感じ。フリー進出が厳しくなった。

<G6>
ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:72.78(20)
 「L'Immensita」イル・ヴォーロ♪ 黒シャツ。トウ・トウ4-3をうまく下りていい滑り出しかと思ったら、4回転サルコウ転倒、トリプルアクセルも派手に転倒 しかし引きずらずにがんがん行くステップ、キャメルスピンで少しふらついても気にしない。明るいキャラが一番の長所 転倒のほかにタイムオーバーもあった模様。

ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:96.78(3)
 「Chasing Cars」♪ グレーのシャツ。今日はどれだけ跳べるか? ルッツ・トウ(両手上げ)4-3、きゅるきゅるっと決まった! 4回転フリップも軸が細い トリプルアクセルも問題なし。まだジャンプの前後にあれこれ入れる余裕はないが、ジャンプそのものはしっかり跳べている。
 懸命にストイックに表現していくステップ、若者らしくていい。自己ベストを12点も更新

マックス・アーロン(アメリカ) SP:79.78(15)
 「レ・ミゼラブル」♪ グレーの濃淡。少し無精ひげで男くさく。4回転サルコウは着氷で傾いて手をついたので単独に、3回転ルッツに3回転トウループをつけてリカバリー。トリプルアクセルは少しステップアウト。
 キャメルスピンがなんか普通と思ったら、レベル2だった。上位を狙うにはやや勿体ない取りこぼし

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:84.25(9)
 プッチーニ「Recondita Armonia」♪ 白ブラウスに黒ベスト。優雅な所作、美しい姿勢、伸びやかなスケーティング、4回転こそないが、これぞスケート ルッツ・トウ3-3、トリプルアクセルも余裕を持って、3回転フリップは下りてから余韻を残すような流れ。
 アリアと一体となるステップ、膝を曲げたイーグルは雄大に、独特のポジションのシットスピンは高速! 観客の心をつかんだプログラム。

田中刑事 SP:80.17(14)
 「Memories」ゲイリー・ムーア♪ 黒。エレキの調べにのって4回転サルコウ、決まった フリップ・トウ3-3は下りてすぐターンの振付、きれいに流れていく。しかしアクセルがダブルに
 スピンはしっかりレベルを取り、ステップでの体の動きは良かった。切ないメロディの曲とよく合っていたと思う。

ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) SP:86.01(8)
 「アヴェ・マリア」♪ ベージュ系、胸に模様。右手を震わせるような振付から、トリプルアクセルをスムーズに。以前は回転不足を取られることもあったが、今は回り過ぎないように抑えているくらい。ルッツ・トウ3-3、3回転フリップと安定している。
 足換えで逆回転するキャメルスピン、緩急をつけながら次第に激しさを増すドラマチックなステップ。コンビネーションスピンのポジションの変え方が素早く、ポジション一つ一つで曲を表現している。
 終わって天を仰いで手を合わせる。さらに自己ベストを更新した。
 素晴らしいプログラムをありがとう、ミーシャ

<G7>
ミハイル・コリヤダ(ロシア) SP:100.08(2)
 「ピアノ協奏曲23番」「タンゴ」♪ 濃紺から白。トウ・トウ4-3、3回転ルッツ、トリプルアクセルとどれも鮮やかに決まった。全体に動きが滑らかで、タンゴに合わせるステップも見ていて心地よい。終わって「よし!」という感じで声が出た。

アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:90.99(7)
 「Hava Nagila」(ユダヤ民謡)♪ クリーム色のシャツ、薄茶のベスト。トリプルアクセルの高さと幅、見事。4回転トウループ、ルッツ・トウ3-3も決まって絶好調 細かく素早い動きで熱狂に誘うステップ。30歳とは思えない若々しさ
 自己ベスト更新の90点台!

