Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

2016年紅白あれこれ(その2)

2016年12月31日 22時59分33秒 | テレビ

 NHK第67回紅白歌合戦(2016年)、後半に入りました 思ったことあれこれ、その2。

・相葉「武田さんがここでニュースを読めばよかったんじゃ?」武田アナ「そうですね・・・でも今日は紅白に集中ということで、ここでも何があるかわかりませんから」
 ・・・やっぱり、何かあったときのためにいるのか
・「君の名は」主題歌のRADWIMPSを、初めてちゃんと聴いた。ドラムが2人で5人のバンドなんだ ボーカルの人、ロックバンドにしては落ち着いた安定感のある声で、普通にバラード歌わせても上手そう。魅力的だ。
 顔立ちが誰かに似てる?と思ったら、C-pop(中華ポップス)のスター、JJ・リン(林俊傑)と少し似てるような?
・「川の流れのように」、歌い方によってはシャンソンのようでもある
・RADIO FISH「PERFECT HUMAN」、実は歌のほとんどが“チャラ男”藤森のパート。ラップもなめらか、今年はさんざんあちこちで歌ったんだろうな~。
・桐谷健太「海の声」、いわゆる“ヘタウマ”。この歌だからはまる。
・続いてAI「みんながみんな英雄」、AUの宣伝コーナー まあ、いい曲だからいいじゃん 「オクラホマミキサー」として学校のフォークダンスで有名な、「藁の中の七面鳥(Turkey in the Straw)」に日本語詞をつけたもの。
・AKBは紅白に出るメンバーを選挙で選んだらしい。へぇ~~~

・全員で歌う「ふるさと」、嵐の曲だそうで(よく知らなかった^^;) しっかりリハーサルしたと見え、全員の声がよく出ていた。
・「君の名は」があるなら「シン・ゴジラ」も使わねば というわけで、横浜に上陸したゴジラが渋谷に向かっているらしい 映画を編集してセリフだけ後から入れたのかな?

・Kinki Kids「硝子の少年」、20年前のヒット曲だったらしい。「20年経ってもいい曲」と紹介されるが、20年前のつやつやした声で紅白に出られてたら、本当によかったのに・・・
・Perfumeの曲が始まったら、つれあいが「体に悪い」とテレビの前から離れた。視覚効果で頭がくらくらするらしい。
・星野源「恋」は、わりと普通の演出だった。ダンサーといっしょに切れよく踊る星野くん、声もしっかり出ていたし、エンジョイできたかな。特別審査員の新垣結衣も、座ったままちょこっと手だけ踊ってみせた。
 アメリカ大使館まで動画をアップするほどのブームだったんだから、そういう動画をバックに流してもよかったのにな~。
・大竹しのぶ「愛の賛歌」、美輪明宏とはまた違って、エディット・ピアフが乗り移ったような圧巻のステージ。若い頃の可愛らしい声の歌もよかったけど、長年の表現者としてのキャリアに裏打ちされた歌はもっといい。
 黒のドレス、裏地が赤。赤いルージュとネイル。スクリーンに映し出された黒いバラが歌とともに赤くなり、さまざまな色に変わり、最後は星のように輝く
・坂本冬美「夜桜お七」、ヴィジュアルが蜷川実花、ダンスが菅原小春。しっかり振付がある曲だが、それと呼応するようなダンスでカッコよかった。もちろん歌もさすが。

・武田アナ、ゴジラの前でPPAP風なんかやっていいのか ゴジラを止める良質の歌が「PPAP+第九」でいいのか(爆)

 続きはまたあとで。

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2016年紅白あれこれ(その1)

2016年12月31日 20時58分53秒 | テレビ

 年に一度、日本の音楽シーンについて、アップデートする日
 次男も帰省してきて家族4人揃ったが、今年は“ななさま”こと水樹奈々が出ないから興味がない、という息子たち。年越しそばを食べてる間だけ、ぼんやり見ていた。
 昭和系の曲が好きな次男は、三山ひろしや山内惠介で気持ち良さそうにリズムを取る。

 では思ったことあれこれ。
・ジャニーズの若手グループは、やはり生歌に微妙なブレが^^;
・天童よしみの横で踊る本田望結ちゃん、可愛かったけど、スケート履いてたらもっとよかったのに ローラーブレードだったら、かなりアイススケートと共通の動きでいけたんじゃないかな?
・三代目J Soul BorthersのダンサーたちのLEDライトがきれいだった。
・椎名林檎の都庁前中継、ダンサーが空から下りてきたり大掛かり。曲自体もたっぷり。黒の紋付風ドレス、おしゃれ
・V6の坂本、ソロコンサートをやったとか言うだけあって、ジャニーズ勢の中では一番声が出てる。
・いきものがかり「さくら」、デビュー曲、いい歌。今年のヒット曲を歌う人はむしろ少ない?
・ゆず「見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~」、、、だんだんマーチになっちゃうのは、どうなんだろう、、、

 つれあいが「歌が短い」と言う。実際、間に挟む細々したトークやギャグ、必要 タモリとマツコ・デラックスは舞台裏の案内係か
 総合司会の武田真一アナは、ほとんどしゃべっていない。つれあい曰く「精神安定剤としてそばに立ってるのか」。。。そうかも

 ハーフタイムショー(?!)で渡辺直美とピコ太郎が踊って、、、ニュースに画面が切り替わると一瞬アナが固まってた。なんだか間がスムーズじゃなくて、わらわら 後半はどうなる?

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焙煎中

2016年12月31日 14時27分24秒 | Weblog

 つれあいが鉄観音茶を焙煎している…美味しくなるのかしら🍵
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駅前にスケートリンク

2016年12月31日 02時29分34秒 | スポーツ

 期間限定だけど(1月9日まで)
 流山おおたかの森駅南口広場に、屋外スケートリンクがオープンというニュース。知ったのはオープンイベントに出演した澤山璃奈のブログで。このリンクが作られるのは今年で3回目だそうな。
 30分1200円、ちょっと体験するにはいいかも。って、氷の上に立ったこともないオバサンがいきなりは危険だ でも、ちょっとやってみたい・・・
 (実家がこっち方面なんで、実家に寄るついでに、とか 長男は北京日本人学校でスケートの経験があるから、ついてきてもらおうかな

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KENJIの部屋スペシャル

2016年12月30日 22時05分28秒 | テレビ

 J SPORTSで放送している「フィギュアスケーターのオアシス KENJIの部屋」。今夜は2時間スペシャルだそうで
 鈴木明子がMCで、普段はMCの宮本賢二をゲストとしてインタビュー。タイでコーチをしている村元小月のインタビュー。さらに今までの放送からも、と盛りだくさん。
 「KENJIの部屋」の本が出版された記念だそうな。始まったところです

