語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】頭痛薬の使用法 ~2月22日は「頭痛の日」~

2018年02月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 2月22日は一般社団法人日本頭痛協会・日本頭痛学会が設定している「頭痛の日」。これまで「薬物乱用頭痛を防ごう」などの啓発活動を行ってきた。
 「薬物乱用頭痛」とは、頭痛薬の飲み過ぎによって、もともとの頭痛が悪化したり、副作用が出たりするもの。胃痛や食欲不振などの胃腸障害が起こることもあり、特に胃腸の弱い人は注意が必要だ。
 頭痛だけでなく、慢性腰痛などでも同様で、慢性的な痛みで月に10回以上、痛み止めを連用している場合は、頭痛外来などを受診しよう。
 ただし、決して「頭痛でも薬を飲まず、できるだけ我慢したほうがいい」というわけではない。実際には、頭痛が起こる際に、体内ではプロスタグランジンなどの痛みを起こす物質が増え、知覚神経を刺激して痛みを強めていくことが分かっている。
 この発痛物質が体内で増え過ぎる前に、頭痛薬を使うことで痛み治まりやすいとされる。同協会でも、早めに薬を使うほうが、結果的に頭痛薬の飲み過ぎにつながらないとしている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「頭痛薬の使用法 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年2月日)を引用
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【南雲つぐみ】ツボで眠気覚まし ~太衡、井穴~

2018年02月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 接客中や大切な会議中に、眠気が襲ってくると困る。あくびや伸びもしにくいし、たった5分や10分が永遠の時間に感じられてしまう。そこで、テーブルの下で、周囲に気付かれずに手足のツボ【注】を押して気分転換をしてはどうだろう。
 「太衡」は、足の甲の親指と人指し指の骨が合わさるところのくぼみにある。靴を脱いで、反対側の足のかかとでこのツボを踏みつけてみよう。強い痛みを感じるツボなので、自分で強さを調節しながら踏んでほしい。足元から血液のめぐりをよくし、酸欠状態になっていた脳に血液を送り込んで、リフレッシュさせてくれるはずだ。太衡は肝経の経路に属するツボで、肝臓や目の血流を促して二日酔いや眼精疲労にもいいとされる。
 「井穴(せいけつ)」は手の各指の爪の生え際の脇にあり、よく「爪もみ」のツボとしても紹介される。両手にあるこのツボを交互に力を入れてつまんだり、引っ張ったりして、刺激を与えよう。禁煙中の「吸いたい」ストレスを解消したい人にもおすすめのツボだ。

 【注】
【南雲つぐみ】会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~
【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
【南雲つぐみ】目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「ツボで眠気覚まし ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年7月21日)を引用
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【南雲つぐみ】会合のツボ ~頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉~

2018年02月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 ツボ【注】の本に必ず記されているスタンダードなツボの一つが「合谷(ごうこく)」だ。「谷」の字が使われているように、手の甲の親指と人指し指の骨が合わさる場所のくぼみにあるツボだ。
 合谷は、全身の361以上あるツボのうち、もっとも「脳」に刺激が伝わりやすいといわれている。特に首から上のさまざまな痛みに対応するそうだ。頭痛、歯痛、目の充血、耳鳴り、風邪のひき始めの喉の痛みにもいいとされる。
 しかし、頭痛や歯痛でつらいときに実際に押してみても、今ひとつピンとこない人もいるのではないだろうか。手の甲のふくらみの奧にあるので意外と探しにくく、うまく押せない場合があるかもしれない。
 このツボを探すには、反対側の手の親指の腹で、もう一方の手の甲にある親指と人さし指の骨が合わさる場所を押してみよう。真ん中ではなく、やや人さし指側に、圧痛を感じる場所がある。この圧痛点が合谷なので、強めに3秒押し込んで1秒離し、また3秒押し込むという方法で刺激するといい。

 【注】
【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~
【南雲つぐみ】目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「会合のツボ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年6月25日)を引用
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【佐藤優】見えるお金が見えない心を縛る ~『なぜ私たちは生きているのか』~