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:101.94(1)
 「Nemesis」♪ 濃紺、左袖だけ白のぴったりした衣装。少しスピードを抑えた感じで慎重に、ルッツ・トウ4-3を着氷(GOEが少しマイナス)。4回転ルッツ、トリプルアクセルときっちりと決める。
 切れのいい動きで、きびきびとモダンダンスのようなステップを見せる。今日は力を出しきれた。

ドミトリ・アリエフ(ロシア) SP:82.15(13)
 ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」♪ 臙脂の軍服風。顔の前に手をかざして、仮面をはずすような仕草から。3-3予定のルッツ・トウを4-3にして成功 ところが4回転トウループが3回転トウループになってしまい、繰り返しで無効0点に トリプルアクセルはややこらえたが下りた。ただ回転不足で…
 舞踏会で踊っているような所作が美しいステップはレベル4を獲得したが、痛いミスが出てしまった。

金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:95.85(4)
 「グリーン・デスティニー」♪ 黒、襟の内側に赤がのぞく。ルッツ・トウ4-3、当たり前のように決める。4回転トウループはフェンスに近づき過ぎて、フリーレッグを曲げてぶつかるのを防いだ。トリプルアクセルも迫力。
 スピンでもレベル4を揃え、カンフーのような動きを交えたステップもしっかりこなした。最後まできりっとしたいい表情。
 100点に届かなかったのは、4回転トウループの回転不足が響いたようだ。

宇野昌磨 SP:94.26(5)
 ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 紫とシルバーで羽のように。右足の甲に痛みがあるということで、4回転はトウループ1本にしたが、これはきれいに決めた。3回転サルコウでターンが入ってしまい、トウループは2回転に。イーグルからのトリプルアクセルはしっかり下りてイーグルにつなげた。
 ステップも今日は少し抑え気味に見えた。つなぎで一瞬躓きかけるシーンもあり それでも会場の手拍子に後押しされて、スピンまでやりきった。

 結果、トップに立ったのはネイサン・チェン、2位にコリヤダと100点越え。3位ジョウ、4位金博洋、宇野が5位。6位メッシングまではフリー最終グループ。
 ベテランのビチェンコも90点台にのせたが、それでも7位。おそらく最後の世界選手権になるミーシャ・ジーが8位、ヴァシリエフス9位、オリンピック出場資格がありながら国の連盟の方針で出場できなかったマヨロフが10位。
 友野一希11位、田中刑事14位となったが、2人のうちどちらかが10位以内に入り、宇野が3位以内に入れれば、3枠確保できるんだけど・・・
 フリーは土曜。3人とも頑張って~~~

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世界選手権2018女子SP

2018年03月22日 01時11分06秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・世界選手権2018女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
ダシャ・グルム(スロベニア) SP:52.43(22)
 「Blucobalto」「Sax」♪ 紫、アシンメトリーのスカート。しっとり系の曲で丁寧にフリップ、トウ・トウ3-2を決める。後半アップテンポの曲になると、隣国スロベニアの代表、ヨーロッパ選手権ではおなじみの選手を観客も手拍子で後押し。
 全体に奇をてらわないオーソドックスな感じ、ほぼノーミスで笑顔のフィニッシュ。自己ベストに迫るシーズンベスト。

キム・ハヌル(韓国) SP:60.14(14)
 「ピアノ・レッスン」♪ 白と茶のツートン。スピードにのってルッツ・トウ3-3を決め、後半ループ、イーグルからダブルアクセルと安定。フライングシットスピンに入るジャンプも高さがあり、レイバックからヘアカッター、ビールマンと各姿勢をしっかり見せるスピンも回転が速い。
 コロコロした体格だけどバネも柔らかさもある。会心の演技

李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:50.06(26)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ブルーのグラデーション。冒頭のフリップ・トウ3-2は決まったが、後半ルッツで転倒。ダブルアクセルはスムーズ。
 前よりスケーティングが洗練されてきている。李子君が引退を決めた今、中国女子を1人で背負う自覚が出てきたかな。

ナターシャ・マッケイ(イギリス) SP:45.89(32)
 「ロクサーヌのタンゴ」♪ 赤と黒。ループ・トウ3-2、サルコウ、ダブルアクセルとジャンプを最初から固めて跳んでしまい、後半は激しく動くステップで魅了。今のシステムで点を稼ぐには有利ではないが、力を出し切ることを優先してノーミス。
 ただ得点は伸びず、、、回転不足とコンビネーションスピンでV(基本姿勢3つが揃わない)判定があった。