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浅田真央、今季後半と来季

2016年12月27日 23時46分05秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・全日本選手権の女子、浅田真央の復活なるか?と注目されていたが、12位に終わったことで、あれこれ取りざたする記事がいろいろ・・・
 日刊スポーツ「浅田真央 地方予選から出直しも 原点から五輪へ」で、全日本選手権のシード権を失ったが、中部ブロック・西日本選手権から出場していく可能性に言及している。グランプリシリーズ出場についても書かれているが、あまり詳しくなかったので、あらためてまとめてみた。
 浅田真央のこれから
 (スポーツナビブログのアカウントで書いたもので^^; 同じ内容をこちらにも書くのは面倒なので、リンクしました
 日本スケート連盟は、浅田真央のサポートをこれまでどおり続ける方針を打ち出している(サンスポ)。引退間近?といった文言を多用するメディアもあるけれど 村主章枝がブログで主張するように、アスリートがいつまで競技を続けるかは、選手自身が決めることだろう。
 年齢とともに以前のやり方ではうまくいかなくなる、と村主章枝は伝えている。自分の体のことを新たに知りながら練習して試合に出て、、、その経験は得難いものになると思う。

 真央ちゃん、ガンバ
 

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メダリスト・オン・アイス2016

2016年12月27日 13時30分33秒 | スポーツ

 羽生結弦と浅田真央が出演だったら、扱いが違ったかな・・・
 フィギュアスケート・全日本選手権のあとに行われるメダリスト・オン・アイス。全日本選手権のエキシビションで、全日本及び全日本ジュニアのメダリストたちが出演する。
 実際の公演は夕方5時からなので、例年だと夜9時の枠あたりで放送していたかと思うが、今年の地上波放送は深夜11:55から1時間半。出演者たちのトークセッション、本田望結の突撃レポート(?!)などに時間が割かれて、放送されたのは宇野昌磨、田中刑事、友野一希、宮原知子、樋口新葉、三原舞依、本田真凜、村元哉中/クリス・リードの計8人・組だった。
 続いて全日本の舞台裏、選手たちの表情を追う「Both Sides」が30分。これはこれで興味深く、坂本花織と三原舞依の仲良しぶりとかは可愛らしかったが 野球のコスプレ島田くん、見たかった
 幸い、BSフジで1月8日(日)14:00~15:55の放送がある。こちらで全員が放送されるといいな

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2017年フィギュア日本代表

2016年12月26日 22時55分55秒 | スポーツ

 2016年の全日本フィギュアスケート選手権が終了、2017年の競技会派遣選手が発表された。

<世界選手権 3.29-4.2 ヘルシンキ(フィンランド)>
男子: 宇野昌磨 羽生結弦 田中刑事
女子: 宮原知子 樋口新葉 三原舞依
ペア: 須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ
アイスダンス: 村元哉中/クリス・リード

 男子は優勝の宇野、グランプリファイナル4連覇の羽生、全日本2位の田中が選ばれた。ワールドスタンディングやシーズンベストでは3位の無良が田中より上だったが、全日本の成績が重視されたようだ。
 女子は全日本の表彰台の3人がそのまま。ペア、アイスダンスは全日本優勝の組。

<四大陸選手権 2.14-2.19 江陵(韓国)>
男子: 宇野昌磨 羽生結弦 田中刑事
女子: 宮原知子 樋口新葉 三原舞依
ペア: 須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ 須崎海羽/木原龍一
アイスダンス: 村元哉中/クリス・リード 平井絵己/マリオン・デ・ラ・アソンション

 例年、四大陸は全日本優勝選手以外は世界選手権と違うメンバーが選ばれることが多い。しかし2017年は平昌五輪のプレ大会ということで五輪会場で開催されるため、世界選手権メンバーがそのまま出場となった。
 前回大会の成績に関わらず各国3枠あるので、ペアとアイスダンスに全日本2位の組も派遣。

<世界ジュニア選手権 3.15-3.19 台北(台湾)>
男子: 友野一希 島田高志郎
女子: 坂本花織 本田真凜 白岩優奈
ペア: 
アイスダンス: 深瀬理香子/立野在

 男子は全日本ジュニア優勝の友野と2位の島田が、全日本選手権でもジュニア勢トップの5位と2番目の7位。現在の実力どおりの2人。
 女子も全日本ジュニアの1位・2位・3位が全日本でもジュニア勢上位3人となり、迷う余地なし。
 アイスダンスは昨年に続いて全日本ジュニア優勝のカップル。ペアは発表されていないが、ジュニアペア優勝(出場1組)の三浦璃来/市橋翔哉がトルン杯(1月10日~15日)にエントリーしている。ここでミニマムテクニカルスコアをクリアすれば、派遣されるかもしれない。

<冬季アジア大会 2.23-2.26 札幌>
男子: 宇野昌磨 無良崇人
女子: 宮原知子 本郷理華
ペア: 須崎海羽/木原龍一 高橋成美/柴田嶺
アイスダンス: 村元哉中/クリス・リード 森衣吹/鈴木健太郎

 OCA(アジアオリンピック評議会)主催の大会。前回2011年はカザフスタンで開催された。
 開催国とあって、各種目のチャンピオンを出場させる必要があると思われ^^; 宇野、宮原、村元/リードは2週連続の試合となる。韓国→日本の移動で時差なしだから、なんとかなる 疲労がたまらないように、怪我に気をつけてほしい。無良と本郷はここで挽回のチャンス。
 オリンピックのアジア版のような大会だから、選手は代表国の市民権(パスポート)を保持していなければならず(参照)、ペアの須藤/ブードロ=オデは出場できない。高橋/柴田は初めての国際大会

<ユニバーシアード冬季競技大会 1.31-2.5 アルマトイ(カザフスタン)>
 発表は後日の模様。
 男子の日野龍樹が「ユニバーシアードに出場したい」と希望していたようだが、全日本4位の好成績なら十分派遣されそう。

 代表選手発表は全日本選手権の会場で行われ、選手たちは観客の前で挨拶。贈呈される花束のデザインが毎年凝っていて、扇子だったり羽子板だったり。
 今年はクリスマスブーツにスケートのブレードがついていた

 シーズンは後半に入っていく。選手権の派遣がなくても、インカレイにインターハイ、国体や全中、国際大会もある。それぞれの試合でみんな実力が出せますように

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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権女子フリー

