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世界選手権2018ペアSP

2018年03月30日 23時10分54秒 | スポーツ

 大会はもう終わってるけど、今日からJ SPORTSで全種目・全滑走の放送が始まる。ライブではちゃんと見てなかったので、こちらでゆっくり
 フィギュアスケート・世界選手権2018、ペア・ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
エリザヴェタ・カシツィナ/マーク・マジャール(ハンガリー) SP:36.23(28)
 「The Deer」♪ ブルー系。女性がとても小柄。ツイストは3回転に挑戦したが、レベルB(最低)にとどまった。3回転サルコウは2人そろって転倒、スロー3回転ループはほぼ下りてたのに転倒。
 要素と要素の間、次なんだっけ?という感じの間があいてしまい チームを組んでまだ短いようで、今年になってからミニマムテクニカルスコアをクリアして出場権を得たそうな。
 コーチの一人はロビン・ゾルコビー氏。

ペイジ・コナーズ/エフゲニー・クラスノポルスキ(イスラエル) SP:58.44(19)
 「ゴースト」♪ 薄紫、ブルー系。ツイスト、ステップでレベル4が取れた。3回転トウループ、スロー3回転フリップと決める。ジャッジスコアにほぼマイナスがない、安定した演技。
 女性は昨季シングルで世界ジュニアに出ていた。

ディーナ・ステラト/ネイサン・バーソロメイ(アメリカ) SP:61.48(17)
 「ハレルヤ」♪ 鮮やかなブルー。男性は前にフェリシア・ジャンと組んでグランプリシリーズに出ていた。女性は2016年に16年ぶりに競技に復帰したそうな。
 ほぼミスなく、女性は大人の色気と強さを感じさせる。体型も姿勢も美しい。

アニカ・ホッケ/ルーベン・ブロマエルト(ドイツ) SP:63.26(16)
 「Big Spender」♪ 黒系。男性は元ベルギー所属。ツイスト、3回転トウループと無難にまとめ、スロー3回転ループは距離が出た。ステップやペアスピンでもレベル4が取れるのは大きい。
 リフトで女性のスプリットポジション、姿勢がきれいで腕の動きでも表現していた。自己ベスト更新。

<G2>
アナ・ドゥスコヴァ/マルティン・ビダジュ(チェコ) SP:66.29(13)
 「LA 40」♪ 赤紫。世界ジュニア2016のチャンピオン。冒頭にタイミングぴったりの3回転トウループを決め、リフトでは女性が腕を顔の前から回してキャッチフット。男性がキャメルでキャッチフット、女性がシットのペアスピン。ステップもタンゴらしくて素敵

イオウリア・チトチェチニナ/ミハイル・アクロフ(スイス) SP:53.62(23)
 「One More Light」リンキン・パーク♪ グレーに水色、ブルーグレー。オリンピックには出ていないが、なかなか雰囲気のあるペア。ツイストを無難にまとめ、3回転トウループで少しタイミングがずれたが着氷。スロー3回転ループこらえる。
 リフトで下ろす前に女性が背中で手を組んだ姿勢、とてもきれい。自己ベスト更新。

リョム・テオク/キム・ジュシク(北朝鮮) SP:66.32(12)
 「A Day in the Life」ジェフ・ベック♪ 濃紺とシルバーのつなぎ。エレキが奏でるロックで、切れのいい動きを見せる。3回転トウループがぴったり合い、スロー3回転ループも決まる。歩調と膝の角度をきれいに合わせて滑っていくのが、ペアらしくていい。デススパイラルからきゅっと立ち上がってフィニッシュ。

ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:42.02(27)
 「It's A Man's World」♪ 黒系。女性は今大会最年長、体調を崩していたそうで 3回転ツイストは縦回転に近く、あまり高さが出ずレベルBとなった。3回転トウループ転倒、スロー3回転フリップはステップアウト。
 しかし、さすがに滲み出る大人の雰囲気はある。

<G3>
ローラ・エスブラ/アンドレイ・ノヴォセロフ(フランス) SP:51.94(25)
 「ラ・カリファ」より「ノクターン」♪ 樋口新葉が前に使った曲。ピンク、白シャツ。ペアのサイドバイサイドには珍しい3回転ループ、女性が転倒。男性が片足を上げてから入るデススパイラルはレベル4が取れた。スピンは男性のシットポジションが2回転に満たず、基本姿勢が3つないということでVがついた。
 全体にあまりスピードがない気がしたが、「男性の踊りがよい」と解説・前田さん。

