語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【雑学】本についている紐状の栞を何と呼ぶか?

2018年02月21日 | 生活
 読みかけの本にはさむ栞は、漢字で書けば「枝折」とも書く。これは元々、山道などを歩くときに木の枝を折り曲げて道標にしていたことに由来し、「枝折る」を名詞化したものだ。
 英語では「ブックマーク (Bookmark)」 と呼び、本の隅を三角に曲げて目印にすることを「ドッグイヤー(Dog ears、Dog-ear)」という。日本語でいえば「角折れ」。
 単行本や文庫本についている紐状の栞は、業界用語で「スピン」と言われる。和製英語で、語源については諸説あるが、英語で本の背を指す「スパイン(spine)」が転じたという説が有力だ。

□雑学総研『大人の博識雑学1000』(KAOKAWA、2016)
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

 【参考】
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】「飲酒前の牛乳は二日酔いに効く」のは本当か?
【雑学】ブラックデー ~バレンタインデー、ホワイトデーの次に~
【雑学】「ぜんざい」と「おしるこ」はどう違うか?
【雑学】摩周湖は単なる水たまり
【雑学】6種類の「日本犬」
【雑学】東京の、複数の区にまたがるJR板橋駅の住所はどこか?
【雑学】日本で2番目に高い山
【雑学】「〒」マークの由来
【雑学】肉の焼き方の違いは? ~グリル・ソテー・ロースト~
【雑学】ホットドッグのドッグはどのドッグのことか?
【雑学】ショートケーキは短くない
【雑学】あの記号をどう読むか?
【雑学】品川駅は品川区になく、目黒駅は目黒区にない
【雑学】よく見るアレの正式名は何という?

【佐藤優】生活のなかに植え付けられた資本主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~

2018年02月21日 | ●佐藤優
 <私は、ベーシック・インカムは、すぐには実現しないという立場にあります。
 少し前にフィンランドで、失業者の一部に試験的にベーシック・インカムを導入することが報じられましたが(2017年1月)、ヨーロッパでは、ベーシック・インカムではなく、軽減税率を採用している国のほうがまだ圧倒的に多い状況です。論理的には、ベーシック・インカムにすれば最低限の生活は保障されるはずですが、いまの商品経済のなかでは、貨幣によって人間の欲望を叶えるということが無意識レベルでしみついてしまっているように思います。社会的弱者の人が、お金をもらったらすぐ使ってしまったり、計画性がない消費行動をとったりするということはよく指摘されますが、それは個人の資質ではなく、資本主義の社会構造のなかで植え付けられてしまった生活習慣なのです。これはベーシック・インカムになっても、変わらないのではないでしょうか。
 ベーシック・インカムの考え方は、もちろん正しいと思います。しかし、商品経済という剣の論理で覆われているなかに、聖杯の論理を部分的に持ち込んでも、またそこに剣が入り込んでしまいます。>

□高橋巖×佐藤優『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』(平凡社新書、2017)の「Ⅱ資本--お金と働くこと」の「生活のなかに植え付けられた資本主義」から一部引用
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン

 【参考】
【佐藤優】プロテスタンティズムと資本主義は関係ない ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】個別主義・全体主義・普遍主義 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】ルター派教会とナチズム ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】キリスト教は「絶対他力」の宗教 ~『なぜ私たちは生きているのか』~
【佐藤優】『なぜ私たちは生きているのか シュタイナー人智学とキリスト教神学の対話』目次


【南雲つぐみ】温泉治療 ~保険の適用~

2018年02月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 ヨーロッパの映画を見ていたら、登場人物の女性が胆石の診断を受け、「6週間の温泉治療」を処方されていて感心した。
 日本にも湯治は古くからある。しかし滞在期間は、せいぜい1~2週間だろう。
 フランス、イタリア、スペイン、ドイツなど西欧、東欧の一部諸国では、温泉療法の意義が科学的に認められていて、治療目的での数週間の滞在もよく行われているという。
 国によっては、温泉治療は健康保険でカバーされている。フランスでは原則的に社会保険が適用されていて、3週間までの滞在が許されるという。
 ドイツの「クアオルト」は療養地という意味で、以前は3週間の療養が保険でカバーされていた。現在は財政赤字のため、短縮や切り捨てもあるようだ。(参考「温泉の百科事典」丸善出版)
 実は、日本にも、厚生労働省の定める「温泉利用型健康増進施設」が全国に20カ所ある。保険が効くわけではないが、温泉施設の利用料金や交通費などについて、所得税の医療費控除を受けることができる。

□南雲つぐみ(医学ライター)「温泉治療 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年2月20日)を引用
     ↓クリック、プリーズ。↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ  人気ブログランキングへ  blogram投票ボタン