2016年12月25日 22時36分22秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、女子フリージャッジスコア)。
 第2グループからの放送は1人のみ。

<第2>
白岩優奈 SP:54.30(17) FS:131.07(3) 合計:185.37(6)
 「ナイト・ワルツ~悲しみのクラウン~」♪ ターコイズブルー。昨季の曲をアレンジし直したプログラムで、今度はボーカルが入った。ルッツ・トウ3-3、後半フリップ・トウ3-3などジャンプを全部決めた。動きに柔らかさが増して、女の子からきれいなお嬢さんになりつつある。
 終わってみればフリー3位、技術点はトップ

<第3>
大庭雅 SP:59.19(10) FS:106.26(13) 合計:165.45(13)
 「ナルニア国物語」♪ 赤、肩布が揺れる。フリップ、ダブルアクセル+3回転トウループと安定したジャンプ。構えが長すぎず、スケーティングから自然にジャンプに入れるのがいい。雄大な音楽とうまくシンクロしているステップ。身体表現と技術がいい感じに融合したプログラム。

滝野莉子 SP:59.13(11) FS:(14) 合計:163.27(14)
 地上波放送なし。

村上佳菜子 SP:58.52(12) FS:124.03(7) 合計:182.55(8)
 「トスカ」より「星は光りぬ」♪ 黒、右胸に赤。冒頭の3回転フリップから、ジャンプがきゅっと高く上がる。オペラのヒロインになったように、大きな動きでスパイラルなどのコレオシークエンス。
 基礎点の高いルッツとフリップは、フリップ1本のみ。トウループ2本サルコウ2本と、ジャンプ構成は難度を落として臨んだ。しかし、この完成度は素晴らしい 今できることはやりきって、氷の上に手をついた。

鈴木沙弥 SP:60.06(9) FS:120.35(10) 合計:180.41(9)
 「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤。振付は鈴木明子。ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループなど、ジャンプの切れがよくて癖がない。「スピードがある中で跳べる」と解説・荒川静香さんも高評価。
 前半は「トゥナイト」で柔らかに、後半はアップテンポできびきびした動きを見せた。得点を見てコーチもびっくり ベストを大きく更新!

浅田真央 SP:60.32(8) FS:114.10(12) 合計:174.42(12)
 ファリャ「火祭りの踊り」♪ 赤。振付はローリー・ニコル。SPフィニッシュと同じポーズからスタート。トリプルアクセルに挑んで、着氷で弾かれたように転倒。続くフリップ・ループ3-3を下りる。
 ふわりと手を動かしながら入っていくスパイラル、コレオシークエンスの身のこなしの美しさ。ぜひ若い選手たちは見習ってほしい。
 後半ダブルアクセル+3回転トウループを下りたが、サルコウで転倒、フリップが1回転に。しかしステップはレベル4でGOE2.1、満点
 ジャンプ以外の技術の素晴らしさを、もっと評価したいプログラム。

松田悠良 SP:61.63(7) FS:118.64(11) 合計:180.27(10)
 「スパニッシュ・キャラバン」♪ 赤と黄色中心にカラフル。ダブルアクセル+3回転トウループ+3回転ループを着氷! トウループは回転不足判定だが、「次にループを跳ぶために少し回転を抑えないと難しい」と解説・荒川静香さん。少々減点されても、このジャンプは見ごたえがある。
 ルッツのエッジに!(アテンション)がつき、後半のループに回転不足があったが、全体にジャンプの流れはきれいで、気になるミスではない。終盤までスピードもあって、今日の演技はよかった。

<第4>
本田真凜 SP:67.52(4) FS:128.59(5) 合計:196.11(4)
 「ロミオとジュリエット」♪ ピンク、胸と背中に花。振付はジェフリー・バトル。きれいな3回転ルッツを下りたが、フリップが1回転に しかし落ち着いてダブルアクセル+3回転トウループ+2回転ループを決めると、後半に単独予定のサルコウに3回転トウループをつけるなど、しっかりリカバリーした。
 柔らかな指先の動き、首や肩の使い方、視線などで、乙女の悲恋を表現。少し勢いが弱かったけれど、体調を完全に戻したらもっといい滑りになりそう キス&クライでは笑顔

三原舞依 SP:65.91(5) FS:132.26(2) 合計:198.17(3)
 「シンデレラ」♪ ライトグリーン。振付は佐藤有香。冒頭のルッツ・トウ3-3から、とにかくジャンプが高くて加点がどんどんついてくる。滑走自体のスピード、その中で全てをコントロールできている。腕や脚を大きく伸ばすことで、小柄な体で演技全体を大きく見せる工夫。
 爽やかで愛らしいシンデレラ

坂本花織 SP:63.36(6) FS:120.64(9) 合計:184.00(7)
 「カラーパープル」「♪ 紫にストーン。フリップ・トウ3-3はややこらえたが、ルッツやフリップ・トウ・ループ3-2-2などしっかり。珍しく3回転ループで転倒したが、一歩をよく伸ばしながら丁寧に滑っていた。

宮原知子 SP:76.49(1) FS:138.38 合計:214.87
 「惑星」ほか♪ 白。しっとりした序盤にすっと3回転ループを跳び、ルッツ・トウ3-3でちょっとステップアウト 美しい姿勢のキャメルスピンから、強い曲に変わるときりっとした表情で動き出す。全ての動きに意志があり、無駄な部分がない。ステップはレベル4にGOE2.1、満点
 ダイナミックなスパイラルのコレオシークエンス、氷を支配する女王がいた。

樋口新葉 SP:68.74(3) FS: 合計:
 リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ アラブ風デザインの赤。膝をついた姿勢から、大きく動き出す。ルッツ・トウ3-3が高い!だけでなく、振付の所作がきれいで15歳と若いのに妖艶な雰囲気を出せている。3回転サルコウで転倒したのは惜しいが、後半にもルッツ・トウ3-3などをきっちり決めてきた。
 要素と要素の間の動きでも、しっかり物語を表現できている。これでノーミスできたらゴージャスなプログラムになる。
 目標の200点まで「あと1点もない~」と口惜しがるキス&クライだが、笑顔

本郷理華 SP:69.20(2) FS:125.08 合計:194.28
 「Real Around The Sun」♪ 深緑。宮本賢二振付の昨季のプログラムに戻して臨む。冒頭のフリップは単独に、次のループが2回転になってしまった。しかし後半ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ、最後にサルコウ・トウ3-3と頑張った。
 特徴的なステップやコレオシークエンスで、会場が一体となる。昨季の勢いには少し足りない気がしたが、プログラムを戻してからの時間が短かったかも。