エリザベッタ・レッカルディ(イタリア) SP:51.13(23)
 「Je suis malade」♪ グレーのスリップドレス。地元の大歓声に送られて、まずフリップを決める。細長い腕を大きく使って、ドラマチックに表現していく。サルコウ・トウ3-3は少しステップアウトしたが、ダブルアクセルはうまく決めた。
 シット姿勢からフリーレッグをキャッチして即キャメル姿勢のスピンもよかった。

<G2>
ヴィヴェカ・リンドフォース(フィンランド) SP:60.18(13)
 「オペラ座の怪人」より「Wishing You Were Somehow Here Again」♪ 黒、肩先はレース。トウ・トウ3-3を下り、しっとりとスピン。クリスティーヌの雰囲気を十分に出すステップ。後半加点のつくルッツが跳べたのは大きい。ビールマンでさらに大きく体を反らせると迫力が出た。
 五輪最終予選で出場枠を獲得したのに、自身はオリンピックに出られなかったが、ここでいい演技ができてよかった

アンゲリーナ・クフヴァルスカ(ラトビア) SP:35.78(37)
 「Sway」♪ 黒。トウ・トウ3-2はまあ大丈夫だったが、サルコウで転倒、アクセルでステップアウト。オリンピックには他の選手(ディアナ・ニキティナ)が出ていたので、今季は怪我などがあったのかな。

アリサ・ストマキナ(オーストリア) SP:48.71(30)
 「I Put a Spell On You」♪ 濃紫。両手上げルッツはよかったが、両手上げトウ・片手上げトウ3-2、ダブルアクセルは着氷がやや詰まった感じで、GOEはわずかにマイナスとなった。レイバックスピンもビールマン姿勢でややふらついてしまった。全体としては悪くなく、ISU自己ベストは更新。

ラーキン・オーストマン(カナダ) SP:50.17(25)
 「Mein Herr」♪ 黒。ループ・トウ3-2は決まり、フリップで転倒したが、ダブルアクセルは音とうまく合わせて着氷。大柄な体格で妖艶に、曲の緩急をうまく使ってリズミカルに踊った。
 オリンピックではフリーに進めなかったが、、、今回も

イザドラ・ウィリアムズ(ブラジル) SP:42.16(35)
 「ハレルヤ」♪ 藤色。2大会連続五輪出場を果たしている。冒頭のルッツがパンク、ループでステップアウトしてコンビネーションにできず イーグルからのダブルアクセルは大丈夫。
 丁寧に滑っていたが、ジャンプのミスは痛かった。

<G3>
ゲルリ・リナメ(エストニア) SP:45.14(34)
 「Young and Beautiful」♪ 黒。ルッツ・トウ3-2をさらっと決め、ループは少しこらえた。曲がアップテンポになってノリのいいステップだったが、レベルはあまり取れず。全体に安定感はあった。

アンネ・リーネ・ヤッシェム(ノルウェー) SP:45.25(33)
 「Angel By The Wings」♪ 紫。ループ・トウ3-2、フリップとややこらえながら下りる。キャリアが長いだけあって、ステップには円熟味が感じられた。転倒や大きなミスなく終えてほっとした笑顔。

アントニナ・ドゥビニナ(セルビア) SP:41.40(36)
 「Tango Princess」♪ ライトブルー。サルコウ・トウ3-2を下りたが、詰まり気味のせいかGOEは少しマイナス。フリップは手をついてしまった。キャメルスピンで少しトラベリング、粗削りというわけではないが、詰めが甘いのかも。
 面立ちはちょっとソツコワに似てる

エイミー・リン(台湾) SP:49.31(28)
 「Snake Women」♪ 赤系。今季はなかなかいい演技ができていなかったが…。トウ・トウ3-3で手をついたが踏ん張り、サルコウ、ダブルアクセルと下りる。ヨーロッパの選手たちに比べると表現はあっさりしていてアピール弱いが、今日はできることはやりきれた感じ。

エルズビエタ・クロパ(リトアニア) SP:46.53(31)
 「I Put a Spell On You」♪ 濃紺。172㎝の長身で大きく体を伸ばして着氷したトウ・トウ3-3は雄大 一方フリップで転倒、ミスは目立ってしまう。ちゃんと頭を残しながらターンしているのは、ヨーロッパの選手らしい。

