Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

第72回NHK紅白歌合戦その5

2021年12月31日 23時44分45秒 | テレビ

 NHK紅白歌合戦2021、続き。

星野源 ラブソングがいっそう沁みるようになったぜ
あいみょん 黒Tシャツにデニム、素のままなのかな。歌は力強い。

 気仙沼の今の映像。

BUMP OF CHICKEN 朝ドラメンバーが体育館で演奏も。浜辺で演奏の映像。

 さだまさし、ライブの途中にお邪魔する形。国技館で四方に観客がいる形、香港コロシアム(紅館)の四面台のよう(規模は違うけど)。

薬師丸ひろ子 黒に白スカートのドレス。40年変わらない美声、美しい日本語。
石川さゆり いきなりロックでラップで「火事と喧嘩は江戸の華」 そこから「津軽海峡・冬景色」 水墨画アートが凄い。
氷川きよし 美空ひばりの名曲を歌い継ぐ。あの人もいろいろあった人だから、、、こんな曲があったんだな、、、
布袋寅泰 オッサンだ。そしてカッコいい
福山雅治 この人が白組最後。変わらずカッコいい そしてじわっと
MISIA ついに最後の一人。東京オリンピックのときのような、ふわふわのドレス。今夜は柔らかなピンク。
 明日へ。どんな明日へ行こうか。
 終わったかと思ったら、藤井風くんのピアノで、いきなりデュエットが始まる やっぱりすぐには終わらなかった。1曲じゃ歌い足りないでしょ 凄いハイトーンも聞かせつつ、希望とパワーで締めくくる

 投票、赤と白に2個ずつ入れて、最後の1個で迷ってるうちに終わっちゃった
 優勝は紅組でした

 「蛍の光」を歌いながら、今年も終わり
 

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香港でカウントダウンコンサート

2021年12月31日 22時59分34秒 | 香港芸能

 mixiからいただいてきた情報。香港でカウントダウンコンサート「香港跨年倒數演唱會」がライブ配信される。
 このあと日本時間の23時から、こちらで。今年香港で一世を風靡したらしいグループ、MIRRORも出演するらしい。チェックしなくちゃ

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第72回NHK紅白歌合戦その4

2021年12月31日 22時27分30秒 | テレビ

 ケツメイシ、4人でステージに上がるのが今年初めて 「仕事初めが仕事納めに」なんだそりゃ

Perfume この人たち、やっぱり圧倒的なパフォーマンス力
millenium parade x Belle(中村佳穂) 映画「竜とそばかすの姫」の主題歌。なんか迫力の歌詞と歌唱。映画はどんな話だっけ?
宮本浩次 黒スーツで橋のたもとで。夜景
乃木坂46 生田絵梨花のラストステージだそうで。本人のピアノ演奏から。ここまでの坂の中で、一番声が揃っている。揃えやすい曲ではあるが。

 ここで細川たかし。「北酒場」大泉くんもいっしょに歌って嬉しそう 癖になるぞ

坂本冬美 白系のお着物に扇子を持って。背景の映像が次々変わる。何度聞いても色っぽい歌。
藤井風 岡山の実家から 膝に乗せたキーボードを弾きながら 紅白がこれでいいのか 歌が良ければ良いのか。と思ったら、東京フォーラムに現れた 靴がモップみたい。
YOASOBI 青系のドレス爽やか。エスカレーターで下りてくると、群衆が迎える。群舞凄い。
鈴木雅之 昔の仲間も一緒! やっぱりこの曲楽しい!! めっ!!!
ゆず セットの花を作った人の花を肩に飾って

 続く。

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第72回NHK紅白歌合戦その3

2021年12月31日 21時41分28秒 | テレビ

 紅白歌合戦は後半に。
 ドラクエ「序曲」から、すぎやまこういちさんを偲んで。東京都交響楽団が奏でる 豊か
 続いて「鬼滅の刃」、炭治郎の着ぐるみが出てきた。Lisaが再登場、黒に赤フリルのドレスで「炎」を歌う。
 そこへエヴァンゲリオンの使徒襲来、、、大泉洋がなんかメカに乗せられた 「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子。オリジナルをちゃんと見た

AI 朝ドラの曲。森山直太朗の作詞作曲だったか~。黒のパンツスーツにダイヤ系だけのアクセサリー、シンプルで素敵。
関ジャニ∞ 今は5人か
BiSH 6人の女子。独特な発声の子がいる。「どういうコンセプトなんだろう」とつれあい。これもアイドルの一つの形か。メガネっ子が一人いる
三山ひろし 今年もけん玉ギネス世界記録に挑む。鈴木福くん「マルマルモリモリ」以来10年ぶりの紅白だって 126人で記録達成
平井大 テンガロンハットが好きらしい。歌詞はなかなか良いが、歌うときの日本語の発音はいつもこうなんだろうか。

 ケツメイシ、初出場だそうで。この人たちもけっこうキャリア長いような

 続く。

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第72回NHK紅白歌合戦その2

2021年12月31日 20時54分15秒 | テレビ

 2021年大晦日、NHK紅白歌合戦その2。

日向坂46 歌の間にお着換え
純烈 マジックハンドで消毒しながら握手って
SixTones ジャニーズのグループだけど、雰囲気がひと昔前のジャニーズとずいぶん違うような気がする。
天童よしみ 大阪桐蔭高校吹樂部と共演。マーチングも上手
KAT-TUN デビュー当時は6人で、今は3人で。初めての紅白だったか~。
上白石萌音 シンプルなベージュのドレス、ストリングスとピアノ。曲と声の雰囲気が、薬師丸ひろ子の系列。
King & Prince ドラマに出ている人が多いので「この人見たことある」とつれあい。「おかえりモネ」のりょーちんとか。
milet ウィンタースポーツテーマソング 「Fly High」フィギュアスケートやスキージャンプにはぴったり アニメソングもたくさん歌っているので次男もよく知っている。
まふまふ インターネットから人気が出たそうで。生きろ!
水森かおり ご当地ソングじゃなくて「いい日旅立ち」、中継で外にいて雪降ってる VTRでは佐渡だの静岡だの京都だの、あちこちを旅してる。と思ったら清水寺から~~~
Snow Man このグループは9人。去年コロナ感染が出て出演できなかったのを思い出した。バック宙とかジャニーズらしい。

 劇団ひとりがマスタールームで悪戯三昧、そこへゴールド衣装でバイクで乗り付けるマツケン 東京オリパラの開会式や閉会式で活躍したダンサーの方々?登場 華やかにオレ

 続く。

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第72回NHK紅白歌合戦、その1

2021年12月31日 20時06分10秒 | テレビ

 今年もこの日がやってきた。
 大晦日、NHK紅白歌合戦 世間で流行している歌をお勉強する日

 司会は紅組白組と決めず、大泉洋、川口春奈、和久田アナの3人。テーマはColorfulということで、大泉さん派手な紫。
Lisa 着物風の衣装が渋くてカッコいい。「鬼滅の刃~無限列車編」の曲。
郷ひろみ 通路から踊りながら、客席で歌ってからステージへ駆け上がる。
DISH// 「君は猫になった」って、なんか猫が人間に生まれ変わって好きな人のところへやってくる小説を思い出した。関係ない
Niziu 去年の縄跳びダンスより、こっちの曲のほうがいい。改めて一人ずつの顔をよく見た。
山内惠介 「有楽町で逢いましょう」低音じゃないのが惜しい 衣装のビーズ、フィギュアスケートで使えそう。
櫻坂46 裸足で激しく踊る。歌詞の過激さと頼りない歌のギャップ。
 YOASOBI with ミドリーズの「ツバメ」、最近踊りました
Awesome City Club なんかお洒落系。後で検索しよう
GENERATIONS 7人だったんですね