 結果、宮原知子が3連覇 2位に樋口新葉、3位三原舞依が初の表彰台。4位本田真凜、5位本郷理華、6位白岩優奈、7位坂本花織、8位に村上佳菜子がSP12位から順位を上げた。浅田真央は12位。
 結局、今季の実績がほぼ反映された結果と言えそうだ。
 みんな、強くてカッコよかった。お疲れ様

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戦いすんで―男子3人―

2016年12月25日 16時46分20秒 | スポーツ

 羽生結弦がいない全日本フィギュアスケート選手権。それは数年後の予行演習だったかもしれない。
 宇野昌磨は、いきなり優勝候補筆頭と目され、“追われる立場”になった。その中で勝ちきる。一段上によじのぼった。
 グランプリファイナルのフリーで自己ベスト更新していたが、あと一つコンビネーションを跳べていれば、ネイサン・チェンをかわして2位になれていたのだそうで^^; その悔しさからコンビネーションジャンプを重点的に練習してきた。
 後半最初のトリプルアクセル、4回転トウループが単独になったが、ルッツに2回転トウループ、さらにサルコウに3回転トウループをつける。「グランプリファイナルの後に練習してきたことが無駄ではなかった」と、練習の成果を本番で出せたことに喜ぶ。
 試合で課題が見つかって、克服するために練習して、次の試合で成果を出す。そのサイクルで一歩ずつ、着実に強くなっていく。そうやって身に着けた強さは、本物だ。

 無良崇人にとって、ショートプログラム1位は、大きなアドバンテージではなかった。ノーミスでシーズンベストではあるが、転倒があってコンビネーションができなかった宇野昌磨とわずか2.29点差。演技構成点では逆に1.15点差をつけられていた。
 勝つにはフリーでノーミスが必要、と思っていただろう。実際、前半の4回転2本とトリプルアクセルは素晴らしく、これは初優勝が見えたか?と思った。
 しかし、後半のトリプルアクセルがダブルになったあたりから、リズムが崩れたか。ループをトリプルアクセルに変えて着氷したが、細かいミスが続いてしまった。
 ショートとフリーをそろえられないという課題が、今回も克服できなかった。「競技者として一番になれるかは本人の心持ち次第だと思います。『俺が一番になる』という意気込みをより強く持ってほしい」と語る父の無良コーチだが、気持ちはまだ足りなかったか。
 後半崩れて残念な印象を残してしまったフリー。これがシーズン後半にどう影響するか。次のチャンスに、払拭できるか。

 田中刑事は、「表彰台に上がれたらいい」くらいの気持ちがちょうどよかったんだろうか。
 自己ベストのショートプログラムの勢いをうまくフリーにつなげた。パーフェクトではないものの、4回転サルコウ1本、トリプルアクセル1本、そのほかコンビネーションなど、ミスがあっても崩れずにまとめられたのは大きい。NHK杯を少し上回る得点は、前回がまぐれでないことを証明できた。
 あとは、このレベルかそれ以上を毎回出していけるかどうか。4回転2本、トリプルアクセル2本を確実に決められるようにしたい。

 世界選手権代表の選考は、少し難しくなってきた。
 選考基準に照らして、「過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合」に相当する羽生は、グランプリファイナル上位2名、ワールドスタンディング上位3名、シーズンベストスコア上位3名に該当するので、まず当確。
 全日本優勝の宇野もこれで確定。では3人目は???
 全日本2位の田中刑事は、ワールドスタンディング20位(4番目)、シーズンベストスコア248.44(4番目)。
 全日本3位の無良崇人は、ワールドスタンディング13位(3番目)、シーズンベストスコア252.20(3番目)。
 経験という点では、無良に一日の長があるが、、、さて、どうなるか。

 来年はこの戦いに、羽生はもちろん、村上大介や山本草太が戻ってくるはず。大きく成長を見せている日野や友野も加われば、、、今から楽しみ

 参考記事
 
初Vの宇野昌磨、涙に込められた思い 「追われる立場」経験し次なるステージへ
 SP首位の無良、示した確かな存在感 課題克服に必要な「一番になる気持ち」

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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権男子フリー

2016年12月24日 23時58分49秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、男子フリー

<G3>
島田高志郎 SP:62.66(10) FS:137.52(6) 合計:200.18(7)
 「ロミオとジュリエット」♪ ブルーグレー。3回転サルコウ、ルッツ・トウ3-3などジャンプを全て下りる。まだトリプルアクセルや4回転はないが、しっかりエッジにのって一歩を大きく伸ばしていく。スパイラルやイーグルもきれい。体の使い方はジュニア時代の羽生結弦に少し似てる
 ノーミスの演技を終えてガッツポーズ、笑顔が弾けた

中村優 SP:66.96(7) FS:135.20(7) 合計:202.16(6)
 「ムーラン・ルージュ」♪ 赤いシャツ、黒ベスト。振付はジェフリー・バトル。トリプルアクセルでステップアウトしたが、ルッツ・トウ3-3、フリップと決めて落ち着いた。シットスピン、力強いステップはなかなかいい。ちょっとした所作にほどよく男の色気を出している。
 2本目のアクセルはダブルに、ルッツで転倒したが、そのほかのジャンプは下りる。映画の世界を表現しようと頑張っていた。

鈴木潤 SP:66.17(8) FS:111.37(18) 合計:177.54(14)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ ストライプシャツに黒ベスト。トリプルアクセルで転倒、2本目はループに変えたが転倒。しかし後半ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウなど、頑張った。
 島田や中村と比較するとスピードがないので、どうしても見劣りしてしまうが イーグル連続のコレオシークエンスはよかった。

<G4>
佐藤洸彬 SP:72.01(5) FS:120.69(10) 合計:192.70(8)
 「セビリアの理髪師」♪ 赤のビロードジャケットに黒ブーツ。冒頭のトリプルアクセルはきれいに下りたが、両手上げでつけた2回転トウループでバランスを崩してしまう。そのほかルッツやサルコウなどジャンプにミスがいくつか。。。
 スピン中の手の動きでもボーカルに合わせて拍手を起こし、軽妙な振付のステップやコレオシークエンスが見せ所。

日野龍樹 SP:78.65(4) FS:151.66(4) 合計:230.31(4)
 「キダム」♪ 紫に黒襟。最初にルッツ・ループ・サルコウ3-1-3をすっと決めると、ルッツ・トウ3-3、トリプルアクセル+2回転トウループとジャンプ好調で流れもいい。2本目のトリプルアクセルは転倒したが、ミスはほぼそれだけ。
 スピンで“顔残し”も出来ていたり、ステップやコレオシークエンスでの腕や体の使い方が、以前に比べて格段によくなった。しっかり音を取りながらリンクしている。もっと洗練されれば国際大会での演技構成点も上がっていきそう

友野一希 SP:67.63(6) FS:148.92(5) 合計:216.55(5)
 「パリのアメリカ人」♪ 白シャツ、グレーのベスト、赤のタイ。元気一杯の笑顔で滑り出し、4回転サルコウ決まった! トリプルアクセル2本、サルコウが2回転になった以外は全部下りる。
 つなぎの軽妙な動きや所作、振付の踊り、曲想とぴったり。とにかく楽しいプログラムを、本人も楽しんで滑りきってガッツポーズ この表現力は得難い強み!