2018年02月22日 | ●佐藤優
 <佐藤 貨幣にはそもそも宗教的な要素があります。商品が貨幣に姿を替えることができる、ということには実は命がけの飛躍があります。しかし、この飛躍を信じている人が大多数なわけです。たくさん持つことで何にでも姿を替えられるようになるから、持てば持つほどいいという幻想や執着が生まれ、ホリエモンのように「お金がすべて」と言う人が出てくるのです。
 また、高橋さんがおっしゃっていた、お金に見えないものが縛られているという点は、マルセル・モースの贈与論にも通じると思います。モースは、何かを贈与されたら返さなければならないという心理が人間には埋め込まれていると論じました。たとえばお金を借りたとしたら、返せても、返せなくても、その人との関係が変わってきてしまう。力関係になってしまうということです。

高橋 ドイツ語で、「借金」を意味する「Schuld」という語が頭に浮かびました。「Schuld」は、本来は「罪、負い目」という意味なのです。「借りがある」という言い方をしますが、それは関係性が貨幣に縛られているということですね。

佐藤 はい。たとえば私の子どもが大学に行きたいけれどもお金がなかったとしましょう。それで高橋さんに頼んでお金を出してもらったおかげで大学に行けることになった。私、あるいは私の子どもは一生懸命働いてお金を返すことになります。元金(がんきん)だけでなく、法定利息もつけて、きっちり返済したとしましょう。でも、そうしたからといって、「借りた」という見えない関係はチャラにはなりません。親戚でもないのに、私を信頼して貸してくれたということですから、今度はどこかで「高橋」という名前を見ても何らかのシンパシーを抱くことになるでしょう。だから借金というのは、返しても終わりにはならない、難しい問題なのです。
 キリスト教は、神に対して返せない借りがあるという発想でしょう。神が自分の子をこの世に送ってきて、イエスには悪いところはないのだけれど、他の人間が持っている罪を背負い身代わりになって十字架にかかったことにより、みんなが救われる可能性があるという構成です。それですから、一生かかっても返せないほどの借りが人間にはあるから、教会に来て献金しろというような仕組みも成り立ちます。

□高橋巖×佐藤優『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)の「Ⅱ資本--お金と働くこと」の「見えるお金が見えない心を縛る」から一部引用
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 【参考】
【佐藤優】生活のなかに植え付けられた資本主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】プロテスタンティズムと資本主義は関係ない ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】個別主義・全体主義・普遍主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】ルター派教会とナチズム ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】キリスト教は「絶対他力」の宗教 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』目次
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【南雲つぐみ】頭痛にツボ押し ~疲れ、イライラの改善、ストレス解消~

2018年02月22日 | 医療・保健・福祉・介護
 体に疲れがたまったときや目が疲れたとき、人混みに出たとき、空気の悪い場所に長時間居続けたとき・・・・。女性なら月経の前後など、心身のストレスが頭痛を引き起こす場合がある。
 検査で頭痛の原因となる病気がないことが分かっても、いつ頭痛が襲ってくるか心配だ。できるだけ症状が重くならないために、ツボ【注】押しで凝りや疲れをためないようにするといいだろう。
 頭痛や肩凝り、首の疲れなどによく使われ、万能ツボといわれるのが、頭頂部の「百会(ひゃくえ)」だ。両耳を結ぶ横のラインと鼻の先端から真っすぐ延びる縦のラインが交わる部分にある。このツボに両手の人差し指と中指を重ね、上からやや強めに押しもみをするといい。
 天柱(てんちゅう)は、首の後ろの生え際、2本の太い筋の外側にあるツボ。頭を手のひらでかかえるようにして、この部分に親指を当て、3秒押して離し、また3秒押すことを繰り返す。
 どちらのツボも、疲れやイライラの改善、ストレス解消などの効果があるというのでお勧めだ。

 【注】
【南雲つぐみ】目の疲れ取り ~目の負担を和らげるとされるツボ~
【南雲つぐみ】二日酔いへの対策 ~手のツボ~
【南雲つぐみ】肩凝りに肩井のツボ
【南雲つぐみ】WHOが認めた耳のツボ ~耳鳴りの東洋医学療法~

□南雲つぐみ(医学ライター)「頭痛にツボ押し ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月31日)を引用
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【雑学】本についている紐状の栞を何と呼ぶか?