 続く。

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先輩からのエール

2021年12月30日 14時55分26秒 | フィギュアスケート

 全日本フィギュアスケート選手権2021、アイスダンスで熱闘を繰り広げた2組に、元日本代表の木戸章之さんがエールを送っていた。
 朝日新聞の記事。有料なので、一部紹介する。
 「アイスダンスというのはフィギュアスケートの中でも特に顕著にメンタルが影響する不思議な種目」小松原組は11月のNHK杯で村元、高橋組に負け、RDでは「そんな負のメンタルが演技に出てしまっていて」。
 しかし中1日で変わり、フリーでは攻めていた。「「自分たちが出せる物をしっかり出そう。自分たちで勝ちをつかみにいく」という姿勢が見えるすごく強い演技で、気持ちよかった。」
 村元/高橋組も「NHK杯の時よりもかなり滑らかに滑れるようになって」いたという。RDの転倒は、「お互いが「感じ合って」合わせるのではなく、まだ目で見て合わせたり、「近くで滑らなきゃいけない」という意識の中で滑ろうとしていたり。「ホールドを組む」という感覚が2人の中にまだ足りない」。フリーのリフトのぐらつき、ワルツ部分の硬さなど、「経験を積み上げていくことでしか伸びづらい技術に粗さを感じた」。
 そして、日本のアイスダンスが上を目指すために、アイスダンスの基本部分であるRDのパターンダンスを頑張ってほしい。「ホールドを組む感覚、エッジの使い方の基本がより身につくはずです。ここは、2組に共通する伸びしろ部分」。
 「2組に意識してほしいのは、五輪を越えたところでも頑張ってほしいということ。勝敗を意識して必死で練習した向こう側に、技術の神髄があります。」
 「もっともっと先がある。彼らなら絶対に行ける。ぜひ、目指してほしいと思っています。」
 最後の言葉が、何よりのエール

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全日本終わって

2021年12月30日 01時01分05秒 | スポーツ

 全日本フィギュアスケート選手権2021、メダリストオンアイスまで5日間を現地観戦して、、、日常生活に戻り切れないでいる
 雑感あれこれ。

<メダリストオンアイスの出演者>
 “メダリスト”なので、男子と女子は全日本選手権及び全日本ジュニアのメダリスト、のべ12人が招待されることになる。また、世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権の代表に選ばれた選手が出演する。
 シニアの選手たちは出演するかどうかが大会中に決まるわけだが、ジュニアは全日本ジュニア終了時点で決まるようだ。ジュニアのメダリストが推薦出場の全日本でいい成績になるとは限らず、メダリストだけど世界ジュニアその他の代表には選ばれていないケースもあり、、、
 全日本ジュニア3位の吉岡希選手、カッコいいエキシビションナンバーを作ってきていたが、前日のフリーで転倒が続いて順位を落としていた。その翌日に出演はちょっと大変だったかな
 カップル競技は出演者少な目で アイスダンス2組、ペア1組。1組だけ出場だから当然優勝の柚木心結/市橋翔哉組、チャンピオンだから当然出演 人前で滑るチャンスが多いほうがいいので、これはこれで良い。
 でも、アイスダンスはジュニアもシニアもそれなりの出場数だったので、優勝の小松原組と2位村元哉中/高橋大輔組だけだったのは残念。世界ジュニア派遣が決まっている來田奈央/森田真沙也組は見られると期待してたんだけど(昨年、一昨年とジュニア優勝の吉田唄菜/西山真瑚組は出演していた)。
 ノービスは男女ともA優勝の1人のみ。冬休み中なんだから、ノービスもアイスダンス優勝組を連れてきてもよかったのでは?

<アイスダンス五輪代表について>
 小松原組が選ばれ、村元/高橋組が選ばれなかったことについて、珍しくつれあいが意見を述べていた。
 「国際大会で高い点を取っているし」「2年でこれだけ伸びたんだから、さらに急に伸びるかもしれない」「団体戦でメダルを狙うなら、いきなり高得点を出すかもしれないほうに期待して」「失敗してダメだったら残念でした、でいい」
 ファンのブログにも、「フリーで小松原組のミスが見逃されていた」「RDで小松原組には甘め、村元/高橋組には厳しめの採点だった」という意見がある。
 Numberの記事では、村元/高橋組のコーチ、マリナ・ズエヴァさんが選考基準「ワールドスタンディング上位」は公正さに欠けていた、と指摘。「昨シーズンはパンデミックのために、ポイントとなる国際大会は皆無でした(正確には世界選手権のみ)。キャリアの長いもう一つの組の方がISU世界ランキングが高いのは動かしようのない既成事実で、それが選考基準の一つにされたというのはフェアではありません」とあった。
 ・・・一理あると思う・・・
 その一方で、やはり転倒の印象があまりにも悪かったのかな、とも思う。団体戦は爆発していい点が取れたとしても順位でそこまで上に行けない、むしろ計算より低い点と順位になるほうが困る、と判断したか。奇跡的な高得点が出せなくても、計算どおりの点を確実に出してくれるほうがいい、というところかもしれない。
 逆に、世界選手権は“ワンチャン”10位以内と2枠、賭ける価値がある。小松原組より、そこは可能性が高い
 いずれにしても、いいコンディションでベストを尽くしてくれれば、それが一番

<人気コンテンツ、取り合い?>
 全日本フィギュアスケート選手権はフジテレビが放送しているが、終わった途端に次のスポーツにまた力を入れて放送していた。それがバドミントン
 数年前からテレビ朝日がせっせと放送しているが、今度はバドミントンの全日本選手権をフジテレビが放送を始めた。FODで予選から配信、CSやBSで準決勝までライブで、決勝は地上波でも放送される。
 世界選手権やオリンピックでメダルを獲るのが当たり前のような競技になって、放送権の取り合いになっているんだろうか。
 逆に放送が明らかに少なくなっているのはバレーボールかな 日本代表が強ければ放送が増え、成績が上がらないと放送が減る、のかな・・・
 放送が増える競技のファンは嬉しいが、減ってしまう競技のファンは残念。見たければCSや配信を契約しろ、ということになる。むむむ

 さて、どうやって日常に戻ろうか

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大会会場でもらった物

2021年12月29日 00時02分54秒 | Weblog

 フィギュアスケート大会の会場でもらった物。

 全日本フィギュアスケート選手権2021初日。
 コーセー 雪肌精の化粧水


 メダリストオンアイス2021。
 ニチレイのスープ マスクケース ボールペン
 

 NHK杯2021で。
 カルビー フルグラビッツ


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全日本フィギュアスケート選手権2021男子FS

2021年12月27日 05時50分22秒 | フィギュアスケート

 第90回全日本フィギュアスケート選手権(2021)男子フリージャッジスコア)。
 現地観戦メモから。

<G1>
鈴木零偉 SP:53.45(24) FS:105.24(21) 合計:158.69(23)
 「Caravan」「Despacito」♪ 黒レースに赤。イーグルからの2アクセルをきれいに決めてスタート。手拍子に後押しされて生き生きとステップを踏んだ。スピンでふらついたがよく立て直し、頑張った!

鈴木楽人 SP:55.00(23) FS:97.85(23) 合計:152.85(24)
 映画「アンタッチャブル」♪ 白シャツに黒赤ベスト。ルッツが2回転になり、ループでステップアウトなど細かいミスはあったが、慌てずに自分の得意なジャンプを跳ぶ。転倒なしで通せたのが一番かな。

山隈太一朗 SP:55.11(22) FS:115.45(18) 合計:170.56(21)
 映画「ゴッドファーザー」♪ 黒、赤のストーン。3アクセル転倒、3ルッツ+2トウ頑張り、3ループが入る。後半3アクセルがダウングレードで+REP、しかし3フリップ+オイラー+2サルコウを下りた。
 滑り出しから定評のある表現力を出していく。バッククロスの姿勢やピンと足が伸びているスピンもきれい。振付が豊かで楽しめた。

長谷川一輝 SP:56.86(21) FS:105.06(22) 合計:161.92(22)
 「ビートルズ・コンチェルト」♪ 白にゴールド。3ルッツで傾いたがこらえて2トウをつけ、3アクセル、3フリップもなんとか耐える。ステップでツイズルとツイズルの間に小さいイナバウアーを入れたりするのが可愛い コレオでは大きなイーグルやダイナミックなバレエジャンプも見せた。
 プログラムの選手紹介にある特技/趣味が難しすぎる~~~とネットで話題だそうで(東京理科大に通うバリバリ理系男子)

