①9月4日15時の天気図 気象庁HPより引用
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/cf/dd170dfc772ab7f0abcb6ea66f31f63a.png)
②9月4日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像図)気象庁HPより引用
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/3a/a5b7b29b93d1842fae798483fde273ec.png)
③9月4日15時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 気象予報士西村氏主宰ペパーランド気象センターHPより引用。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/1c/cf986c6e7f4825e622dd92f188eb76e8.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0a/cf/0fa662cb4fe7b1096983c250914f3c30_s.jpg)
9月4日、寒冷前線が日本海から本州を通過を通過し、本州上空には寒気も入ったため、本州各地では大気が非常に不安定になりまして、雷を伴った強い雨が所々で観測されて、兵庫県南あわじ市や東京23区周辺では、竜巻も観測されたりしました。
今回のような、上空に寒気が入り大気が不安定・・・・・などと気象情報で表現される場合、天気図上に前線が解析されている際は勿論、えてして、前線は十分に解析されない場合も多いものですね。そこで、私自身、水蒸気雲画像と天気図(地上天気図ですが)との併用比較をされることをお勧めします。
引用図①②③を比較すると、4日15時現在、①の地上天気図上で、寒冷前線が三陸沖方から関東地方へ差し掛かっており、②の水蒸気画像図上では、地上天気図上の前線の位置はさんで、前線の暖気側で、帯状の白くぼやけた画像域が見られ、その画像域内に、糸状に幾重にも連なる白く輝く画像域が見られます。
寒冷前線の寒気側でも、暖気側ほどではありませんが、帯状に白くぼやけた画像域がみられ、その中には、暖気側ほどではないものの、糸状の白く輝く画像域が見られます。
そして、引用図②③より。この、糸状に白く輝く画像域に沿って、発達した降水域が分布している様子がわかります。
そもそも、水蒸気画像図上での、白くぼやけた画像域、白く輝く画像域は、中層(上空およそ3000㍍程度)以上の上昇流気を表現するもので、この画像域の白色が、より鮮明に輝くように表現させるほど、当該、中層での上昇流はより強くなっている状態を表すということですね。
前線はさんで、寒冷前線の場合、寒気が暖気を押し上げるという構造は、前記の水蒸気画像上で如実に表現されていますが、その中に、とりわけ、上昇流の強い個所が連なっている ということも解りますね。
このような、水蒸気画像上で、糸状の白輝画像域、中層での強い上昇流がある箇所で、上昇流と隣接して強い下降流も存在するわけですので、当該地域周辺では、気流が荒れている地域といえます。航空機の運行には注意を要する地域でもあります。
今回は、寒冷前線通過時の、水蒸気画像図の特徴ですが、温暖前線周辺も、前線はさんで、白く輝く画像域は糸状に幾重にも表現される状態になることは同じですが、またの機会に詳細させていただきます。
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②9月4日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像図)気象庁HPより引用
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③9月4日15時の日本付近レーダーアメダス解析雨量図 気象予報士西村氏主宰ペパーランド気象センターHPより引用。
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9月4日、寒冷前線が日本海から本州を通過を通過し、本州上空には寒気も入ったため、本州各地では大気が非常に不安定になりまして、雷を伴った強い雨が所々で観測されて、兵庫県南あわじ市や東京23区周辺では、竜巻も観測されたりしました。
今回のような、上空に寒気が入り大気が不安定・・・・・などと気象情報で表現される場合、天気図上に前線が解析されている際は勿論、えてして、前線は十分に解析されない場合も多いものですね。そこで、私自身、水蒸気雲画像と天気図(地上天気図ですが)との併用比較をされることをお勧めします。
引用図①②③を比較すると、4日15時現在、①の地上天気図上で、寒冷前線が三陸沖方から関東地方へ差し掛かっており、②の水蒸気画像図上では、地上天気図上の前線の位置はさんで、前線の暖気側で、帯状の白くぼやけた画像域が見られ、その画像域内に、糸状に幾重にも連なる白く輝く画像域が見られます。
寒冷前線の寒気側でも、暖気側ほどではありませんが、帯状に白くぼやけた画像域がみられ、その中には、暖気側ほどではないものの、糸状の白く輝く画像域が見られます。
そして、引用図②③より。この、糸状に白く輝く画像域に沿って、発達した降水域が分布している様子がわかります。
そもそも、水蒸気画像図上での、白くぼやけた画像域、白く輝く画像域は、中層(上空およそ3000㍍程度)以上の上昇流気を表現するもので、この画像域の白色が、より鮮明に輝くように表現させるほど、当該、中層での上昇流はより強くなっている状態を表すということですね。
前線はさんで、寒冷前線の場合、寒気が暖気を押し上げるという構造は、前記の水蒸気画像上で如実に表現されていますが、その中に、とりわけ、上昇流の強い個所が連なっている ということも解りますね。
このような、水蒸気画像上で、糸状の白輝画像域、中層での強い上昇流がある箇所で、上昇流と隣接して強い下降流も存在するわけですので、当該地域周辺では、気流が荒れている地域といえます。航空機の運行には注意を要する地域でもあります。
今回は、寒冷前線通過時の、水蒸気画像図の特徴ですが、温暖前線周辺も、前線はさんで、白く輝く画像域は糸状に幾重にも表現される状態になることは同じですが、またの機会に詳細させていただきます。