2018年02月21日 | 生活
 読みかけの本にはさむ栞は、漢字で書けば「枝折」とも書く。これは元々、山道などを歩くときに木の枝を折り曲げて道標にしていたことに由来し、「枝折る」を名詞化したものだ。
 英語では「ブックマーク (Bookmark)」 と呼び、本の隅を三角に曲げて目印にすることを「ドッグイヤー(Dog ears、Dog-ear)」という。日本語でいえば「角折れ」。
 単行本や文庫本についている紐状の栞は、業界用語で「スピン」と言われる。和製英語で、語源については諸説あるが、英語で本の背を指す「スパイン(spine)」が転じたという説が有力だ。

□雑学総研『大人の博識雑学1000』(KAOKAWA、2016)
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 【参考】
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】「飲酒前の牛乳は二日酔いに効く」のは本当か?
【雑学】ブラックデー ~バレンタインデー、ホワイトデーの次に~
【雑学】「ぜんざい」と「おしるこ」はどう違うか?
【雑学】摩周湖は単なる水たまり
【雑学】6種類の「日本犬」
【雑学】東京の、複数の区にまたがるJR板橋駅の住所はどこか?
【雑学】日本で2番目に高い山
【雑学】「〒」マークの由来
【雑学】肉の焼き方の違いは? ~グリル・ソテー・ロースト~
【雑学】ホットドッグのドッグはどのドッグのことか?
【雑学】ショートケーキは短くない
【雑学】あの記号をどう読むか?
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?
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【佐藤優】生活のなかに植え付けられた資本主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~

2018年02月21日 | ●佐藤優
 <私は、ベーシック・インカムは、すぐには実現しないという立場にあります。
 少し前にフィンランドで、失業者の一部に試験的にベーシック・インカムを導入することが報じられましたが(2017年1月)、ヨーロッパでは、ベーシック・インカムではなく、軽減税率を採用している国のほうがまだ圧倒的に多い状況です。論理的には、ベーシック・インカムにすれば最低限の生活は保障されるはずですが、いまの商品経済のなかでは、貨幣によって人間の欲望を叶えるということが無意識レベルでしみついてしまっているように思います。社会的弱者の人が、お金をもらったらすぐ使ってしまったり、計画性がない消費行動をとったりするということはよく指摘されますが、それは個人の資質ではなく、資本主義の社会構造のなかで植え付けられてしまった生活習慣なのです。これはベーシック・インカムになっても、変わらないのではないでしょうか。
 ベーシック・インカムの考え方は、もちろん正しいと思います。しかし、商品経済という剣の論理で覆われているなかに、聖杯の論理を部分的に持ち込んでも、またそこに剣が入り込んでしまいます。>

□高橋巖×佐藤優『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)の「Ⅱ資本--お金と働くこと」の「生活のなかに植え付けられた資本主義」から一部引用
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 【参考】
【佐藤優】プロテスタンティズムと資本主義は関係ない ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】個別主義・全体主義・普遍主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】ルター派教会とナチズム ~『なぜ私たちは生きているのか』~
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【佐藤優】『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』目次

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【南雲つぐみ】温泉治療 ~保険の適用~

2018年02月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 ヨーロッパの映画を見ていたら、登場人物の女性が胆石の診断を受け、「6週間の温泉治療」を処方されていて感心した。
 日本にも湯治は古くからある。しかし滞在期間は、せいぜい1~2週間だろう。
 フランス、イタリア、スペイン、ドイツなど西欧、東欧の一部諸国では、温泉療法の意義が科学的に認められていて、治療目的での数週間の滞在もよく行われているという。
 国によっては、温泉治療は健康保険でカバーされている。フランスでは原則的に社会保険が適用されていて、3週間までの滞在が許されるという。
 ドイツの「クアオルト」は療養地という意味で、以前は3週間の療養が保険でカバーされていた。現在は財政赤字のため、短縮や切り捨てもあるようだ。(参考「温泉の百科事典」丸善出版)
 実は、日本にも、厚生労働省の定める「温泉利用型健康増進施設」が全国に20カ所ある。保険が効くわけではないが、温泉施設の利用料金や交通費などについて、所得税の医療費控除を受けることができる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「温泉治療 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年2月20日)を引用
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【本】バブルを描く古典的名著 ~『バブルの物語 暴落の前に天才がいる』~

2018年02月20日 | 批評・思想
★ジョン・K・ガルブレイス(鈴木哲太郎・訳)『バブルの物語 暴落の前に天才がいる』(ダイヤモンド社、1991/新版、2008)