石塚玲雄 SP:57.06(20) FS:120.95(17) 合計:178.01(18)
 「雨に唄えば」♪ 黄色ベストに赤タイ。最初からミュージカルの世界に引き込む。スケーティングも滑らか。エッジエラーとか両足着氷があるが、気にせず元気よく滑る。所作がきれいで、笑顔のコレオとステップは観客を巻き込んで作品にしていった。

杉山匠海 SP:65.34(19) FS:109.36(20) 合計:174.70(19)
 「アディオス・ノニーノ」♪ 黒に紫。3アクセル、頑張って下りた。両手上げで3ルッツや3ループ+オイラー+3サルコウも(q付いたけど)。女子のように線のきれいなスパイラルとイナバウアー、足を高く上げるキャメル姿勢など、魅力的タンゴが似合う。
 「あのスケーティングがきれいな岡山の子」とフィギュアファン仲間で話題になっていた。ノービス時代には吉田唄菜と組んで国際大会優勝の経験もある。今それが活きてるかな

<G2>
大島光翔 SP:65.86(18) FS:129.18(15) 合計:195.04(16)
 映画「道」♪ 赤ジャケット風。かの名曲で滑る、その覚悟やよし 4ルッツ挑戦、回転不足で転倒。3アクセルはステップアウト、しかし2本目はしっかり下りて2トウをつけた。3フリップ+オイラー+3サルコウも下りる。
 映画の場面そのままにショータイム、でっかいバレエジャンプなど、この曲は彼のキャラに合っている

須本光希 SP:68.55(17) FS:131.07(13) 合計:199.62(15)
 「ロミオとジュリエット」♪ 白に紫をさして。きれいなイーグルから、3フリップは手をついた。きれいな3トウ、3ルッツ+2トウが入る。2アクセル+オイラー+3サルコウは滑らかで幅と流れがある。
 ジャンプの難度は高くないが、全体に非常に美しい。コレオのリンク縦断イーグルの素敵なこと

片伊勢武 SP:69.32(16) FS:130.33(14) 合計:199.65(14)
 映画「マスク・オブ・ゾロ」♪ 黒にゴールド。最初のアクセルでパンクみたいになってしまったが、2アクセル+3トウ、3ルッツと決まって落ち着く。後半3ルッツ+3トウ、3フリップも流れがきれい。I字スピンや両手でキャッチフットのキャメルスピンなども姿勢が美しい。
 全体に仕草が優雅

櫛田一樹 SP:72.37(15) FS:114.62(19) 合計:186.99(17)
 マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 黒ジャケ風、右手に白手袋。4トウを跳ぼうとしたがパンクした模様。3ルッツは軽々と跳び、3アクセルでややつまったがなんとか+オイラー+3サルコウに繋げる。後半のアクセルのパンク、3フリップの転倒が惜しい。
 MJのメドレーなら、観客もノリノリになるかと思いきや、そうでもなくて 選手本人も、ちょっと乗り切れない選曲のような気がする。

吉岡希 SP:72.94(14) FS:97.63(24) 合計:170.57(20)
 ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」♪ 白シャツにグレーのベスト。4トウはオーバーターンで2トウをつけ、4サルコウ転倒、単独の4トウも転倒。3アクセルは入った。後半3ルッツで転倒、3回で減点4は痛い
 ステップはそれなりに頑張っていたが、気持ちがジャンプに行き過ぎた感じがした。

森口澄士 SP:76.14(13) FS:125.16(16) 合計:201.30(13)
 「ジキル&ハイド」♪ 黒に赤や紫が入るベスト。3アクセル2本続けて転倒したが、3ループで立て直し、3フリップ+オイラー+3サルコウ、3ルッツ+3トウを決める。イーグルからの2アクセルや、イナバウアーからスライディングのコレオ。
 スコアを見るとスピンでレベルが取れていないようで、、、回転数足りなかったか。ちょっと表現が難しい曲だったかも

<G3>
 いきなり空気が変わる・・・

壷井達也 SP:77.31(12) FS:157.90(8) 合計:235.21(9)
 ラフマニノフ「10の前奏曲 作品23ー4,5,7」♪ 薄水色。いきなり4サルコウ、決まった 3アクセル+2トウ、3アクセルと軽やか。スケーティングがするする~という感じで、力が入ってないのがいい。ジャンプに不安がない安心感。
 ピアノ曲でノーブルな雰囲気を醸し出し、衒いのないオーソドックスなところが持ち味。ここへ来て覚醒した

本田ルーカス剛史 SP:78.53(11) FS:146.69(11) 合計:225.22(12)
 「Blues For Klook」「The Prophet」♪ 濃紺。先輩たちへのリスペクトを感じさせる選曲 冒頭の4トウは転倒したが、3アクセル+2トウ、後半3ルッツ+3トウ、2アクセル+オイラー+3サルコウなどよく跳んだプログラム。手をだらんとしたり、その場でくるんとターンしたり、ブルースのムードもよく出している。高いバレエジャンプ、カッコいい スライディングでフィニッシュ。
 この2曲はキャラに合っていたようだ。

田中刑事 SP:84.10(10) FS:148.32(9) 合計:232.42(11)
 映画「セッション」♪ 茶系の半袖シャツにサスペンダー。4サルコウ2本を予定していたが、1本は3回転、もう1本は2回転に。ルッツも2回転になったが3トウをつける。後半きれいな3アクセルが入ったが、コンビネーションにしなかったので+REPで基礎点を損してしまった
 ステップの身のこなしが洒脱、はっちゃけて踊るコレオで本領発揮 この表現力を活かすためにも、ジャンプを安定させたかった。

島田高志郎 SP:86.76(9) FS:146.91(10) 合計:233.67(10)
 チャップリン・メドレー♪ グレーの燕尾服風。映画のフィルムが回り始める音でスタート。4トウ予定が2トウに、4サルコウはステップアウト。3アクセル+2トウ、後半3アクセル+オイラー+2サルコウと入ったのは良かった。
 ステップはふわふわっと軽やかで、チャップリンらしいコミカルな動きも愛らしい。気持ちを込めたコレオ、終盤の3トウと3ルッツはステップの一部のように自然。
 彼の良さは引き出せているプログラム

佐藤駿 SP:87.27(8) FS:164.86(6) 合計:252.13(7)
 「オペラ座の怪人」♪ 黒ジャケに赤で模様。4ルッツ!4フリップ!4トウ+2トウ!単独4トウ!とにかく跳んだ 多少ステップアウトしても、とにかく跳ぶ。3連続にする予定の3アクセルで詰まり、なんとか1トウをつけた。3フリップの転倒でコンビネーション1本少なくなったのが、得点としては痛かったか。
 スピンの出方など、ちょっとしたところも表現につなげる意識が出てきた 転倒で肩を痛めたようで、終わって挨拶のとき左手を上げなかった。大丈夫だろうか・・・

友野一希 SP:87.79(7) FS:175.88(5) 合計:263.67(5)
 「ラ・ラ・ランド」♪ 青シャツ。ピアノを奏でる仕草でスタート。4トウ+2トウ、4サルコウ、さらに4トウ、決まった 曲がスローのパートで高難度のジャンプが跳べるのは偉い。3アクセルもオーバーターンでこらえて+オイラー+2サルコウに繋げ、単独もきれいに決める。
 強い意欲が空回りにならずに力になる、それだけの練習を積んできたことがわかる。熱狂のコレオで会場が一体に この場で見られたことが嬉しい
 「史上最強」言葉通りのフリーをやりきった

<G4>
三宅星南 SP:90.52(6) FS:162.30(7) 合計:252.82(6)
 「白鳥の湖」♪ 白にゴールド。すらりとした長身に王子様のような容貌が映える。4サルコウ+2トウ、鮮やかに決まった 単独4サルコウはこらえ、3アクセル+オイラー+2サルコウ頑張る。3アクセル転倒したが、後半3ルッツ+3トウや3フリップ、3ループと力の限り跳んだ。
 体もリンクも大きく使えるようになっている。曲の盛り上がる中でステップも力いっぱい、レベル4獲得。
 ここまでできる人になったか、、、