田中刑事 SP:85.68(3) FS:163.70(2) 合計:249.38(2)
 フェリーニ・メドレー♪ ストライプ、ピンクの指し色。4回転サルコウ、決まった!2本目は3回転に。トリプルアクセルは途中で開いてしまった。しかしフリップ・トウ3-3、後半のトリプルアクセル+2回転トウループなどを決めて全体をまとめる。
 洒脱なステップやコレオシークエンス、ポケットに手を入れたり煙草を放ったり、フェリーニの世界を体現。いろいろなタイプのプログラムを滑りこなせるようになって、頼もしい

無良崇人 SP:90.34(1) FS:151.77(3) 合計:242.11(3)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ 深緑。力強いスケーティングから、4回転トウループ、トウ・トウ4-2と決まった トリプルアクセルの目を見張る高さ、素晴らしい。ステップは強さの中に繊細さ、しなやかさも見えてきた。
 後半、トリプルアクセルがダブルになってしまったが、次のループをトリプルアクセルに。しかしその後に少しずつジャンプにミスが、、、
 前半がよかっただけに、後半の崩れ方が口惜しい

宇野昌磨 SP:88.05(2) FS:192.36(1) 合計:280.41(1)
 「ブエノスアイレス午前0時」「ロコへのバラード」アストル・ピアソラ♪ 黒に赤をあしらったジャケット。きりっとした表情できびきびとポーズを決めながら滑り出す。4回転フリップ、ステップアウト。4回転トウループ、オーバーターン。しかし転倒はしない。テンポが速くなる曲に合わせて激しくなっていくステップ、フレーズの終わりにぴたっと動きを止める。
 バン!トリプルアクセルをこらえて下り、2本目の4回転トウループは単独に。そこからルッツに2回転トウループをつけ、サルコウにも3回転トウループをつけるリカバリー。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転フリップはしっかり決めた。
 クリムキンイーグルからコンビネーションスピンでフィニッシュした瞬間、涙を浮かべる。勝った、、、

 結果、初優勝は宇野。初の表彰台で2位に田中刑事、無良が3位。4位日野、5位友野、6位中村優、7位島田高志郎、8位佐藤洸彬。
 1位と2位の差が30点ある。宇野のほかにも、羽生結弦に迫る選手が出てほしい。

 男子フリーは4分半と長いせいか、演技を放送したのは第3グループから3人、第4グループ6人の計9人。24人全員の演技は来週BSフジで放送されるが、ちょっと少ないかな
 前日の振り返りに長時間使ったりしなかったのは、よかった
 明日は女子フリー

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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権女子SP

2016年12月24日 21時52分51秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、女子ショートプログラム。スポーツナビテキスト実況はこちら

<G1>
竹野比奈 SP:47.39(25)
 ショパン「幻想即興曲」♪ 朱色のローブデコルテ風。オーケストラアレンジの曲はゴージャスでいい フリップが2回転になってしまったが、フットワークがしっかりしている感じ。一歩がきちっと伸びていくステップはよかった。

坂本花織 SP:63.36(6)
 「アーティスト」♪ 白と黒、フリンジスカート。全日本ジュニア女王が第1グループに登場。冒頭の3回転ループは珍しくステップアウトしたが、後半のフリップ・トウ3-3、ダブルアクセルは力強い。曲調が変わったところで明るい雰囲気を出して、元気よく滑る。肩や首の使い方がもう少し柔らかくなると、シニアに上がってから大人の表現ができると思う。

<G2>
白岩優奈 SP:54.30(17)
 ガーシュイン「アイ・ガット・リズム」♪ 黒、ピンクの指し色と手袋。いい感じに体が絞れているように見える。ルッツ・トウ3-3、3回転ループがきれいに入り、スピンのキレもいい。活き活きと速いテンポのステップ。アクセルが1回転になってしまい、最後のスピンの途中で手袋がブレードのあたりに引っ掛かるトラブル。はずそうとしたが手袋を落としてしまって減点
 全体の出来は悪くないので、フリーで巻き返してほしい!

<G3>
大庭雅 SP:59.19(10)
 「ミッション」♪ 薄茶にゴールド。振付は安藤美姫。ぴょんぴょんジャンプを跳んでた少女が、すっかり大人のレディになっている。サルコウ・トウ3-3、得意の3回転ループ、終盤のダブルアクセルと滑らか。「スピンの姿勢転換が速やか」と解説・荒川静香さん。しっとりと余韻をもってフィニッシュ。素敵

滝野莉子 SP:59.13(11)
 「火の鳥」♪ 赤系、ひらひらスカート。今大会最年少の14歳。細い体でジャンプの軸も細い。フリップ・トウ3-3、3回転ルッツ、ダブルアクセルとどれも完成度が高い。I字スピンやビールマンスピンの姿勢がしっかりしている。体を大きく使いながらよどみないステップで、観客を惹きつけた。

鈴木沙弥 SP:60.06(9)
 「チャルダッシュ」♪ 緑と白、色とりどりの花。スカートの広がり方が可愛い ルッツ・トウ3-3、3回転ループ、ダブルアクセルとクリーンで、着氷後の伸びもある。テンポの変化が何度もある曲で、アップテンポの細かい足捌きのステップ、スローパートでゆったりと見せる部分、どちらもいい。スピンの姿勢もきれいだった。自己ベスト

<G4>
本郷理華 SP:69.20(2)
 「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤に黒など。振付はシェイ・リーン・ボーン。背中と腕を出しているが、鍛えられた体の線がきれいに見える。フリップ・トウ3-3、ルッツ、ダブルアクセルとどれも高さがあって「余裕があります」と解説・荒川静香さん。
 ダイナミックな曲に負けない、大きな動きのステップは感情がこもっていて、雄大なプログラムになった