<G4>
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:56.90(20)
 「Dream a Little Dream of Me」「One Day」♪ ピンク、白手袋。にっこり笑顔で滑り出し、フリップをきれいに下りて振付につなげる。コンビネーションはループ・ループ3-3を予定していたが、ループ・トウ3-2でまとめ、ダブルアクセルは片手上げで決めた。
 アップテンポになった瞬間にがらっとムードを変えて弾けるステップ。本人も楽しみながら、会場も笑顔にしてくれた。納得の得点とフリー進出にほっと一息。

エリシュカ・ブレジノワ(チェコ) SP:58.37(18)
 「アダージョ」♪ 水色。高さはそれほどないが素早い回転でトウ・トウ3-3を決め、ルッツはややこらえたがうまく着氷。難しい姿勢のキャメルスピン、よく体が動いているステップ。スケートがよく滑っている。
 ノーミスに本人も感激 自己ベスト更新にフリー進出

アレクシア・パガニーニ(スイス) SP:57.86(19)
 「ロミオとジュリエット」より「Forbidden Love」♪ 藤色、袖は白。元はアメリカの選手だが、著名な作曲家と同じ姓、イタリア系とあって拍手大きい。トウ・トウ3-3、ループとスムーズに決めて波にのった。全体に姿勢がきちんとしていて、所作がきれい。
 自己ベストとフリー進出で笑顔がはじけた

アニタ・オストルンド(スウェーデン) SP:48.99(29)
 「カルメン・ファンタジー」♪ 赤に黒など。冒頭のフリップで転倒、後半のトウ・トウ3-3でこらえたかと思ったが結局転倒になってしまい ターンからのダブルアクセルは決めた。
 オリンピックでフリーに進めなかったが、ここでも進めず。ヘルゲション姉妹が引退したスウェーデンを、これから引っ張っていけるか。

ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:68.76(7)
 「Taegukigi(映画「ブラザーフッド」)」♪ 赤に黒などのストーン。ルッツ・トウ3-3をきっちり決めると、ステップの一部のようにさりげなく跳んだループに高いGOEがついた。手足をきゅっと伸ばして端正な姿勢を保っているので、どこから見てもきれい、スピンのI字姿勢もまっすぐ。大きなイーグルからダブルアクセル、壮大な曲調とマッチした。
 終わってガッツポーズ、オリンピックで出したベストに迫る点が出た。

<G5>
ロリーヌ・ルカヴリエ(フランス) SP:59.79(15)
 「おもいでの夏(Summer of ’42)」♪ ピンク。ピアノの調べにのって、トウ・トウ3-3、ルッツが決まる。レベルも取りながら見せ方に工夫があるスピンは、プログラムを引き立てる。ちょっとした表情もよかった。
 オリンピックにはマエ=ベレニス・メイテが出ていたが、ロリーヌもここでいい演技ができて何より

ニコル・ショット(ドイツ) SP:61.84(12)
 「ネッラ・ファンタジア」♪ 薄いブルーと濃いブルー。あまり助走を取らずにさっと跳んだフリップ、トウ・トウ3-3は少しこらえた。丁寧ながら力強さのあるステップでレベル4獲得。ダブルアクセルからレイバックスピンといい流れで終わり、余韻を残した。自己ベスト更新

ロエナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:64.07(10)
 「Frozen」マドンナ♪ 黒。最初に両手上げルッツ・トウ3-3に挑み、なんとか下りる。一つ一つの姿勢がピッピッとクリアに変わるコンビネーションスピン。イーグルからダブルアクセル、片手上げフリップと決まった。ビールマン姿勢でも回転が速いスピンはGOEも高評価。
 終わって嬉しそうな笑顔。自己ベスト大幅更新に嬉しい悲鳴

スタニスラワ・コンスタンティノワ(ロシア) SP:59.19(16)
 「Corazon Espinado」「I Like It Like That」♪ 赤。ロシア勢で最初に登場。ラテンのリズムにのって、ダブルアクセルから。ルッツ・トウ3-3でこらえきれず転倒したが、片手上げフリップはしっかり決めた。
 エレキの音によく合わせるステップは伸びやかで気持ちいい。ビールマンは靴の甲とエッジを持つ独特のホールド。
 あまり得点が伸びなかったが、回転不足を3つ取られていた。