 株式市場は年明け以降も活況を呈し、1月23日には、終値で2万4000円を回復した。これは1991年11月以来の水準となる。同年に出版されたのが本書だ。無論、株価上昇がいつもバブルであるわけではない。企業業績の今後に見合った株高とバブル現象としての株高の差はどこにあるのか。
 ヒントは、副題の「暴落の前に天才がいる」にある。2017年中に一時25倍もの急上昇を遂げたビットコイン。その暴落の前には数知れない「天才的なトレーダー」が現れ、急速な価格上昇を「説明する」新理論が登場した。日本株がその頂点を迎えようとするときに現れるのはどんな天才、どんな新理論なのか。バブルの懸念に正しく対処するには歴史的事例から学び直す必要がある。

□飯田泰之(明治大学政治経済学部准教授)「バブルを描く古典的名著 ~名著味読再読~」(「週刊ダイヤモンド」2018年2月24日号)
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 【参考】
【本】塩野七生、最後の歴史大長編 ~『ギリシア人の物語3』~
【本】日本銀行はどのようにして政治的に追い込まれたのか ~『日銀と政治 暗闘の20年史』~
【本】最悪の選択は現状維持と分析 ~黒田日銀の5年間を問う好著~
【本】麻薬撲滅のための経済学思考 ~アピールと説得の理論と方法~
【本】モンゴルのユーラシア制覇 ~『モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦』~
【本】歴史はどう繰り返すのか ~『歴史からの発想』~
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
【本】北朝鮮核危機を描く労作 ~『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』~
【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
【本】朝日新聞・書評委員が選ぶ「今年の3点」(抄)
【本】著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書 ~『「地政心理」で語る半島と列島』~
【本】人の判断はなぜ歪むのか/2人の研究者の友情物語 ~『かくて行動経済学は生まれり』~ 
【本】エネルギーの本質を学ぶ ~『エネルギーを選びなおす』~
【本】JR九州の勢いの秘密を凝縮 ~読んで元気が出る人間の物語~
【本】日本は英国の経験に学べ ~『イギリス近代史講義』~
【本】噴火の時待つ巨額損失のマグマ ~『異次元緩
【本】“立憲主義”の由来を知る ~『立憲非立憲』~
【本】日本語特殊論に与せず ~『英語にも主語はなかった』~
【本】小国の視点で歴史を学ぶ ~『石油に浮かぶ国/クウェートの歴史と現実』~
【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
【本】元財務官僚のエコノミストが日本経済復活の処方箋を説く ~『日本を救う最強の経済論』~
【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
【本】歪み増殖していく物語に迷う ~『森へ行きましょう』~
【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
【本】万華鏡のように迫る名著 ~『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』~
『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
【本】【神戸】「自己満足」による過剰開発のツケ ~『神戸百年の大計と未来』~
【本】英国は“対岸の火事”にあらず ~新自由主義による悲惨な末路~
【本】人材開発でもPDCAを回す ~戦略的に人事を考える必読書~
【本】仮想通貨が通用する理屈 ~『経済ってそういうことだったのか会議』~
【本】進化認知学の世界への招待 ~『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『動物になって生きてみた』~
【本】「戦争がつくっった現代の食卓」 ~ネイティック研究所~
【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~
【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~
【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~
【本】テイラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』
【本】中国から見た邪馬台国とは
【本】核兵器は世界を平和にするか ~著名学者2人がガチンコ対決~
【本】『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
【本】梅原猛『梅原猛の授業 仏教』
【本】東芝が危機に陥った原因は「サラリーマン全体主義」 ~『東芝 原子力敗戦』~
【本】バブル崩壊後の経済を総括 ~『日本の「失われた20年」』~
【本】20世紀英国は実は軍事色が濃厚 ~通念を覆す『戦争国家イギリス』
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~
【本】冷笑的な気分に喝を入れる警告と啓発に満ちた本 ~『日本中枢の狂謀』~
【本】物質至上主義批判の古典 ~『スモール イズ ビューティフル』~
【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~
【本】精神の自由掲げた9人の輝き ~『暗い時代の人々』~
【本】遊牧民は「野蛮」ではなかった ~俗説を覆すユーラシアの通史~
【本】いつも同じ、ブレないのだ ~『ブラタモリ』(1~8)~
【本】分裂する米国を論じた労作 ~『階級 「断絶」社会 アメリカ』~
【本】否応なきグローバル化、つながることの有用性 ~「接続性」の地政学~
【本】読書の効用、ゆっくり丹念な ~より速く成果を出すメソッド~
【本】国谷裕子『キャスターという仕事』
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【南雲つぐみ】鉄の在庫を増やす ~隠れ貧血~