宮原知子 SP:76.49(1)
 プッチーニ「ムゼッタのワルツ」♪ 水色。おだやかな微笑を浮かべながら滑り出し、すんなりとダブルアクセル。軽やかで随所に美しい所作を見せるステップ。ルッツ・トウ3-3、3回転ループと鮮やか。キャメルスピンを終わるときにレイバックの姿勢を取るところがまた素敵 今の女子で世界一と言っていいレイバックスピン、フィニッシュの瞬間に観客は立ち上がった。
 視線、笑顔、投げキッスも振付として使いこなす、完璧なプログラム。自己ベスト

松田悠良 SP:61.63(7)
 「ピアノ・レッスン」♪ 黒。ピアノを弾く所作でスタート、滑走姿勢の美しいステップから。スパイラルからのダブルアクセル、ただ一人入れたループ・ループ3-3を着氷 3回転フリップも流れがきれい。コンビネーションスピンで終わると、もう?と思うほどあっという間だった。

木原万莉子 SP:50.44(23)
 「さくらさくら」♪ ピンクに細かい花。最初の3回転トウループでステップアウト、単独になった。ループに2回転トウループをつける。フライングシットスピンのジャンプが高い。しとやかな中に激しさも滲ませるステップ。
 今季からカナダに拠点を移し、コーチはブルーノ・マルコット氏。ちょとt口惜しそうにうつむくキス&クライ。

樋口新葉 SP:68.74(3)
 「ラ・カリファ」♪ ブルー、裾と手首に黄色。スタート位置についたときの表情から、プログラムの世界に引き込む。動きの緩急が、感情の動きを氷上に表していく。スピードと力をしっかりコントロールしたダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3、フリップ。ビールマンはしないレイバックスピンだが、それでも魅力的。
 ノーミスの演技に終わった瞬間に笑顔とガッツポーズ

村上佳菜子 SP:58.52(12)
 「カルメン」♪ 赤、襟と背中にゴールドのストーン。靴を踏み鳴らす音のリズムで、幅のあるトウ・トウ3-3を決める。フリップが1回転に ダブルアクセルは着氷してそのままツイズル、カッコいい。フラメンコの華やかなステップ、体のキレもよくて
 ダメだったのはフリップだけで、全体ではまとまっていた。得点を見てほっとした笑顔、、、いやいや、喜んでていいのか^^;
 気になったのは、髪のまとめ方。ピンとゴムでお団子にしているだけで、何も飾りがない。衣装がそれなりにキラキラしてるので、ちょっとアンバランスな印象。細かいところまで考えよう!

<G5>
三原舞依 SP:65.91(5)
 サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ ブルー。振付はマッシモ・スカリ。スピード感のある滑走自体が爽やか。構えの小さい軽やかなジャンプで、ルッツ・トウ3-3を決める。スピン、ステップも丁寧にこなす。プログラムの最後に美しい3回転フリップを決めて、笑顔のフィニッシュ。
 これといって振付がないときの、腕や手の使い方がまだ幼いかも でも今後の伸びしろを感じさせる会心の笑顔

新田谷凜 SP:54.31(16)
 「恋のアランフエス レッド・ヴァイオリン」♪ ビロードのような質感の黒にストーン。フリップが2回転になって転倒 しかしルッツの予定を変えてトウ・トウ3-3を見事に決める。鈴木明子の振付はしなやかさと力強さを表現、この選手のいいところを引き出している。

本田真凜 SP:67.52(4)
 「スマイル」♪ ベビーピンク、胸元に花。振付はマリーナ・ズエワ。空を仰いで笑みを浮かべながら、柔らかに滑り出す。パール姿勢からビールマンのきれいなスピン、フリップ・トウ3-3をふわりと着氷。しっかりとエッジに乗っているステップは一歩がよく伸びて、愛らしい所作とぴったり。3回転ループ、ダブルアクセルと着氷姿勢も美しい。
 笑顔で空を見上げてフィニッシュした瞬間、涙がこみあげていた。今季最高のショート
 姿勢や仕草の美しさは、持って生まれた宝物かな。この年頃の“少女”らしい可愛らしさを振りまいた。

永井優香 SP:53.23(19)
 「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア」♪ 紫のワンショルダー。今季はジャンプに苦戦しているが、優雅な滑りは健在。3回転サルコウでオーバーターンが入ったが、2回転トウループをつけた。

廣谷帆香 SP:53.50(18)
 「ティコティコ」♪ 明るいブルー、スカートに飾りいろいろ。おそらく観客は初めて見る選手だが、テンポのいい曲と元気のいい滑り出しにさっそく手拍子が起こる。トウ・トウ3-3を決め、ルッツはオーバーターンしたがこらえる。初々しい精一杯の演技、よかった

浅田真央 SP:60.32(8)
 ファリャ「火祭りの踊り」♪ 黒のレース。きりっとした表情で滑り出す。トリプル予定のアクセルが1回転に フリップ・ループ3-2、3回転ループは着氷。スピンの姿勢転換のスムーズさと姿勢の独自性、簡単そうに見えて難しいはず。そしてステップ、スピードと複雑さと音とのリンクと、他の追随を許さない。
 スケート技術の粋を尽くしたプログラム。アクセルは惜しかったが、この“成熟”はやはり浅田真央だけのもの。もっと点数に反映したいくらい

 結果、貫禄のトップは宮原、2位本郷、3位樋口。4位本田、5位三原、6位坂本と、今季好調な選手たちがフリー最終グループになった。
 7位松田悠良、8位浅田真央。ジュニアの鈴木沙弥と滝野莉子が9位と11位につけた。10位に大庭雅、12位に村上佳菜子。
 明日のフリーはどうなるか、、、ドキドキ

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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権男子SP

2016年12月23日 21時38分02秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、男子ショートプログラム。スポーツナビテキスト実況はこちら
 フジテレビで生中継開始前に放送されたのは2人。

友野一希 SP:67.63(6)
 ベートーベン「運命」「The Fifth」♪ 黒と紫。3回転フリップの着氷でつまったのでトウループは2回転でおさめる。3回転ループはややこらえた。ダイナミックな動きのステップは彼らしさが出ている。

