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地上波でお願い!

2010年11月19日 12時37分11秒 | テレビ
 今季フィギュアスケート・グランプリシリーズを放送しているテレビ朝日が、放送のたびに4月開催の国別対抗戦をせっせと宣伝している。前回の開催は2009年4月。2シーズン前ということになるけど、ずいぶん昔のような気もする(笑)
 ルールその他はほぼ前回と同じらしい。こちらのコラムで提起された問題は、手つかずか…。しかし、この大会の状況を見て、ソチ五輪に団体戦を正式種目に採用するかどうかが決定される。2009年の大会はまあ成功という感じだったけど、前回以上にいい大会にしたいところだろう。
 五輪種目採用の話を「日本に追い風」「真央は二冠?」などと報道されているが、、、ちょっと待って!と言いたい。正式種目になったとき、日本は本当に出場できるのか???
 国別対抗戦は男女シングル各2人、ペア1組アイスダンス1組で行われる(五輪採用を検討中の案では男女シングル各1人)。男女シングルは強い選手が綺羅星のごとく存在する日本だが、ペアとアイスダンスはどうか。
 アイスダンスのリード姉弟はバンクーバー五輪17位、世界選手権15位で、今季はNHK杯とスケートアメリカで7位。シングルの選手たちほどの高レベルには達していないが、確実に成長している。ペアの高橋成美/マーヴィン・トラン組は今季絶好調、ジュニアグランプリシリーズ2位2回でファイナル進出を決め、シニアのグランプリシリーズでもNHK杯3位。ロシア大会の成績次第では、シニアでファイナルに出られちゃうかも?という位置にいる。
 それなら、国別対抗戦もばっちり!と思うところだが、ここでよ~く考えてみてほしい。高橋大輔が怪我で世界選手権に出場できなかった2009年、翌年のバンクーバー五輪3枠を確保できたのは、織田信成と小塚崇彦ががんばったから。仮にリード姉弟や高橋/トラン組が怪我で出場できなくなったら、ほかに選手はいるのか???
 アイスダンスは、平井絵己/水谷太洋組と、小松原美里/水谷心組が競技をしていて、小松原/水谷心組は今季ジュニアグランプリシリーズに出場した。レベルはリード姉弟に及ばないが、まあ補欠にはなれる。しかし・・・
 全日本選手権に1組しかエントリーがないペア。ほかの国内の大会にも今季エントリーはない。つまり、ペアに補欠はいない
 これは相当深刻な事実だと思う。この状態のまま正式種目に採用されても、喜んでいいのかどうか?
 (補欠がいなくても、もちろん出場はできる。ただし、五輪に出るためには日本国籍が必要。これも日本のペアはクリアしていない。正式種目採用が決まったら、日本スケート連盟がトラン選手にお願いしちゃうんだろうな・・・。お母さんが日本人で、おそらく元々二重国籍だったリード姉弟が日本国籍を選択するのとは、ちょっと事情が違う。なんかトラン選手にプレッシャーを与えるのは気が引けるけど)

 そこで、タイトルの件。ペアを地上波で放送しよう!
 ペアの何が深刻って、競技人口が異様に少ないことが深刻なのだ。テレビ放送を見ていると、まるでフィギュアスケートには男女シングルしかないかのような印象で、サイトでも出場スケーター紹介が男女だけ。これでは、競技の存在そのものが認知されないのでは?
 昔は日本のペアもオリンピック出てるし、競技の存在を知らない人はいないだろうって? これからスケートを始めるかもしれない子どもたちには、そんなことわからないではないか。何より、「すご~いカッコいい~やってみたい」と思わせる映像を見せなければ、絶対普及はできない。
 今はやってみたい子がいても、コーチが見つからなかったりしてすぐには始められない状況かもしれないが、まずは「やりたい!」という子が出てくることが大事。国別対抗戦を放送して盛り上げたいなら、責任持って、対抗戦で行われる種目を他の大会でも放送するべきでは
 ロシア大会、高橋/トラン組だけでもいいから、地上波で放送してください、テレビ朝日さん

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