2018年02月20日 | 医療・保健・福祉・介護
 「貧血といわれて鉄剤を飲んだら、意外とすぐに、ヘモグロビン(HGB)の数値が正常になった。そこで薬を飲むのをやめたら、また下がってしまった」という話を聞いたことがある。そんなときは、ヘモグロビンだけでなく「肝蔵鉄(血清フェリチン)」の数値も検査することをおすすめしたい。
 血清鉄(血中の鉄分)を店の商品に例えると、ヘモグロビンの数値は店のショーケースに陳列された商品で、貯蔵鉄は倉庫にある在庫のようなもの。両方とも十分にあればいいのだが、店頭の品ぞろえが薄くなると、在庫をどんどん使っていく。
 すると、店頭に商品は多少あっても、倉庫の在庫が底をついてしまう。これが「隠れ貧血」の状態だ。進行すれば、両方とも空になり。、貧血になってしまう。鉄剤などで補給する際には、「店頭」だけでなく「倉庫」も十分に満たす必要がある。
 そこで、ヘモグロビンの数値がたとえ1カ月で改善したとしても、貯蔵鉄が十分に回復するまで治療を続けたほうがいいとされている。

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【佐藤優】現象をとらえる宗教学的手法と内在論理をつかむ神学的手法 ~『なぜ私たちは生きているのか』~

2018年02月20日 | ●佐藤優
 <高橋 聖杯でいうと、ワーグナーのオペラ「パルジファル」を思い出しますが、自分が器になって何かを受け入れる感覚とでもいいますか、包み込んで相手と自分がひとつになり、それによって自分も相手も変容する感覚の問題です。佐藤さんの本を読んでいると、聖杯的なもの、自分のなかに心情で受け入れたものと運命的に関わろうとする姿勢をよく感じます。
 たとえば私がマルクス主義に対して否定的な立場にいるとします。でも、仮に『反デューリング論』(エンゲルス)のようなマルクス主義の本をいったん読み始めたら、一度は100パーセント、エンゲルスの立場になって、著者の思いと心をひとつにしようとします。読み終わったらまたもとの自分に戻る。この感覚は佐藤さんと共通するのではないかと思うのですが。

佐藤 ご指摘のとおりです。内在的な論理をつかむために、対象と徹底的に付き合うというのは、神学的な方法であり、私の書くものにも表れていると思います。それですから、以前、朝日新書から出した『創価学会と平和主義』という本の執筆中は、戸田城聖(じょうせい)全集、池田大作全集を徹底的に読みました。
 しかし、このやり方は理解されないことも多い。『創価学会と平和主義』は、宗教学者である島田裕巳さんから「創価学会が出している文献を論拠にするのではなく、客観的な形で書かなければならない」と猛烈に批判されてしまいました。

高橋 ヴェーバーと同じで、現象としてとらえるタイプの人にはわからない感覚なのでしょう。宗教学の人たちは、個人の主体性の問題としてとらえるのではなく、外から、合理主義の立場から客観的、論理的に宗教という現象を説明しようと試みますから。

佐藤 そのとおりだと思います。島田さんは一時期、創価学会の僧侶なしの友人葬であるとかを評価していたのですが、近代主義と合致した、世俗化された宗教形態であったから評価したのだと思います。その方法では、創価学会の救済観はわかりません。よい悪いを判断するのではなく、その宗教の枠組みでは、こういう救済の論理になっているという、救済観をつかまねばなりません。宗教は音楽と一緒で、耳がよくないと音が聞き分けられないように、新宗教や既存の宗教のどこに琴線に触れるものがあるかがわからないと、救済観はつかめません。>

□高橋巖×佐藤優『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)の「Ⅱ資本--お金と働くこと」の「現象をとらえる宗教学的手法と内在論理をつかむ神学的手法」から一部引用
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 【参考】
【佐藤優】プロテスタンティズムと資本主義は関係ない ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】個別主義・全体主義・普遍主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】ルター派教会とナチズム ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】キリスト教は「絶対他力」の宗教 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』目次
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【南雲つぐみ】色彩の工夫 ~マンションを住みやすく~