山田耕新 SP:51.16(25)
 「真夏のカルメン」♪ 紫の金糸飾り付きジャケット。会社員として働きながら競技を続ける選手。ラテンらしい曲調にのって、トウ・トウ3-3を下り、、3回転ルッツとダブルアクセルは膝を深く曲げてこらえた。スピンの回転がやや安定せず、回転速度もあまり速くない。このあたりは、練習時間で練習に専念できるスケーターたちと差がついてしまうところ。
 それでも達成感の顔でフィニッシュ。

 第3グループから生中継。
<第3>
須本光希 SP:60.97(12)
 「雨に唄えば」♪ ブルーグレーのベストとタイ。なめらかで端正なスケーティング。ダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3、3回転フリップと下りる。動き全体に品があって、素敵なスケーターになりそう。

三宅星南  SP:61.96(11)
 「Caravan」♪ 鮮やかな黄色のジャケット。前に見たときからまた背が伸びたかな? トリプルアクセルは転倒したが、ルッツ・トウ3-3、3回転ループは大丈夫。元気よく動いていた。

島田高志郎 SP:62.66(10)
 「アート・オン・アイス」♪ ブルーに白のジャケット。身長ばかりが伸びる時期で、細い体を大きく動かす。3回転フリップでステップアウト、3回転ループに2回転トウループをつけてリカバリー。スケーティングの伸びやかさがいい。

鎌田英嗣 SP:54.53(20)
 「禿山の一夜」♪ 赤と黒。今年だけで2回の骨折があったが、乗り越えてきた。ダブルアクセル、トウ・トウ3-3、ルッツが2回転に。懸命にステップを踏む。

鎌田詩音 SP:39.81(29)
 「ルパン3世」♪ 緑のジャケット。ルパンのセリフから軽快に滑り出す。3回転フリップ転倒、ルッツが2回転に。途中でジャッジに花をあげる仕草、ノリノリのステップで魅了した。

本田宏樹 SP:49.23(27)
 「ブエノスアイレス」♪ 赤に黒の模様シャツ。サルコウ・トウ3-2、後半ダブルアクセルと頑張る。丁寧なステップ。

<第4>
川原星 SP:60.47(13)
 「タンゴ・デ・ロス・エクシラドス」♪ 黒に赤を重ねて。軸の細いトリプルアクセルを決めたが、次のループが2回転に。その後落ち着いてルッツ・トウ3-2を決める。タンゴらしい動きのステップは悪くない。

鈴木潤 SP:66.17(8)
 「ディメンティア」♪ エナメル風の黒。体の動きをとても効果的に使って、音楽の世界観を表現しながら始める。トリプルアクセルは片手をつき、フリップ・トウ3-3はこらえた。きれいな姿勢のスピン、テンポが速くなった終盤のステップも音によくのっていた。

宇野昌磨 SP:88.05(2)
 「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」♪ 紫の濃淡。エッジをしっかりと見せる動きから、4回転フリップはステップアウト、4回転トウループ転倒。シットスピンに難しい回転から入ったり、工夫も。イーグルからのトリプルアクセルは美しい流れでクリムキンイーグルにつなげた。
 ステップは、いつもながら見事。得点を見てほっとした笑顔。

無良崇人 SP:90.34(1)
 「ファルーカ」♪ 白に黒でフリンジ。フラメンコのリズムにすっと乗っていく。4回転トウループ、トリプルアクセル、鮮やか スピンの姿勢もきちっと取れている。ルッツ・トウ3-3をびしっと決めると、パーカッションにのせたステップは踊りを見るよう。足がよく動いていて、ほれぼれする。この人がステップで惹きつけるスケーターになるとは
 自己ベスト更新

佐藤洸彬 SP:72.01(5)
 「シルク・ド・ソレイユ」より「トーテム」♪ 緑と紫で孔雀の模様。トリプルアクセル、3-3と決まって波にのる。前よりスケーティングや身のこなしがきれいになって、ステップも表現の面白さだけでなく、足元の動きでも見せられるようになった。
 シーズンベスト

吉野晃平 SP:55.23(19)
 「A Thousand Years」♪ ブルーのシャツ。3回転ルッツは転倒したが、フリップ・トウ3-2、イーグルとターンからのダブルアクセルを決める。丁寧なステップとスピンで、柔らかな曲の余韻をかみしめるようにフィニッシュ。

<G5>
日野龍樹 SP:78.65(4)
 「アルメニアン・ラプソディ」♪ 黒、シルバーの飾り。高さのあるルッツ・トウ3-3、トリプルアクセルの入り方はとても自然で余裕があった。スピンの姿勢も安定していて回転速度もいい。時折笑顔を浮かべながら、3回転ループを決めるとガッツポーズ。
 全体に流れがよく、滑り込んできたのがわかる。終わって喜びの雄たけび。

佐上凌 SP:53.27(23)
 「シルク・ド・ソレイユ」♪ ワインカラーと黒。ルッツ・トウ3-3はしっかり決まったが、3回転フリップで転倒。基本に忠実なスケーティングで、スピンもわりときれい。

本田太一 SP:63.87(9)
 「コットン・アイ・ジョー」ほか♪ 白シャツに黒系ベスト、ワインカラーのパンツ。襟元をちょいとつまむポーズから、3回転フリップ、トウ・トウ3-3ときれいに決めていく。以前JGPで見たときよりもスケートがよく伸びるようになって、安心感がある。後半のダブルアクセル、西部劇風の振付でステップでも会場を沸かせた。

田中刑事 SP:85.68(3)
 「ブエノスアイレスの春」♪ 黒と赤でVネック。しなやかな動きで滑り出し、4回転サルコウに挑んでステップアウト。しかしトリプルアクセルをきれいに下りてすぐ振付に移り、終盤のフリップ・トウ3-3も鮮やか。
 ステップでは激しい動き、緩急をつけた動き、エッジにしっかり乗ることによって見せる動き。色気を感じさせるカッコよさ。

中野耀司 SP:60.25(14)
 「ティコティコ」♪ ピンクのフリル。トリプルアクセルは転倒したが、トウ・トウ3-3、3回転サルコウはきれいに下りた。ラテン系の曲でたくさん手拍子をもらいながら、元気よくステップ。全体に愛嬌がある感じ。シーズンベストに喜ぶ。

中村優 SP:66.96(7)
 「Feeling Good」♪ グレーに白の模様シャツ。ゆったりした動きから、トリプルアクセルを一瞬曲がりかけたが上手く下りる。フリップ・トウ3-3はセカンドがちょっとぎりぎりになってやや乱れ、3回転ループもステップアウト。
 フライングシットスピンに入るジャンプが高い! キャメルスピンはややふらついてしまった。細かいターンがうまく音と合うステップ、最後は少し色気のある振付でフィニッシュ。

 結果、トップに立ったのは無良、優勝候補筆頭の宇野がまさかの2位スタートとなったが差は大きくない。3位に田中、4位日野、5位佐藤、6位友野。ここまでがフリー最終グループ。
 7位中村優、8位鈴木潤、9位本田太一。島田、三宅、須本のジュニア勢も10~12位に入ってきた。
 フリーはどんな戦いになるのか 明日が待ち遠しい

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30人は多い?

