①11月18日15時の天気図 気象庁HPより引用
②11月18日9時のAXFE578図 日本気象予報士会HPより引用
③11月18日15時の日本付近雲画像図(赤外画像で拡大版) 気象庁HPより引用
④11月19日9時の予想天気図 気象庁HPより引用
本州付近上空には、大陸から真冬並みの強い寒気が流れ込んできました。
引用図③より、日本海や黄海には、寒気吹出しに伴う筋状の雲がびっしりと並んでおり、当該筋状雲の発生する地点が、大陸の海岸線からすぐの地点となっており(離岸距離が小さい状態と言います。)、上空の寒気が強い状態を示しています。(引用図②の下側より、平地でも降雪の目安となる、上空1500m付近の-6℃の等温線が18日9時現在、九州のすぐ北まで南下しています。
引用図にはありませんが、11月19日には、引用図②より、朝鮮半島付近にある上空5500m付近の気圧の谷は東日本上空まで進んで、上空1500m付近の-6℃等温線は西日本~北陸地方周辺まで南下してきそうです。
このため、19日は北海道から東北地方、北陸地方までの日本海側では平地でも降雪となる箇所が多くなり、東北地方の日本海側では大雪となるところもありそうです。
また、引用図①より、日本海北西部から中部にかけて、等圧線が く の字型になっており(北より風と北西風~南西風とがぶつかり合って気流の不連続部分、シアーラインを形成しています。)日本海中部には低気圧が隠されているわけです。)、引用図②より、当該部分は、渦状になった雲が連なって、北西から南東方向へ延びる帯状の雲を形成しています。このような箇所では、本ブログ内で昨日11月17日の記事でも紹介しましたように、特に雲が発達しやすく、強い降水や雷、ひょう、突風やたつまきなど引き起こすもので、海上では波がとりわけ高まる箇所でもありますね。
引用図④より、19日は、日本海北西部から中部では、18日と同様、等圧線が く の字型になっており、前記した帯状雲が発生することが予想されますが、上空5500m付近の気圧の谷の接近に伴い、この帯状雲が発生することが予想される日本海中部には、低気圧が発生し、当該低気圧周辺で、雲が一層発達し、当該低気圧が接近する東北地方日本海側や北陸地方では、強い雨(一部で雪)や雷、ひょう、突風やたつまきの発生する危険性がより高まります。海上ではおおしけとなりますので、厳重な警戒が必要です!
また、他の地域でも、ほぼ全国的に、西より風~北西風(一部で南西風。南西諸島などは北~北東風)が強まりますので、ご用心!