三浦佳生 SP:92.81(5) FS:183.35(4) 合計:276.16(4)
 「ポエタ」♪ 黒に赤ストーン。4ループ、4サルコウ、4トウ、後半4トウ+3トウ、全て着氷(4ループは減点されたが、片足で立っていた。)少々傾いてもしっかり着氷する力がある。3アクセルも2本入り、終盤に2アクセル+オイラー+3サルコウは凄い。
 所作に緩急をつけ、ステップでは激しさを見せる。ポエタの熱情を見事に表現して見せた。終わって大きなガッツポーズ
 世界ジュニア、てっぺん取ってこい

山本草太 SP:93.79(4) FS:146.39(12) 合計:240.18(8)
 「イオ・チ・サロ」アンドレア・ボチェッリ♪ オフホワイト。冒頭の4トウ転倒、4サルコウは手をつく。何かタイミングがずれているのか、アクセルがパンク 3アクセル+オイラー+3サルコウを決めてやっと落ち着いてきた。
 後半3フリップ+3トウ、3ルッツ+2トウと盛り返したが、彼本来の伸びやかさがあまり感じられない。。。リンクを半周する大きなイーグルは美しかった。
 
鍵山優真 SP:95.15(3) FS:197.26(2) 合計:292.41(3)
 映画「グラディエーター」♪ 黒にゴールドのパッチ。4サルコウ、3ルッツ、4トウ+3トウ、3アクセル+オイラー+3サルコウ。跳ぶ。跳ぶ。跳ぶ。
 後半4トウ、3フリップ+3ループ 3アクセルは少しステップアウトしたが、ジャンプのミスはそれだけ、ほぼ完璧
 ステップの一歩一歩にも意味を感じて、心の底から溢れるものが体を動かしているかのよう。テレビで見るより、このプログラムの振付の意味を感じられた。
 力を尽くし、心を尽くした演技

宇野昌磨 SP:101.88(2) FS:193.94(3) 合計:295.82(2)
 ラヴェル「ボレロ(Boléro IV New Breath)」歌唱:岡本知高♪ 黒にゴールドのストーン。滑り出しから、場を支配する力が伝わってくる。4ループ、決まった 4サルコウ 4フリップ 3アクセルと隙がない。後半4トウで転倒、次の4トウはきれいに入ったがコンビネーションにせず+REP。3アクセル+オイラー+3フリップはきっちり。
 どのジャンプも力強く、大きな存在感がある。地味にスピンも上手くなっている気がする(コーチがスピンの名手・ランビエール氏だし)。最後のステップは力を振り絞ってフィニッシュ。
 成熟を感じた。

羽生結弦 SP:111.31(1) FS:211.05(1) 合計:322.36(1)
 ドラマ「天と地と」♪ 空色に白布や金糸で縫い取り。「やる」と公言していた4アクセル、大きな軌道からいくものと思いきや、3アクセルを跳ぶときのように軽くステップしながら入っていって、、、
 跳んだ 下りた? 両足だったか、、、判定はダウングレード。
 その後が圧巻。軽々と4サルコウ、3アクセル+両手上げ2トウ、ステップの一部のように3ループ。全く余分な力が入っていない。
 琴の音が美しい調べ、その音を奏でていくステップ、めりはりと滑らかさ、スピードと緩急、全てがある。レベル4でGOE最高の1.95(全員が+5)。
 後半4トウ+3トウ、4トウ+オイラー+3サルコウ、さらに3アクセル。何もかもが思い通り。
 ハイドロブレーディング、大きなオープンアクセル、イナバウアーのコレオから、スピードも姿勢も見惚れるばかりのスピンで締めくくる。終わって高々と手を突き上げた。
 ショートプログラムは、この世のものではないものを見ているような気持ちだったが、フリーは不思議な安心感があった。彼は自分ができることを知っている。私たちも彼ができることを知っている。だって、去年できたもの。
 「譲る気はない」と言った北京オリンピックへの道、その手で切り開いた。

 結果、優勝は羽生結弦、2位宇野昌磨、3位鍵山優真。4位三浦佳生、5位友野一希、6位三宅星南。僅差の7位に佐藤駿、山本草太は8位。9位壷井達也、10位島田高志郎、11位田中刑事、12位本田ルーカス剛史。
 この結果を受けて、発表された代表選手についてはこちらで。

 4日間競技を会場で見て、今までテレビや配信では、競技のほんの一部しか見えていなかったと思った。今後も機会があれば、できるだけ会場で見たいと思う。
 選手、審判、スタッフ、そして観客の皆さん、お疲れさまでした

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代表選手発表

2021年12月27日 01時44分22秒 | フィギュアスケート

 全日本フィギュアスケート選手権2021が終わって、北京オリンピック・世界選手権・四大陸選手権・世界ジュニア選手権の代表選手が発表された。
 (World Figure Skating @WFS_JPのツイートより)(追記:リンクは日本スケート連盟の発表)

北京オリンピック
男子 羽生結弦 宇野昌磨 鍵山優真
女子 坂本花織 樋口新葉 河辺愛菜
ペア 三浦璃来/木原龍一
アイスダンス 小松原美里/小松原尊(ティム・コレト)

 女子3枠目とアイスダンスがどうなるかと思っていたが、、、女子は3アクセルを持つ若手の可能性に賭けたか。アイスダンスは、少しずつだけど着実に伸ばしてきた安定感と、全日本にピークを合わせて実力を出しきった集中力が評価されたように思う。

世界選手権
男子 羽生結弦 宇野昌磨 鍵山優真
女子 坂本花織 樋口新葉 河辺愛菜
ペア 三浦璃来/木原龍一
アイスダンス 村元哉中/高橋大輔

 男子・女子・ペアは五輪と同じ。アイスダンスは国際大会の評価が高い村元/高橋組に期待をかける。五輪シーズンはトップのカップルがエントリーしないケースもあり、上位に食い込むチャンスでもある。

四大陸選手権
男子 三浦佳生 友野一希 三宅星南
女子 三原舞依 宮原知子 松生理乃
ペア なし
アイスダンス 村元哉中/高橋大輔

 全日本ジュニア王者の三浦佳生、シニアの選手権に派遣。三宅星南は初の選手権出場か。女子は惜しかった3人に頑張ってもらおう。
 五輪にスケジュールが近いのでペアは派遣せず。アイスダンスも小松原組ではなく村元/高橋を出す。
 さっきフジテレビの番組で発表直後の映像が出て、村元/高橋が「仕方ない」「切り替えて」と話していた。「四大陸でメダル取っちゃう?五輪シーズンだからチャンスある」そのチャンスを掴んだ経験がある哉中ちゃんが言う。「四大陸でいい成績取ってポイントもらえば、世界選手権も後半グループ」チャンスあるぞ
 (追記)アイスダンスは、入国規制のために全日本に出場できなかった深瀬理香子/張睿中オリバー組もミニマムテクニカルスコアを持っている。全日本は必須と選考基準にあるが、欠場は彼らの責任ではないのだから、四大陸に派遣してもいいんじゃないだろうか
 (追記2)深瀬理香子/張睿中オリバー組は補欠。3枠あるのに1組しか派遣しない方針で、村元/高橋組が出場できなかった場合に限り、出場させるのだろうか。ほかの大会にエントリーの予定がないなら、2組とも派遣すればいいのに。費用をケチってる

