①6月14日15時の天気図(気象庁HPより引用)
②6月14日9時のAXFE578図(日本気象予報士会HPより引用)
昨日の九州北部と四国に続いて、本日14日に、関東甲信、東海、近畿、中国地方が梅雨入りしました。
前記事で、偏西風がチベット高原にぶつかって南北に分断されているといいましたが、偏西風が、このようにチベット高原にぶつかって南北に分断され、分断された偏西風の北側の部分が日本付近で南北に蛇行して、千島近海付近上空が寒気移流となり、オホーツク海から日本海北部あたりが上空の高圧帯(地表付近には、オホーツク海付近に高気圧が発生)となる状態が、梅雨時期の偏西風の典型的なパターンでもありますね。
引用図②より、大陸から偏西風上の谷(引用図②の上側の斜線部分)が大陸から本州付近に進んできて、地表付近には、前線が本州南岸にかかり始め、前線上を低気圧が東進するという気圧配置となったため、梅雨入りとなったわけです。
これからの梅雨時期は、①梅雨前線の位置 ②梅雨前線の南側の 太平洋高気圧の勢力具合が注目されますが、もうひとつ ③南北に分断された偏西風の北側の蛇行具合にも注意 です。この蛇行が著しいほど、北からの寒気移流が強いことであり、ひいては、オホーツク海か負う気圧から吹出す冷気が強くなり、いわば 北日本や東日本を中心とする地域に 梅雨寒(この状態が長いと 北日本から東日本では冷害の恐れがあります。)をもたらします。