イヴェット・トート(ハンガリー) SP:50.63(24)
 「Back in Black」「Thunderstruck」♪ 黒ベストにパンツ。トウ・トウ3-3はセカンドでフリーレッグを少しついてしまった。ルッツは少し傾いたが頑張る。ロックなナンバー、小柄な体を目いっぱい動かしてパワフルになステップ。ダブルアクセルはステップアウトして手をついた。
 終わってちょっと顔をしかめる。得点が出ると場内歓声が、、、イタリアのレッカルディ選手のフリー進出決定。本人はどうなるか。
 *結局、後の選手の得点が伸びなかったため、フリー進出が決まった。

<G6>
ガブリエル・デールマン(カナダ) SP:71.61(6)
 ビゼー「カルメン」より「ハバネラ」♪ 黒系、スカートは赤。さすがにこのグループ、いきなりトウ・トウ3-3でGOE満点の2.1 ルッツ、ダブルアクセル問題なし。全体に堂々としていて、見応えがあった。

ニコル・ライチョヴァー(スロバキア) SP:49.87(27)
 「Une page d'amour」♪ ワインカラー。3-3予定のループ・トウは3-2でまとめる。ルッツは「跳んだ瞬間に軸が傾いてしまいました」(解説・荒川静香さん)、転倒。ステップの途中で何かに引っかかって転倒、こちらのほうが痛かった。レイバックスピンでビールマンをしないので、これもあまりレベルが上がらない。
 終わって頭に手をやって悔しそうな顔。

チェ・ダビン(韓国) SP:55.30(21)
 「愛のイエントル」より「Papa Can You Hear Me」♪ ライムグリーンと白。落ち着いてルッツ・トウ3-3を決め、きれいな姿勢のスピンを続ける。袖口が広がっている衣装で、腕の動きが引き立つ。後半のフリップは「高さがあまりなかったが大丈夫か」と解説・荒川静香さん。体の動きはいつもと変わらずきれいだった。
 回転不足3つとは、ちょっと厳しい

エリザベット・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:62.38(11)
 「カルメン・ファンタジー」♪ 臙脂色。相変わらず針金のように細い体だが、ルッツ・トウ(両手上げ)3-3をびしっと決めてきた。フリップ、ダブルアクセルも下りる。生き生きとよく動くステップが、バイオリンの音とよく合ってとてもよかった
 コーチのブライアン・オーサー氏がリンクサイドで大喜び

長洲未来(アメリカ) SP:65.21(9)
 ショパン「夜想曲第20番」♪ 胸から袖がレースの臙脂。アクセルはダブルで確実に決めてきた。フリップ・トウ3-3は「セカンドがぎりぎり」と解説・荒川静香さん。ループはきれいだった。
 キャメルのキャッチフット姿勢からそのままシット姿勢に移るスピン、鮮やか。長くヘアカッターを見せてからビールマンスピン、これも見せどころ。
 トウループがダウングレードだったか・・・

マライア・ベル(アメリカ) SP:59.15(17)
 「シカゴ」♪ シルバー。冒頭ルッツ・トウが3-1になってしまい しかしスピンで落ち着いて、フリップは傾いたがこらえ、ダブルアクセルはスムーズ。チャールストンのリズムで軽快に踊るステップはとても楽しい。
 終わってふっと息を吐いて、もっとできるのに~という気持ちが見えた。

<G7>
樋口新葉 SP:65.89(8)
 「ジプシー・ダンス」♪ 上から白青赤に金を散りばめる。ダブルアクセルから入り、きびきびとスピンをこなす。ルッツ・トウ3-3で惜しい転倒 フリップはよかった。ロンバルディアトロフィーでの素晴らしい演技を記憶している観客、激しさを増していくステップでは手拍子。

カロリーナ・コストナー SP:80.27(1)
 「Ne me quitte pas」♪ 暗紅色。ただそこにいるだけで美しい。ただ滑っていくだけで美しい。
 フリップ・トウ3-3を決め、ループ、ダブルアクセルと流れの中で決める。一歩でぐーんと伸びるので、カメラが追いかけるのに大変 スピンの姿勢の一つ一つ、つなぎの中での所作、音楽と共にあって、滑り全体で歌っていた。
 スタンディングオーベーションの中、感極まった表情で終わる。そして自己ベスト更新