世界ジュニア選手権
男子 三浦佳生 佐藤駿 壷井達也
女子 住吉りをん 渡辺倫果
アイスダンス 來田奈央/森田真沙也

 世界ジュニア代表の選考基準は:
***
①全日本ジュニア選手権大会優勝者を選考する。
ジュニア対象年齢で派遣希望のある選手の中で、以下のいずれかを満たす者から総
合的に判断して、①で選考された選手を含め(男子3名/女子2名)に達するまで選考する。
A) 全日本ジュニア選手権大会2位、3位の選手
B) ISU ジュニアグランプリファイナル出場者
C) 全日本選手権大会参加者のうち上位3名
D) ISU ジュニアグランプリシリーズの1 位2 位
E) 全日本選手権大会終了時点でのISU シーズンベストスコア上位3名
F) 全日本選手権までに強化部が派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会*2 における
シーズンベストテクニカルスコア*3 上位2 名
***
(下線は筆者)
 女子は全日本ジュニア優勝が対象年齢に満たない島田麻央だったので、2位の住吉りをんをはじめ、全日本選手権に推薦出場するメンバーの中から選ばれると考えていた。しかし、全日本ジュニアに出ていない=地区ブロック/東西日本はシニアからの出場でも、対象年齢で派遣希望を出している選手は時々存在する。以前、白岩優奈が同様の手順で世界ジュニアに出たことがある。
 佐藤駿、渡辺倫果が世界ジュニア派遣希望があったとは知らなかった(予め出しておくものなのか、オファーを受けて承諾するものなのかは知らない)。今回の成績からいって、世界ジュニアで3枠獲得を期待されるだろう。
 三浦佳生くんは、関東三羽烏と言われて切磋琢磨してきた駿くんが一緒なのは心強いかな
 アイスダンスの來田/森田組は、まずミニマムテクニカルスコアを取らないといけない(追記:壷井達也・渡辺倫果もジュニアカテゴリのある大会に出てミニマムを取らないといけない)

 年が明けたら、もうオリンピックは目の前

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全日本フィギュアスケート選手権2021ペアFS

2021年12月26日 14時47分36秒 | フィギュアスケート

 全日本フィギュアスケート選手権2021ペア・フリー(ジャッジスコア)。

 
柚木心結/市橋翔哉 SP:34.77 FS:80.95 合計:115.72
 「エクソジェネシス交響曲第3部」♪ ブルー系。2ツイスト、スロー2フリップと2サルコウ、サイドバイサイドの3トウ+2トウと2アクセル、全くミスなし。
 ペアスピンも丁寧に見せている。スケーティングの滑らかさは今後が期待できる☺
 男性の基礎ができているので、リフトに安心感がある。女性の体幹が強くなれば、難しいリフトもできるようになるだろう。
 何より、二人が楽しそうに滑っていたのが嬉しい💛
 今季は無理でも来季早めに国際大会派遣があるといいな🌸
 
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全日本フィギュアスケート選手権2021女子FS

2021年12月26日 05時33分02秒 | フィギュアスケート

 第90回全日本フィギュアスケート選手権(2021)女子フリージャッジスコア)。今日も現地観戦メモから。

<G1>
大庭雅 SP:55.69(24) FS:109.27(18) 合計:164.96(19)
 映画「タイタニック」♪ 紺色。冒頭に3フリップ、続いて2アクセル+3トウとしっかり跳ぶ。後半のジャンプは回転不足やqもあったが、できることは全て出しきり、大きなミスのない堂々たる演技。ちゃんと映画の世界が見える。
 長く続けてきてよかった

本田真凛 SP:55.73(23) FS:100.80(21) 合計:156.53(21)
 映画「LOVERS(十面埋伏)」♪ パステル系パープルとグリーン。英語のソプラノボーカルで、2アクセル+3トウ、3サルコウ、くるくるターンから3ループなどを決める。フリップが不調なのか、1回転になったり転倒したり
 動きの柔らかさは一幅の水墨画のよう。ジャンプの着氷姿勢はジュニア時代と変わらずきれいで、イナバウアーなどは魅力的。
 この人の才能を活かすには、ジュニア年代の栄光は早すぎたのかも、と思う。

籠谷歩未 SP:55.80(22) FS:102.59(20) 合計:158.39(20)
 映画「アナスタシア」♪ 紫。冒頭の3ルッツで転倒したが、それ以外はミスなしで頑張る。3フリップ、2アクセル+2ループ+2トウ、3フリップ+2ループなど、2つ目にループを跳ぶのが得意。
 ボーカルの前半とインストの後半の2部構成でめりはりがつく。よく動けていた。
 
白岩優奈 SP:56.93(21) FS:88.96(23) 合計:145.89(23)
 リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」♪ 緑。大きくリンクを使って滑り出す。3サルコウ、2アクセルは良かったが、3ルッツ転倒、フリップでパンク、後半も3ルッツ転倒とジャンプは厳しかった。
 スピンの回転が速いのはいいところ。せっかくの名曲なので、振付にもう一工夫欲しい気がした。
 キス&クライには本田武史コーチ。
 
荒木菜那 SP:57.11(20) FS:117.14(14) 合計:174.25(14)
 「Courage」セリーヌ・ディオン♪ オレンジにゴールド。最初の3ルッツからラストの2アクセル+2トウ+2ループまでノーミス qも<もなく、GOEがマイナスになる要素もない。
 歌詞と振付が上手く合っている。足を前から上げて後ろに回す姿勢のスパイラルで盛り上がる。ジュニア時代のように伸び伸びと滑れた 終わって満面の笑顔

竹野仁奈 SP:58.36(19) FS:83.48(24) 合計:141.84(24)
 「カルメン」♪ 黒に赤。大柄で出てきただけでリンクに映える。しかし3フリップでオーバーターン、3ルッツ転倒、トウループはパンクと安定せず、3サルコウ+2トウをなんとか下りた。アクセルも1回転になったが、2アクセルを続けてシークエンスとする。
 アリアのパートで見せたステップが一番よかったかな。

<G2>
浦松千聖 SP:58.41(18) FS:94.45(22) 合計:152.86(22)
 映画「戦場のメリークリスマス」♪ 赤のワンショルダー。ドン、ドンと大きな太鼓の音から、切ないギターの調べ、続いて女性ボーカルという構成の音楽 2本のフリップにアテンション、回転不足やダウングレード、パンクもあって、ジャンプは好調ではなかった。
 構成はよいプログラムで、ぴしっとポーズを決めるのが合っていた。スパイラルが良かった。

松原星 SP:59.13(17) FS:111.60(16) 合計:170.73(16)
 映画「ピアノ・レッスン」♪ 黒にブルーストーン。冒頭の3ルッツを巧く決め、フリップが2回転になった以外ミスなし。2アクセル+2トウ+2トウ、2度の3サルコウ+3トウとしっかりプラスGOE。スピンとステップもレベル4を揃えた。
 ゆったりとしたスパイラル、じっくり見せるヘアカッターのレイバックスピンなども大人っぽくていい

竹野比奈 SP:59.33(16) FS:110.24(17) 合計:169.57(17)
 映画「タイタニック」♪ リンクを大きく使って滑り出す。冒頭のルッツでパンク、3フリップややオーバーターン、2アクセル+3トウ決まる。後半2アクセル+オイラー+3サルコウも頑張った。
 曲調の変化をうまく使い、スパイラルやイナバウアーのコレオで盛り上げていった。
 最後のシーズンと聞いているが、今日のフリーは満足できたかな

佐藤伊吹 SP:59.38(15) FS:112.48(15) 合計:171.86(15)
 「Tree Of Life Suite」♪ 白で裾に赤。2アクセル+3トウ、3ループ、後半2アクセル+2トウ+2ループなど、ほぼノーミス 回転不足やqがつくものもあったが、しっかり跳びきった。終わって少し涙
 コレオのスパイラルが大きくてスピードもある。全体に変な癖がなく、オーソドックスでいい。

横井ゆは菜 SP:59.84(14) FS:124.00(9) 合計:183.84(12)
 クイーン・メドレー♪ まずは大きな2アクセルを下り、観客の手拍子と共にこの作品を作っていく。3フリップ、3ループとしっかり決めたが2アクセル+3トウで惜しい転倒。しかし後半3ルッツ、3サルコウ+3トウ+2トウを決めたのは偉い!
 最後に持ってくるステップ、よく頑張った

吉田陽菜 SP:61.35(13) FS:126.09(8) 合計:187.44(9)
 「Planet Ocean Suite : Underwater - I Come From The Ocean - Coral Tree」♪ ターコイズブルー。この滑走順でフリーを滑るのは不本意だったかもしれないが、それを吹き飛ばした。
 3アクセル、こらえて着氷。2アクセル+3トウを下り、3フリップや3ループはきれい。アドレナリンが出て回り過ぎるのか、抑えるような着氷がいくつかあったが、転倒や抜けなく跳びきる。後半に3ルッツ+3トウが入るのは強い。
 強い意志を感じさせる演技だった。世界ジュニアに行けるか。