2018年02月19日 | 医療・保健・福祉・介護
 「家の修復のためにマンションに仮住まいをしているが、どうも居心地が悪くて」というAさん(70)。どうやら、鉄筋コンクリート造りのマンションの部屋と白い壁になじめないようだ。
 高齢者住宅の色彩設計に詳しい色彩コンサルタントの飯田暢子さんによれば、家の中で過ごす時間が長い高齢者にとって、マンションにありがちな単調で人工的な色合いは、気持が休まらないという。同じ白色でも、障子紙の白とマンションの壁紙の白では、人の心の受け止め方は全く違うそうだ。砂壁や障子紙の乳白色や、柱の木目には自然の温かみがあり、その中でゆとりや安らぎを感じられる。しかし、ペンキの白色は反射率が高く、視神経を刺激して安らげないそうだ。
 賃貸マンションでは、内装を勝手に作り替えるわけにもいかない。飯田さんは「カーテンやタペストリー
布の壁掛け)を使ってピンク、黄色、淡いオレンジなど温かみのある色を取り入れて、家具を木目調のものにしたりグリーンの鉢物を置いたりすること」などをすすめている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「色彩の工夫 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月27日)を引用
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【本】塩野七生、最後の歴史大長編 ~『ギリシア人の物語3』~

2018年02月19日 | 批評・思想
★塩野七生『ギリシア人の物語3 新しき力』(新潮社 3,200円)

 (1)今、塩野七生氏と小泉進次郎衆議院議員の対談(「月刊文藝春秋2月号」に掲載)が評判になっている。
 塩野氏/「長編歴史エッセイはこの本が最後」
 小泉氏/「年末年始はこの本にどっぷり浸かりました」

 (2)本書で描かれるのは、アレクサンドロス大王(紀元前356~同323年)だ。20歳でマケドニアの王となり、東方に遠征してペルシャ帝国を打ち破った。エジプトからインダス川までの巨大版図を打ち立てたが、33歳を目前にして病に倒れた。死後に分解した王国では、ギリシャとオリエントが融合したヘレニズム文化の花が咲いた。
 幾多の逸話の中でも、「ゴルディオンの結び目」は、その真骨頂だ。ペルシャの街、ゴルディオンには、「この結び目をほどいた者はアジアの王になる」と伝えられるぐるぐる巻きのひもがあった。アレクサンドロスは、長剣を抜き、結び目を一刀両断。
 ここから「複雑な問題の解決には、断固とした意志と果断な対処が必要」という教訓を導き出すのが塩野七生流だ。そんな資質を持つリーダーは、めったに居ない。ただし、現世で見当たらなくとも、歴史を繙けば
事例が豊富だ。

 (3)塩野作品は、歴史書ではない。脚注はなく、著者の独断も目立つ。「民衆が描かれていない」という批判もある。学者が見たら、あらが目立つだろう。塩野氏は、まるで惚れた男ののろけ話のようにカエサルやアレクサンドロスの生涯を語る。長年の読者には、それが魅力だ。
 かつて、司馬遼太郎が戦国時代や幕末を身近なものにしてくれたように、塩野作品は地中海世界の魅力的な男たちを紹介してくれた。アレクサンドロス大王の短い生涯も、本書によって多くの日本人が知るところとなるだろう。

 (4)ところで、冒頭で紹介した「塩野・小泉対談」は、年長者が見どころのある若者に助言し、若き政治家はそれを拝聴するという今どき稀有な対話となっている。
 歴史とは、ただ史実を正確に知ればいいというものではない。誰かと共に語り合うことで、歴史はその価値を増す。世代を超えた歴史談議や人物月旦(げったん)は、人生を豊かなものにしてくれる。塩野作品は、その格好の入り口となるはずだ。