アリーナ・ザギトワ SP:79.51(2)
 「ブラック・スワン」♪ 白グレー黒。今日も動きのキレはよく、きびきびしたステップ。ルッツ・ループ3-3はちょっと傾いてこらえた着氷に。両手上げフリップ、高く足を上げてターンを入れてからのダブルアクセルはいつも通り。
 要素と要素の間でまったく休んでいない。ゆったりと見せるコストナーとは真逆の表現。コストナーと同レベルのPCSはもらえなかった。

マリア・ソツコワ SP:71.80(5)
 チャイコフスキー「白鳥の歌」♪ ピンク。ルッツ・トウ3-3、フリップ、ダブルアクセルと今日も全部片手上げで決めてきた。しっかりエッジワークで見せるステップは、フィギュアスケートの醍醐味の一つ。

ケイトリン・オズモンド SP:72.73(4)
 「パリの空の下」「ミロール」エディット・ピアフ♪ 濃紺、同色のスカーフと手袋。フリップ・トウ3-3を決め、ルッツもこらえたが、後半のダブルアクセルで手をついてしまう珍しいミス。しかしスピンから振付の流れ、スケーティングの伸びと体の動きのバランスがいいステップ、代表作となりそうなプログラムを滑り切った。

宮原知子 SP:74.36(3)
 「サユリ」♪ ピンク。「がんばれ!」と声がかかる中、いつものようにコーチとおでこをくっつけて出ていった。ルッツ・トウ3-3を慎重に下り、びしっとした姿勢のキャメルスピン。ループは「ステップから直ちに跳んでいてよかった」と解説・荒川静香さん。ステップに入るところのフリーレッグの動き、和風の音と所作を合わせつつ、伸びやかなスケートのステップは、ザ・日本を感じさせる。
 レイバック、サイドウェイズ、ビールマンとため息の出るスピンでフィニッシュ。回転不足を1つ取られたが、それでもこのスコアを出せた。

 結果、地元イタリアのコストナーがトップに立ち、ザギトワが2位、宮原が3位につけた。4位オズモンド、5位ソツコワ、6位デールマン。8位の樋口、フリーで1つでも上を狙ってほしい。
 このあとはペア・ショートプログラム、須崎海羽/木原龍一は11番滑走、日本時間で朝4時ごろの予定。ベストを出せばフリーに進めると信じて、頑張れ~~~

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暑さ寒さも

2018年03月21日 18時59分35秒 | Weblog

 彼岸まで、というけれど
 春のお彼岸当日に、咲き始めた桜に降り積もる雪って
 寒の戻りが“駆け込み”か

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トップ2グループ+1グループ

2018年03月20日 23時35分43秒 | スポーツ

<訂正>内容に間違いがあったので、書き直しました。滑走順の決め方(訂正版)・世界選手権2018をご覧ください。

 フィギュアスケート・世界選手権2018の滑走順抽選、女子ショートプログラムが行われた。この後ペア、明日男子、明後日アイスダンスの抽選が行われる。
 “シード”的に後半グループに入れる選手を世界ランクの何番目までにするか、年によって違う。グループ分けもトップ2グループにするか、トップ1と2を分けるか、毎年同じではないような
 今回の女子は、エントリー37人で5人x5+6人x2の7グループ。見たところ、世界ランク上位12名を第6・第7グループに入れ、13番目から17番目の5人を第5グループに入れたようだ。その他は第1から第4にランダムに入っていると思われる。
 オリンピックでは、世界ランク上位6人をショート最終グループに、続く6人を最終から1つ前に入れていたが、こちらではトップ12をランダムに抽選していると思われる。
 男子もエントリーは37人、ちょうど女子と同じなので、同様のグループ分けになりそうだ。28組のペア、31組のアイスダンスも男子女子と同じ7グループだから、方法は変わらないかな?
 日本勢は、樋口新葉が#32(第7グループの最初)、宮原知子が#37(第7グループ6番目、最終滑走)を引いた。しっかり力を発揮しておくれ

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