カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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日本付近は夏 秋 冬が同居 これから北海道では大荒れ

2008-11-07 23:54:25 | インポート

①11月7日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②11月7日15時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用

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③11月8日9時の予想天気図 気象庁HPより引用

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11月7日は、夏の気団に覆われた沖縄では、伊是名で31・1℃ 那覇で30・8℃の最高気温を観測し、11月としては観測史上最高の暑さとなりました。

一方、北海道の北では低気圧が急速に発達し、7日21時現在、北海道の広範囲に、暴風や波浪の警報が発表されています。これから明日11月8日にかけては、東北地方北部の平地でも降雪となるような強い寒気が本州上空に流れ込んできそうですね。北海道の北の低気圧は更に発達しそうです。

北海道では山間部を中心に大雪の恐れがあり、北日本の沿岸海上では、北海道を中心として暴風や高波には充分に警戒をお願いいたします。さらに北海道では、8日未明から明け方にかけて、引用図にはありませんが、上空の小さい谷が通過しそうで、当該谷通過後、上空3000m付近では下降流が卓越することが予想されますので、山越えのおろし風(おもに北西風。羅臼しも風や釧路地方北部弟子屈付近での北西風おろし風、それに、東北地方北部青森県八戸周辺の西より風の上北方面からのおろし風が相当強まりそうですから、この点の注意が必要でしょうね。

一方、南西諸島含めた、本州の南海上では暖気移流となっており、前記したように来た日本から冷たい気流が流れ込んでくる(寒気移流)見込みですから、双方の境目に当たる本州の南海上には前線が停滞しやすくなり、引用図②より、中国大陸から東シナ海北部にかけて、お椀をかぶせた形のような ⌒ 型をした雲の分布をしています。これは、この地域の上空には気圧の谷が隠されていることを示すもので、当該気圧に谷の東進に伴い、本州南岸沿い地域では、西から再び天気がぐずつきそうですね。

11月8日は、本州の広範囲で、日照に恵まれず気温も低いですから、外出は暖かくしてどうぞ!

そんな日は、逆に、私のような左党には、熱燗が堪えられぬ!おでんで一杯。う~ん、いいね!