2016年12月23日 15時47分42秒 | スポーツ

 年末から年明けにかけてのフィギュアスケート界は、どこの国も国内選手権のシーズン。スペイン、フランスなどは終わっていて、ロシアはちょうど昨日から。人数少ない国は4ヶ国まとめて(チェコ、スロバキア、ポーランド、ハンガリーでFour Nationals Championships)。
 こちらのブログにいろいろまとめられているので、あとでゆっくり読もう
 ロシア選手権はライブストリーミングが多数あるので、ついつい見てしまった JGPで名前に覚えがある選手が、シニアの国内選手権に顔を出しているのを見るとちょっと嬉しい
 しかし、驚くのは出場人数の少なさ。全カテゴリで常に世界のトップを狙う超!強豪国で、当然競技人口も相当多いはずなのに、男女シングルは18名、ペア12組、アイスダンス10組しか出られない
 ジュニアとシニアがはっきり分かれていて、ジュニア上位がシニアに出るという形がないからか? 精鋭中の精鋭だけに出場を許している感じだ。
 ちなみにアメリカやカナダも、ジュニア上位が推薦で出るというシステムはない。シード選手以外は、地区ブロックを勝ち抜いてという仕組み。男女シングルの人数は18名~22、3名というところだ。
 放送は、ロシアは全種目全選手を放送している模様。アメリカはice.networkで有料だが予選から全クラス全種目を見ることができて、もちろんライブ。シニアのフリー後半だけはネット配信がないが、そこはテレビで生中継になる。いい時間になるように、前半と後半は時間を離して行われたりする。カナダもテレビ放送とライブ配信が全員あるようだ。
 どうも、日本の場合、テレビで放送しやすいように、という配慮は特にしてないようで 今後は変わったりしないのかな?
 30人中6人がジュニアから推薦、残り24人中シード&予選免除を除いて16人~20人ほどが予選からの勝ち上がり。フリーには24人しか進めないので6人は“ショート落ち”する。
 他国に比べると多いけど、長年これでやってきたので、、、おいそれと減らせないだろう 一度は全日本に出たい!と選手たちは思っているだろうし。
 今年は男女フリー全員録画放送があることになったので、さらにショートも全員放送にならないかな、、、
 フジテレビさん、お願い

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(2016年)第85回全日本フィギュアスケート選手権女子SP滑走順

2016年12月23日 12時41分16秒 | スポーツ

 第85回全日本フィギュアスケート選手権(2016)、女子SPの滑走順と今季のベストスコア。
 (スポーツナビのテキスト実況はこちら
 大会略号:東=東日本 西=西日本 J=ジュニア GP=グランプリシリーズ JGP=ジュニアグランプリシリーズ GPF=グランプリファイナル
 数字は予選順位、名前右カッコ内の数字は昨年の順位。スコアはSP/フリーの今季ベストと出した大会・順位。
 W・4・Jは世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニアで、最低技術点(ミニマムテクニカルスコア)と年齢でクリアしているもの。(j)はミニマムポイントはないがジュニアに出られる年齢。

<G1>
1 西7 細田采花            51.01(西9)/99.37(西7)
2 西5 竹野比奈       (j) 56.09(西3)/97.13(西8)
3 J1  坂本花織(13) WJ 67.45(全日本J・1)/127.34(西J・1)
4 東6 船迫麗愛       (j) 42.28(東14)/92.17(東3)
5 J4  笠掛梨乃        (j) 57.40(全日本J・5)/116.57(全日本J・3)
6 西8 森下実咲            49.00(近畿5)/99.91(西5)

<G2>
 7 東3 大澤陽                 49.92(東5)/89.71(東4)
 8 東5 松嶋那奈              46.81(東京3)/89.23(東5)
 9 東7 今井遥(15)       W 51.09(東北・北海道1)/93.31(東北・北海道2)
10 J2  白岩優奈(5)      J 59.16(全日本J・3)/125.97(全日本J・1)
11 西6 森千夏(22)       (j) 53.69(中部5)/103.69(中部5)
12 西4 磯邉ひな乃(14) (j) 54.45(中部2)/110.06(西2)

<G3>
13 西10 上野沙耶(19)       48.81(西11)/92.96(西10)
14 西3  大庭雅(17)          59.57(西2)/106.02(中部4)
15 西9  中塩美悠(WD) W 59.73(中四国九州1)/103.10(ワルシャワ杯3)
16 東4  小林聖依             50.85(東2)/85.20(東6)
17 J6    滝野莉子        (j) 57.28(全日本J・6)/108.13(全日本J・8)
18 J5    鈴木沙弥        (j) 55.82(中部J・3)/112.66(全日本J・4)

<G4>
19       本郷理華(4)     W  65.75(GPスケートカナダ4)/118.12(GP中国杯6)
20       宮原知子(1)     W  74.64(GPF3)/143.69(GPF2)
21       松田悠良(12)   WJ 64.69(中部1)/117.28(GP・NHK杯7)
22 西1 木原万莉子(10) W  59.09(オータムクラシック5)/115.79(西1)
23       樋口新葉(2)     WJ 66.66(ロンバルディア1)/129.46(GPフランス杯3)
24       村上佳菜子(6)  W   55.25(GPロステレコム杯10)/110.43(中部2)

<G5>
25       三原舞依     WJ 65.75(GPスケートアメリカ2)/125.92(ネーベルホルン杯1)
26 西2 新田谷凜(8) WJ  60.94(JGPフランス3)/114.07(JGPフランス3)
27 J3 本田真凜(9)    J  65.46(西日本J・2)/129.94(近畿J・2)
28       永井優香(7) W    52.41(GPフランス杯12)/107.17(GPスケートカナダ7)
29 東2 廣谷帆香       (j) 50.21(東3)/97.71(東2)
30       浅田真央(3) W   64.87(フィンランディア2)/121.29(フィンランディア2)

 本田真凜はジュニアからの推薦出場だが、昨季の世界ジュニア優勝の実績があるのでSP後半グループに組み入れられたと思われる。
 女子は明日から。みんな実力を発揮できますように

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