<G3>
山下真瑚 SP:61.84(12) FS:117.77(13) 合計:179.61(13)
 映画「SAYURI」♪ 薄茶に紫。きゅきゅっと合わせた手を動かす所作が可愛い振付。3ルッツ+3トウ+2トウが見事に決まる 3ループの転倒、3ルッツ+3トウ(回転不足)、3サルコウ(q)+2トウなど、微妙に減点になるところが惜しい。
 とはいえ、太鼓の音でのステップはなかなか切れがよく、スパイラルからイナバウアー、スライディングにスプリットジャンプと畳み掛けるコレオは盛り上がる。最後まで頑張った。

柴山歩 SP:62.84(12) FS:123.64(10) 合計:186.12(10)
 「ドン・キホーテ」♪ オレンジ系のチュチュ。冒頭の3ルッツ+3トウから後半3ルッツ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウ、3サルコウまでノーミス ジャンプの回転がシャープ。シットスピンの回転も速い。
 まだ滑りは幼い感じがあるが、スパイラルやイーグルでコレオを構成、華やかにバレエの世界を表現した。この調子で伸びていってほしい

田中梓沙 SP:63.92(10) FS:104.53(19) 合計:168.45(18)
 サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ ワインカラー。手足が長く動きがしなやかで優雅 3ルッツ+3トウのルッツにq、3ループは回転不足、3フリップはアテンションでqなど下りたように見えるジャンプでかなりの減点 高さや流れはあるように見えたが、、、
 ステップ中に曲が変わるところを自然にこなしていた。いろいろ惜しい

千葉百音 SP:64.41(9) FS:119.89(12) 合計:184.30(11)
 「バタフライ・ラヴァーズ(梁山泊と祝英台)」♪ ピンク。春の息吹を感じるような始まり。3ループ、3ルッツ+3トウ(回転不足)、2アクセルを柔らかなジャンプを着氷していく。後半3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツも決める。
 ステップの途中で曲がアップテンポからスローに変わるが、曲想をよく捉えて表現。コレオの途中でまさかの転倒 しかしめげずにスタイラスやスパイラルを見せて盛り上げた。

渡辺倫果 SP:65.07(8) FS:134.08(4) 合計:199.15(6)
 「カルミナ・ブラーナ」♪ 赤、黒手袋。いきなり3アクセル そして3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ループと立て続けに決める。後半2アクセル+3トウ、3ルッツ、3フリップと予定通り、完璧
 とても強い曲だが、小柄な体を目いっぱい動かして、強い音をみんな取っていくステップが凄い。最後までまったくパワーが落ちない
 芯の強さを見せつけてくれた

住吉りをん SP:67.39(7) FS:121.77(11) 合計:189.16(8)
 映画「ムーラン」♪ 赤に黒サッシュ。スピードに乗って滑り出し、4トウに挑んで転倒。3フリップでステップアウト、3フリップ+3トウもqがついた。それでも最後まで粘り強く跳んだ。
 途中で曲が変わるところをうまく表現したステップはレベル4。この構成を完璧にできるようになるか 世界ジュニアでできるか。
 
<G4>
松生理乃  SP:72.31(6) FS:126.46(7) 合計:198.77(7)
 「Moonlight」♪ ブルー系。3ルッツ、3フリップと転倒が続いて しかしその後は立て直してミスなく2アクセルや3ルッツ+3トウ+2トウ、3サルコウ+3トウ、3ループ+2トウを決めた。後半に3つのコンビネーションを跳べるのは偉い。
 キャメル姿勢やI字姿勢のスピンもきれいで、スパイラルとスライディングのコレオも良かった。

三原舞依  SP:73.66(5) FS:133.20(5) 合計:206.86(4)
 「Fairy Of The Forest」「Galaxy」♪ 薄緑。ピアノと連動するように3ルッツ+3トウ、2アクセル、3フリップときれいに決めていく。後半アクセルでパンク、咄嗟に1トウをつけたようで、これが2つ目のコンビネーションジャンプ。その後3ルッツ+3トウ+2トウ、3ループ+2トウも跳んだが、最後のは4つ目として2トウは無効、3ループは+REP扱いで基礎点が下がってしまった
 スピンとステップはレベル4を揃え、美しいスパイラル連続のコレオで魅了してくれたが、なんとも勿体ないことに・・・。
 みんな感動するような素晴らしい出来だっただけに、惜しい。

宮原知子  SP:73.76(4) FS:132.75(6) 合計:206.51(5)
 プッチーニ「トスカ」♪ 赤のワンショルダー。3ルッツ+3トウ、2アクセル、3ループと下りていく。いつもよりジャンプに高さがあるように見える。後半3フリップ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウも入る。それでもqや回転不足が付いてきた
 しかし、スパイラルだけでも見る価値がある。サイドウェイズ、ヘアカッター、ビールマンと全ての姿勢を丁寧に見せる、世界一のレイバックスピン。要素から要素への繋ぎも物語を紡ぐ。まさに大人の演技。
 この人には、真似のできない何かがある

河辺愛菜 SP:74.27(3) FS:135.38(3) 合計:209.65(3)
 「MIRACLE」♪ 紫とピンク。3アクセル、見事 3ルッツ+2トウ、後半2アクセル+3トウ+2トウ、3フリップ+3トウなど、多少こらえる着氷もあったが、大きなミスなく頑張った。
 イナバウアーやイーグルも大きく見せる。全体に勢いがあった。

樋口新葉 SP:74.66(2) FS:147.12(2) 合計:221.78(2)
 「ライオン・キング」♪ オレンジとゴールド。跪いて手で形を作る姿勢から。3アクセル、下りた!ステップアウトだけど。3ルッツ+3トウ、3サルコウと集中して跳ぶ。後半3ルッツ+3トウ、3ループ+2トウ+2ループ、3フリップまでパンクや転倒なし
 少しゆっくりとしたパートから、一気にスピードを上げていく。ステップは生命の素晴らしさを祝うように躍動し、スライディングのコレオで最高潮
 「自分に勝つ」の言葉通り、ついにやり遂げた (泣けた

坂本花織 SP:79.23(1) FS:154.83(1) 合計:234.06(1)
 「No More Fight Left In Me 」「Tris」♪ 紫。いつもの雄大な2アクセルから、しっかりとスピードに乗って、全てのジャンプを完璧にコントロールする。3ルッツ、3フリップ+2トウ、3サルコウ、後半3フリップ+3トウ、2アクセル+3トウ+2トウ。
 ブノワ・リショーの振付を、時間をかけて自分のものにした成果が出ている。ステップ、コレオの後に3ループを鮮やかに決めた。
 3アクセルや4回転なしのプログラムとして、最高の作品 体も絞れて線がきれいになっている。本物の日本のエースに成長した。

 結果、優勝は坂本花織、2位樋口新葉、3位河辺愛菜。4位三原舞依、5位宮原知子、6位渡辺倫果は大健闘。7位松生理乃、ジュニア勢最高が8位住吉りをん、続いて9位吉田陽菜、10位柴山歩、11位千葉百音。横井ゆは菜が12位。
 北京五輪代表は、坂本花織が内定。樋口新葉もワールドスタンディングなどからほぼ確定と思われる。3人目が全日本の順位どおり河辺愛菜になるのか?
 4位三原舞依は「ISUシーズンベストスコア上位3名」「シーズンワールドランキング上位3名」を満たし、「シーズンベストテクニカルスコア」では上位2名ではないが河辺愛菜より上。これをどう見るか。
 明日の発表を待とう。

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全日本フィギュアスケート選手権2021アイスダンスFD

2021年12月26日 00時57分22秒 | フィギュアスケート

 第90回全日本フィギュアスケート選手権(2021)アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。

高浪歩未/西山真瑚 RD:58.10(4) FD:90.19(3) 合計:148.29(3)
 「パリのアメリカ人」♪ 黄色、水色。軽快なコレオステップから始まり、さっそく手拍子が起こる。全体に軽やかで、フリーレッグもよく合っている。ツイズル動作から入るスピン、素敵 
 カーブリフトの連続が得意技。伸び伸びとフレッシュに演じきった