カミル・ルエスト/アンドルー・ウォルフ(カナダ) SP:59.98(18)
 「オブリビオン」アストル・ピアソラ🎵 黒つなぎで髪に赤い花、男性も黒。ツイストは2回転にしたが、ステップ・デススパイラル・スピンとレベル4をそろえた。ステップは「2人の距離が近くて動きがいい」と解説・前田真美さん。途中で男性が女性の手の甲に口づけする振付、ちょっとドキドキ

須崎海羽/木原龍一 SP:53.33(24)
 「ユーリ・オン・アイス」♪ ターコイズブルー。スケートファンの間で評判になったアニメの曲で。3回転ルッツ、少しずれたが下りたエッジに!がついたのが惜しい。3回転ツイストはキャッチが着氷ぎりぎりになってしまった。スロー3回転サルコウはステップアウト。
 スピンとデススパイラルでレベル4が取れて、成長をしっかり見せてくれた。

ラナ・ペトラノヴィッチ/アントニオ・ソウサ-コルデイル(クロアチア) SP:57.25(21)
 「Strange Birds」♪ ライトブルー、男性はアフリカ系の血を引く容貌。高々と投げ上げる3回転ツイストに声があがる。サイドバイサイドはダブルアクセル、スロー3回転フリップは片手をついたが高さと距離があった。ステップとスピンもレベル4。
 「もう少しユニゾンが出てくれば」と解説・前田さん。男性はロビン・ゾルコビー氏に似ていると言われるそう。自己ベスト更新。

<G4>
ラウラ・バルケロ/アリツ・マエストゥ(スペイン) SP:58.36(20)
 「アンチェインド・メロディ」♪ 白、白シャツ。ツイスト、スローと軽々と投げる。3回転サルコウも決まり、ステップ・スピンもレベル4が取れた。なかなかいい雰囲気が出ているが、、、
 デススパイラルで、ピボットポジションに入って1回転以内に女性とつないでいる腕が曲がってしまったため、無効となってしまった。それでも自己ベスト更新、これから伸びそう。

キム・キュウン/アレックス・カム・カンチャン(韓国) SP:42.85(26)
 「ある恋の物語」♪ 赤、黒。ツイストは2回転、スロー3回転サルコウ転倒。サイドバイサイドはちょっと離れていた。一生懸命動きをそろえようと頑張っている感じ。
 飛行機で荷物の到着が遅れていろいろ大変だった模様。

クリスチナ・アスタコワ/アレクセイ・ロゴノフ(ロシア) SP:71.62(7)
 「Adagio For Strings」「Requiem in D Minor」「カルミナ・ブラーナ」♪ 濃紺。3回転サルコウ、ツイストとスムーズ。女性の足が真っ直ぐ上に上がる姿勢のリフト、そのまま横向きのスプリットポジションに。男性がスパイラルポジションからデススパイラルに入る。近づいたり離れたり交差したりが、音楽表現とリンクして意味のあるステップ、カッコいい。
 自己ベスト更新に満足そう。

彭程(Cheng PENG)/金楊(Yang JIN)(中国) SP:71.98(6)
 「My Drag」♪ 黒とブルー、男性は赤も入って。オリンピックの後、昨季のプログラムに戻したそう。3回転トウループそろい、スロー3回転ループはぶん!と大きく投げる。コミカルな掛け合いの振付が楽しいステップ、よく息が合っている。
 シーズンベストが出た。

<G5>
エカテリーナ・アレクサンドロフスカヤ/ハーリー・ウィンザー(オーストラリア) SP:65.02(15)
 「Paint It Black」♪ 黒とグレー。高さのあるツイスト、完璧なユニゾンの3回転トウループ。デススパイラルからそのままペアスピンに入った。
 つなぎの動きとか、2人の一体感はまだこれからという感じ。

アレクサ・シメカ・クニーリム/クリス・クニーリム(アメリカ) SP:69.55(11)
 「ムーラン・ルージュ」より「Come What May」♪ シャンパンゴールド、ネイビー。スムーズな3回転ツイスト、3回転サルコウはわずかにずれたが大丈夫。きれいなポジションのスピン、スロー3回転フリップは距離が出た。リフトの下ろし際でちょっともたついてしまった。
 それでも、夫婦らしい温かな雰囲気はいい感じ。

カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:70.49(10)
 「Sweet Dreams」♪ 赤、黒の襟と袖に赤。雄大にスロー3回転ループ、3回転トウループも決まる。「エッジのカーブもぴったり」と褒められた2人のユニゾン。リフトの下ろし方が逆さまに持ったまま2回転くらいするのがユニーク。曲が速くなっていく終盤、デススパイラルからスピンと畳みかけていく感じ、よかった。
 女性は怪我があったそうだが、自己ベストに近い得点。

ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:65.21(14)
 「Sunshine on Leith」♪ ワインカラー、白シャツ。3回転トウループがきれいにそろい、スロー3回転フリップも決まる。後半のステップで盛り上げる。派手さはないが、味が出てきたペア。

<G6>
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレック(イタリア) SP:71.37(8)
 「Tu vuo fa l'Americano」♪ 赤、白シャツ。曲は「アメリカかぶれ」という意味だそう。3回転サルコウ決まり、スロー3回転フリップは少し着氷が乱れる。デススパイラルでは男性が空いている手で観客を指揮する コミカルな振付、ステップで楽しませてくれた。

ジュリアンヌ・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:55.68(22)
 「Everybody Wants to Rule the World」♪ 黒とシルバー、黒とグレー。ツイストでもたれてしまい、3回転サルコウで女性が転倒。スロー3回転フリップでも転倒してしまった。
 女性は怪我があったそうで、いつもの元気がなかった感じ。

于小雨(Xiaoyu YU)/張昊(Hao ZHANG)(中国) SP:71.31(9)
 チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 白、黒。3回転トウループをそろえ、高さのあるツイスト。ステップの途中のダンスリフトが素敵。スロー3回転ループは手をついた。このペアも女性が怪我を抱えていたそうだが、うまくまとめられた。

ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:72.53(5)
 「Magnificat」♪ グレー系。地元の大歓声の中へ登場。3回転サルコウ、3回転ツイストとしっかり決める。荘厳なボーカルでじわじわと盛り上がっていく曲で、ステップからスピンとよく表現できていた。
 ここまででトップに立ち、また拍手喝采

<G7>
エフゲニア・タラソワ/ヴラジミール・モロゾフ(ロシア) SP:81.29(2)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 黒に赤の布をあしらう。素晴らしい高さのツイストはレベル4の上にGOE満点 3回転トウループも完璧なユニゾン、スロー3回転ループも高さ・距離・流れと完璧でこれまたGOE満点。
 後ろ向きに回転しながら上がるリフトのスムーズさ、ステップで盛り上げてフィニッシュ。自己ベストにあと少しの高得点。

アリオナ・サフチェンコ/ブルーノ・マッソ(ドイツ) SP:82.98(1)
 「That Man」♪ シルバー、グレーベストに赤タイ。宇宙まで飛んでいきそうな高さの3回転ツイスト、こちらもGOE満点 3回転サルコウぴたり、スロー3回転フリップ頑張る。リフトは片手ですっと上げてしまう。チャールストンで踊りながらユニゾンもばっちりのステップ、これまたGOE満点 アイスダンスでもここまで魅せるステップは少ない。デススパイラルも満点に近く、スピンの中で女性が投げキスや唇に人差し指を当てる仕草で魅了。
 自己ベスト更新、当然

ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:74.38(4)
 「おもいでの夏(Summer of '42)」♪ ピンクとブルー、ブルー。女性は元エストニアの選手。ツイストをスムーズに、3回転トウループは女性が少しオーバーターン。スロー3回転ループも高さがある。
 全体にピアノのメロディとよく合う優雅な所作で、曲の世界に溶け込んでいる。自己ベスト更新。

ヴァネッサ・ジェームズ/モルガン・シプレ(フランス) SP:75.32(3)
 「Make It Rain」♪ ブルー、グレー。3回転ツイストをシャープに決め、3回転サルコウは女性がステップアウト。リフトを上げる前の動きが独特で難しい。スロー3回転フリップでフリーレッグをちょこっとついてしまったが、大きな減点にはならず。
 曲との融合でぐっと引き込んでいくプログラム、演技構成点でも高い評価を得た。自己ベストに近いスコア。

 結果、サフチェンコ/マッソがトップ、2位にタラソワ/モロゾフと80点越えの争い。3位ジェームズ/シプレ、4位ザビアコ/エンベルト、5位に地元イタリアのデラモニカ/グアリゼ。6位彭/金、7位アスタコワ/ロゴノフ、8位マルケイ/ホタレック、9位于/張まで71点台の接戦。
 須崎/木原は24位、周りのレベルが高くなってフリー進出は大変 オリンピック9位のセガン/ビロドーが22位でまさかのショート落ち。
 明日のフリー放送も楽しみ

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