□吉崎達彦(双日総合研究所チーフエコノミスト)「充電後の執筆再開を熱望する/塩野七生、最後の歴史大長編  ~私の「イチオシ収穫本」~」(「週刊ダイヤモンド」2018年2月24日号)
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 【参考】
【本】日本銀行はどのようにして政治的に追い込まれたのか ~『日銀と政治 暗闘の20年史』~
【本】最悪の選択は現状維持と分析 ~黒田日銀の5年間を問う好著~
【本】麻薬撲滅のための経済学思考 ~アピールと説得の理論と方法~
【本】モンゴルのユーラシア制覇 ~『モンゴルvs.西欧vs.イスラム 13世紀の世界大戦』~
【本】歴史はどう繰り返すのか ~『歴史からの発想』~
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
【本】北朝鮮核危機を描く労作 ~『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』~
【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
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【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
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【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
【本】歪み増殖していく物語に迷う ~『森へ行きましょう』~
【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
【本】万華鏡のように迫る名著 ~『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』~
『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
【本】【神戸】「自己満足」による過剰開発のツケ ~『神戸百年の大計と未来』~
【本】英国は“対岸の火事”にあらず ~新自由主義による悲惨な末路~
【本】人材開発でもPDCAを回す ~戦略的に人事を考える必読書~
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【本】進化認知学の世界への招待 ~『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『動物になって生きてみた』~
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【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~
【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~
【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~
【本】テイラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』
【本】中国から見た邪馬台国とは
【本】核兵器は世界を平和にするか ~著名学者2人がガチンコ対決~
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【本】東芝が危機に陥った原因は「サラリーマン全体主義」 ~『東芝 原子力敗戦』~
【本】バブル崩壊後の経済を総括 ~『日本の「失われた20年」』~
【本】20世紀英国は実は軍事色が濃厚 ~通念を覆す『戦争国家イギリス』
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~
【本】冷笑的な気分に喝を入れる警告と啓発に満ちた本 ~『日本中枢の狂謀』~
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【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~
【本】精神の自由掲げた9人の輝き ~『暗い時代の人々』~
【本】遊牧民は「野蛮」ではなかった ~俗説を覆すユーラシアの通史~
【本】いつも同じ、ブレないのだ ~『ブラタモリ』(1~8)~
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【佐藤優】プロテスタンティズムと資本主義は関係ない ~『なぜ私たちは生きているのか』~

2018年02月19日 | ●佐藤優
 <加えて、ヴェーバーには、話者の誠実性の問題があります。つまり、本当に心底から自分が書いていることに納得しているかどうかわからない。おまけにキリスト教の知識もあやしいものです。資本主義が生まれたイギリスの宗教事情ですが、イングランド国教会はヘンリー8世の離婚問題を契機にカトリックから分離しただけで、プロテスタント的な考えはあまり強くないのです。ヴェーバーは、資本主義にカルヴァン派の発想を後知恵でつけているだけなので、神学的な考証に堪えうる言説ではありません。
 日本人はキリスト教の知識があまりないので、神学的な思想を乱暴に単純化したヴェーバーの本を読んで、勤勉・禁欲につとめればいいと思ってしまうのですが、キリスト教的な文化圏においては、救済が目的です。その救済のために、すべてが手段になってきます。>

□高橋巖×佐藤優『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)の「Ⅱ資本--お金と働くこと」の「プロテスタンティズムと資本主義は関係ない」から一部引用
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 【参考】
【佐藤優】個別主義・全体主義・普遍主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】ルター派教会とナチズム ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】キリスト教は「絶対他力」の宗教 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』目次
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【南雲つぐみ】ケガをしにくい服装を ~子供服のひも~

2018年02月18日 | 医療・保健・福祉・介護
 友人のAさんは、3歳の孫娘にカラフルなひものついたポシェットを贈った。しかし、孫の親である娘が「危ないから」と持たせようとしないとか。
 筆者は、娘さんの判断を支持したい。子どもの服や帽子についたひも、ペンダント、ポシェットなどは、公園の遊具や柵などに引っ掛かって事故を起こす危険性があるからだ。
 経済産業省の調査によれば、欧米では子供服のひもに起因する死亡事故が起こっている。日本では事例はないものの、過去のアンケートでは77%が「危険を感じたことがある」と回答している。
 子供服についたひもは、2014年に公表されたJIS規格によって制限され、現在ではひものついた子ども服は販売されていないそうだ。
 大人でも、マフラーをしたまま首にマッサージ器具を使って窒息した、ショルダーバッグのひもが電車のドアに引っ掛かってけがをしたなどの事故が起こっている。これからの季節は、大き過ぎる上着やブーツにも要注意。体の動きが鈍くなり、事故につながりやすくなる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「ケガをしにくい服装を ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年11月15日)を引用
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