平山姫里有/立野在 RD:58.93(3) FD:88.46(4) 合計:147.39(4)
 「シェルブールの雨傘」♪ 水色、茶色。冒頭の動きから映画の世界に。ツイズルきれいに合わせ、男性イーグルのストレートラインリフトからローテ―ショナルリフトの連続で盛り上がる。歌詞と合わせているようなステップが美しい。
 今できる最高の演技になったと思う。終わってしっかりハグ

村元哉中/高橋大輔 RD:63.35(2) FD:112.96(1) 合計:176.31(2)
 「ラ・バヤデール」♪ 赤、濃緑。美しいポジションのスピンから。ストレートラインリフトで男性が片足滑走になるのも安定している。女性がイリュージョンの動きから入るステーショナリーリフトが素敵
 バレエのパ・ド・ドゥそのもの!のコレオステップ、わくわく。スライディングの前に一瞬バタバタしたような ミスにはならず。
 今日も緊張感があった気がする。というより、見ているほうが緊張していたせいか? なんだか楽しむより心配しながら見てしまった

小松原美里/小松原尊 RD:68.16(1) FD:110.01(2) 合計:178.17(1)
 「SAYURI」♪ 赤みがかった紫。夏木マリの重みのあるナレーションが、一気に映画の世界に引き込む。太鼓の音がとても効果的なツイズル。ローテ―ショナルリフトの盛り上げ方がぐっと変わった。長すぎて1点減点はもったいなかったが コレオツイズルにシット姿勢が入ったのも面白い。
 いろいろバージョンアップしていて、何より気迫があった ザ・日本を世界に見せたい。
 キス&クライに並べたコーチのパネルが4人に増えて みんな見てくれたかな。

 結果、優勝は小松原組、2位村元/高橋、3位高浪/西山、4位平山/立野となった。
 五輪代表の発表は明日。正直、小松原組と村元/高橋組と、どちらが代表になるか、見当がつかない・・・
 代表になった組以外にも、四大陸選手権やババリアンオープンなど、何かしら国際大会派遣があることを願う。
 特に国内で練習している組に、練習の成果を発揮できるチャンスを与えてほしい



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全日本フィギュアスケート選手権2021男子SP

2021年12月25日 02時15分20秒 | フィギュアスケート

 第90回全日本フィギュアスケート選手権(2021)男子ショートプログラムジャッジスコア)。今日も現地観戦のメモから印象を書いていく。

<G1>
三浦佳生 SP:92.81(5)
 ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 白と青。第一滑走を引いて「漬物石になりそう(滑走順の早い選手が高得点を出し、その得点を越えられない状態が長く続くこと)」と言われたが、まさにその通りになった。
 4サルコウ+3トウ、3アクセル、4トウとジャンプがクリーン 勢いのあるステップで、スケーティング全体が滑らかになっている。
 パーフェクトな出来にガッツポーズ、第一滑走からスタンディングオベーション

杉山匠海 SP:65.34(19)
 「Welcome Home」♪ 黒にカラフルなストーン。膝をついたポーズからスタート、3アクセル転倒したが、3ルッツ+3トウ、後半両手上げ3フリップと軽やかなジャンプを決める。キャメルスピンの姿勢がきれいで、スケーティングも無理がない。

壷井達也 SP:77.31(12)
 映画「ツリー・オブ・ライフ」♪ 緑。こちらも膝をついたポーズから。3アクセル、3フリップ、3ルッツ+3トウと安定したジャンプ。どこか穏やかな雰囲気で通した。

鈴木零偉 SP:53.45(24)
 「天国への階段」レッド・ツェッペリン♪ 黒に炎の模様。3ルッツ(エッジエラー)、3サルコウ+3トウ、イーグルからの2アクセルと大きなミスなくジャンプをこなした。フライングキャメルでドーナツ姿勢からアップライト、片手ビールマンのような姿勢もあって、わりと体が柔らかいのかな

木科雄登 SP:45.92(29)
 「Bad」マイケル・ジャクソン♪ 黒地に金。冒頭から手拍子をもらっていたが、アクセルが2回転で転倒、単独トウループは3回転。コンビネーションジャンプは一つ目が2サルコウとなり、3トウをつけたが3トウのダブりで無効に。なんだか勢いがない、、、
 後で「怪我してるのよね」と観客の人たちが話しているのが聞こえた。本来の元気を取り戻して、またこの舞台に帰っておいで

吉岡希 SP:72.94(14)
 「Mountain Top」RADWIMPS♪ 紫。またまた膝つきポーズから、流行りか 4トウ、3アクセル、3ルッツ+3トウと軸の細い、真上に上がるタイプのジャンプを跳ぶ。スピンはだんだん回転速度が遅くなってしまうのが残念 以前よりスケーティングがきれいになったと思う。

大島光翔 SP:65.86(18)
 「Real?」♪ 黒ベスト、ゼブラ柄パンツ。得意なロック調の曲 3アクセル、3フリップは良かったが3ルッツ+3トウで転倒。ステップは元気いっぱいだがレベルは2止まり とにかく楽しければいい!かな。

<G2>
和田龍京 SP:42.34(30)
 ショパン「バラード第4番ヘ短調」♪ 白と薄紫。羽生結弦が使いそうなピアノ曲 3ルッツ転倒、3トウでステップアウトして2トウをつけたが無効に。2アクセルは決まった すらっと背が高い選手。
 
古家龍磨 SP:46.59(27)
 「ハレルヤ」♪ 白茶黒。2アクセル、3ルッツ+2トウ、3フリップ(回転不足)、なんとかまとめた感じ。基本に忠実に丁寧に演技をしている印象。

鈴木楽人 SP:55.00(23)
 「Melodie」♪ 白と緑。3トウ+3トウ、3サルコウ、後半2アクセルと大きなミスはなし。スピンの最後にかけて回転が遅くなってしまうが、スケーティングはわりときれい。

櫛田一樹 SP:72.37(15)
 「Falling Like The Stars」♪ 青シャツ。冒頭にきれいな4トウが入り、イーグル、ターンからの3アクセルも決まる。3ルッツ転倒でコンビネーションなしになってしまった フライングスピンに入るジャンプが高い。
 歌詞と連動する振付で豊かな表現がいい。すらりと長身で映える。

中村俊介 SP:52.78(25)
 「Eye」Coba♪ 黒にカラーストーン。3アクセル転倒、4トウも転倒。少し体力を奪われたか、スピンのスピードがないような 全体のスピードはあるんだけど。
 この曲が合ってないというか、まだ早いのかも

石塚玲雄 SP:57.06(20)
 「ビートルズコンチェルト」♪ 青。かつて高橋大輔が使った曲が続く 3フリップ(エッジエラー)+3トウ(q)、2アクセル、後半3ルッツ(回転不足)転倒。技術的には高くないが、表現の意欲は感じられる。気持ちの入ったステップ、スピンの回転が安定していて姿勢も良い。

古庄優雅 SP:45.99(28)
 映画「ムーラン・ルージュ」より「ロクサーヌのタンゴ」♪ 茶と黒。3フリップでステップアウト、3トウで転倒、2アクセルは入る。名前のように優雅にはいかなかったか、、、

<G3>
山隈太一朗 SP:55.11(22)
 「ナチュラル・ソングブック」♪ 紺と緑。チェロを奏でるような所作からスタート。柔らかくスピード感があるスケーティング。アクセルがパンク、3ルッツ+2トウ、フリップが2回転に ジャンプはかなりヤバい、、、。それでも、曲が激しくなるパートで情熱的なステップはレベル4。スピンもレベル4をそろえた。
 この得点はフリー進出ボーダーラインか?と思ったが、なんとか進出決定

片伊勢武 SP:69.32(16)
 ドラマ「義経」より「伝説、そして神話へ」♪ 水色の着物風。3アクセル鮮やか!と思ったら3ルッツ転倒。後半3サルコウ+2トウ頑張る。
 一歩がよく伸びてグライドする。キャメル、シット共にスピンがきれいで、全体に柔らかな雰囲気が持ち味

長谷川一輝 SP:56.86(21)
 「Blues for Klook」♪ 紫。3ルッツ+3トウは片手をついたが耐える。2アクセルは下りてイーグルに繋げた。フリップが2回転になってしまって無効に
 プログラム自体は自分のものとして、しっかり演じていると思った。ステップに入れたスライディングが効果的。

堀義正 SP:35.83(32)
 「マラゲーニャ」♪ 黒。フリップ、アクセルとパンク、3サルコウ+2トウはなんとかこらえた。キャメルスピンの姿勢が不安定。ステップの振付はわりと良かった。

早川晃太郎 SP:38.52(31)
 「ふたりでスローダンスを」♪ ブルー系。3サルコウ(回転不足)、2アクセル着氷。3トウ転倒。つなぎで入れたイナバウアーやイーグルがきれい。

辻村岳也 SP:50.03(26)
 「Perhaps Love」♪ 白。3トウ+3トウ(回転不足)転倒 3サルコウ、後半2アクセルは入る。フライングキャメルスピンの出で足の下ろし方に工夫がある。つなぎのスパイラルや、伸びのあるスケーティングがいい所。

***
 整氷中はトイレ混雑が予想されるため、堀選手の前あたりから外へ出ていく観客がぞろぞろ。いささか残念だが、仕方ないか、、、
 辻村選手はスキップしないで見てよかった
***

<G4>
 6分間練習から、いきなり空気が変わる・・・

須本光希 SP:68.55(17)
 「Forever Aint Enough」♪ 白。彼も膝つきポーズからスタート。3ルッツ(エッジにアテンション)+3トウ、2アクセルと入り、3フリップはなんとか抑える。
 彼らしい端正なスケートが健在 スピンの各姿勢がきちんとしていて、イーグルだけでも素敵。スライディングで余韻を残すフィニッシュもまた素敵

森口澄士 SP:76.14(13)
 「I'm Still Standing」♪ 黒に色とりどりの模様。まず3アクセルがバシッと決まり、3ルッツ+3トウも入って波に乗る。フライングキャメルスピンは少しふらついて減点 3フリップにもアテンションがついている。
 アカデミー仕込みの足さばきの良さを見せつけながら、ノリノリでステップ。よく踊れている。手ごたえ十分の出来に、フィニッシュポーズ長めで気分良く終わった 

宇野昌磨 SP:101.88(2)
 マルチェッロ「オーボエ協奏曲」/ヴィヴァルディ「チェロ協奏曲ハ短調」♪ 紺がかったグレー。しなやかに動き、4フリップをびしっと決める。4トウ+2トウ、3アクセルも高いGOEをもらえる質の良さ
 コーチのランビエール氏が「美しい」と感じて宇野選手に伝える動きが、宇野選手自身の自然な動きと合っているのではないだろうか。無理なく練習の成果を出すことができている。そして、やはり昌磨にはクラシックの曲が合う
 強さと美しさを併せ持って、いっそう進化していく

羽生結弦 SP:111.31(1)
 「序奏とロンド・カプリチオーソ」♪ 水色、同色のチョーカー。怪我の回復状況が心配されたが、心配要らなかった。。。
 清塚信也さんの冴えわたるピアノの音。4サルコウ、見事 4トウ+3トウ、きっちり。3アクセル、ステップの一部のよう。
 キャメル、シット、スピンの姿勢と回転の速さは他の追随を許さない。ステップの中の小さなジャンプやシット姿勢ツイズル、高速ツイズル、あらゆる動きがピアノの音と一体になって奏でる。
 全て、彼の思いどおり。たった一人で練習して、たった一人でキス&クライに座って、これを成し遂げる。
 フィギュアスケートの神が、羽生結弦の姿になって、そこにいた。

田中刑事 SP:84.10(10)
 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」より「Paris」♪ 黒に緑や紫のパイピング。直前の羽生の演技の興奮冷めやらない、異常な空気の中でも、平常心で臨んでいた。4サルコウ、3フリップ+3トウを決めたが、アクセルが2回転になったのが惜しい 切なさと力強さの両方が感じられるステップ。ギターの音と彼の動きがよく合っていた。

山本草太 SP:93.79(4)
 「イエスタデイ」♪ ダークグレーのシャツ。ゆっくりとステップを踏みながらスタート。大きなグライドから4サルコウ イーグルから3アクセル ぴんと足が伸びたキャメル姿勢が美しい。3フリップ+3トウを下りて小さくガッツポーズ。
 ステップはこうするんだよ、と語るような、足元だけで素敵なステップはレベル4。当然の自己ベスト更新

<G5>
友野一希 SP:87.79(7)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ 水色と青。動き出した瞬間から映画の世界に引き込む。4トウを巧く抑えて2トウをつけ、4サルコウは少しオーバーターン。3アクセルがきれいに決まった。
 スピンの出方一つも表現の一部、物語を紡いでいく。少年が大人になっていく姿を見せるようなステップ。最後のスピンを見ながら、終わるのが惜しい、、、と思った。
 美しい作品 それでも、わずかなミスのせいで90点を越えられない…

三宅星南 SP:90.52(6)
 「アンチェインド・メロディ」♪ 白シャツ。ロマンチックな曲で伸びやかに滑り出す。4サルコウ入り、3アクセル上手く抑える。3ルッツ+3トウもばっちり キャメルスピンはあまり速くないが 一歩が大きくダイナミックで、ステップもレベル4。
 久々に素晴らしい出来の彼を見た。大きくガッツポーズ、自己ベスト大幅更新

佐藤駿 SP:87.27(8)
 ヴィヴァルディ「四季」より「夏」♪ 紺に金のストーン。6分間練習できれいに着氷していた4ルッツが、3回転で開いてしまった それでも4トウ+3トウで高いGOEをもらい、後半の3アクセルもしっかり、尻上がりに調子を上げていく。
 全体としては悪くなかったけど、冒頭のジャンプのミスは得点には響いてしまった。
 ちょっとした動きが羽生結弦に似てきたような 私の気のせいかしら

島田高志郎 SP:86.76(9)
 「Giving Up」♪ 一際すらりとした体型が目立つ。4サルコウ、少しオーバーターンしたけど下りた 3ルッツ+3トウ、後半3アクセルと滑らか。一蹴りの伸びの良さ、程よく力の抜けたブルースらしい表現。歌詞としっかり連動して動いている。キャメルスピンでは体の柔らかさも見せる。
 すっかり大人になったな

鍵山優真 SP:95.15(3)
 「君微笑めば」マイケル・ブーブレ♪ 黒シャツに白系ベスト。また衣装を変えたようだが、ちょっと微妙 4サルコウは単独にせず3トウをつけた。4トウで珍しく転倒 3アクセルは問題なし。
 多少ミスがあっても、プログラムそのものが楽しく、軽やかで明るいムードを最後まで保つ。スピンの回転速く、しゅっと止まったりふわっと跳んだりを織り込んだステップも面白い。
 終わって「やっちゃった」という感じの苦笑いに、会場も まだ天真爛漫な少年

本田ルーカス剛史 SP:78.53(11)
 「苦悩する地球人からのSOS」♪ 黒と紺。3アクセル頑張り、3フリップ(アテンション)、3ルッツ+3トウを下りる。スピンとステップを、今季ジュニアに出られる最終シーズンで世界ジュニア代表を狙うか。

 結果、羽生結弦が2位に9点以上の差をつけてトップに立ち、宇野昌磨が2位につける。6.73点差レベル4でそろえたのは偉い。コンビネーションスピンではY字姿勢も見せた。

 予定に4回転も入っているが、ジャンプは今季ジュニア課題で跳んだ。スピンは足換えとフライングが逆のようだが ジュニアグランプリファイナルに派遣予定だったが中止になったのでの3位に鍵山優真、4位山本草太との差は1.36。5位三浦佳生、6位三宅星南までが90点越え。7位友野一希、8位佐藤駿、9位島田高志郎、10位田中刑事までが80点台。11位本田ルーカス剛史、12位壷井達也。
 ジュニア勢は三浦、本田、壷井に続いて14位吉岡希、16位片伊勢武。吉岡、片伊勢が上位3人に割って入るのはやや厳しいか。
 決戦は、日曜日

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