①6月4日12時の天気図 気象庁HPより引用

現在、京浜、京葉工業地域はじめ、羽田空港や、東京ビックサイトなどがある、東京湾岸地域ですが、日中、意外に強風となりやすいことは、皆さん!
ご存知でしょうか?
東京湾岸で日中、強風となりやすい風向は、南〜南西風。この原因ですが、日中、関東南部海上から関東平野内陸部に吹き込む海陸風の影響は大きいと推測されます。
関東平野では、夜間は、海陸部から海上へ吹く陸風が卓越しますが、日中になりますと、海上から関東平野内陸部に海風が卓越します。この海風ですが、関東平野北部では、おおむね南東風~南寄り風、関東平野南部では、おおむね、南寄り風~南西風が卓越して、関東平野南部沿岸部でとりわけ顕著になりますね。
これは 日中、海風の流れが、関東地方西部や北部の山地で合流して、合流した地域に地形性の低圧部を発生させます。この地形性低圧部が発生しますと、関東平野では、さらに、海風が顕著になるわけです。
さらに、この条件下で、関東平野南部上空で、風向が南〜南西風となると、そもそも、海風はその暑さが1000㍍程度ありますし、関東平野西部や北部山地が低圧部になることで、逆に、関東平野南部沿岸部では、日中、局地的に下降気流の場となりやすいために、海風の流れが強まり、強風に繋がるわけです。
②6月4日12時のアメダス関東地方周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用

この日、東京都内江東区中央防波堤付近にある、東京都港湾局設置東京港波浪観測所での観測では、同時刻間際の11時20分に、南寄り風で13・1㍍毎秒、同日17時40分には、南南西風で14・9㍍毎秒(ともに10分間平均)での強風を観測しております。
引用図②からも垣間見れるように、前記した、海風の流れが、関東地方西部や北部の山地で発生する地形性の低圧部の発生位置は、
:奥多摩地域から秩父山地、山梨県金峰山周辺の発生するもの
:群馬県〜長野県東部、群馬県と新潟県境周辺に発生するもの
:栃木県北部方茨城県北部周辺に発生するもの
の3つありますが、とりわけ、が一番顕著で、このため、東京湾岸など、関東地方南部沿岸で、日中、海風が発達し易くなります。
(蛇足ですが、日中 前記、.に別れて流れる気流のため 群馬県南東部から埼玉県北部周辺では、日中、気温が特に上昇しやすく、夏季の高温に繋がるわけですね。)
さらに、日中、関東南部勝浦での、上空1000㍍の風速が、南西風~南寄り風の場合である場合の風速値が、東京湾岸での最大風速値となります。
ですので、 明け方頃は、関東平野の夜間吹区陸風の影響で、東京都心あたりで比較的風が弱めでも、上空1000㍍ 付近では陸風の影響を受けませんので、上空1000㍍付近の風向風速に注目することが、
この強風の対策となるわけです。
因みに、東京湾岸から相模湾沿岸で日中、強風注意報程度の風速になる目安は、
勝浦の風園は12㍍毎秒以上、
風向は
◇南〜南西風で、東京湾岸から相模湾沿岸にかけて
◇西南西風〜西寄り風ですと、千葉県南部沿岸部
になりますが、勝浦の風速が前記程度で、かつ、風向は南寄り風~南東風になりますと、東京都多摩地区八王子周辺や神奈川県相模原市津久井地区などでの強風となりますから、注意が必要ですね!

現在、京浜、京葉工業地域はじめ、羽田空港や、東京ビックサイトなどがある、東京湾岸地域ですが、日中、意外に強風となりやすいことは、皆さん!
ご存知でしょうか?
東京湾岸で日中、強風となりやすい風向は、南〜南西風。この原因ですが、日中、関東南部海上から関東平野内陸部に吹き込む海陸風の影響は大きいと推測されます。
関東平野では、夜間は、海陸部から海上へ吹く陸風が卓越しますが、日中になりますと、海上から関東平野内陸部に海風が卓越します。この海風ですが、関東平野北部では、おおむね南東風~南寄り風、関東平野南部では、おおむね、南寄り風~南西風が卓越して、関東平野南部沿岸部でとりわけ顕著になりますね。
これは 日中、海風の流れが、関東地方西部や北部の山地で合流して、合流した地域に地形性の低圧部を発生させます。この地形性低圧部が発生しますと、関東平野では、さらに、海風が顕著になるわけです。
さらに、この条件下で、関東平野南部上空で、風向が南〜南西風となると、そもそも、海風はその暑さが1000㍍程度ありますし、関東平野西部や北部山地が低圧部になることで、逆に、関東平野南部沿岸部では、日中、局地的に下降気流の場となりやすいために、海風の流れが強まり、強風に繋がるわけです。
②6月4日12時のアメダス関東地方周辺風向風速分布図 気象庁HPより引用

この日、東京都内江東区中央防波堤付近にある、東京都港湾局設置東京港波浪観測所での観測では、同時刻間際の11時20分に、南寄り風で13・1㍍毎秒、同日17時40分には、南南西風で14・9㍍毎秒(ともに10分間平均)での強風を観測しております。
引用図②からも垣間見れるように、前記した、海風の流れが、関東地方西部や北部の山地で発生する地形性の低圧部の発生位置は、
:奥多摩地域から秩父山地、山梨県金峰山周辺の発生するもの
:群馬県〜長野県東部、群馬県と新潟県境周辺に発生するもの
:栃木県北部方茨城県北部周辺に発生するもの
の3つありますが、とりわけ、が一番顕著で、このため、東京湾岸など、関東地方南部沿岸で、日中、海風が発達し易くなります。
(蛇足ですが、日中 前記、.に別れて流れる気流のため 群馬県南東部から埼玉県北部周辺では、日中、気温が特に上昇しやすく、夏季の高温に繋がるわけですね。)
さらに、日中、関東南部勝浦での、上空1000㍍の風速が、南西風~南寄り風の場合である場合の風速値が、東京湾岸での最大風速値となります。
ですので、 明け方頃は、関東平野の夜間吹区陸風の影響で、東京都心あたりで比較的風が弱めでも、上空1000㍍ 付近では陸風の影響を受けませんので、上空1000㍍付近の風向風速に注目することが、
この強風の対策となるわけです。
因みに、東京湾岸から相模湾沿岸で日中、強風注意報程度の風速になる目安は、
勝浦の風園は12㍍毎秒以上、
風向は
◇南〜南西風で、東京湾岸から相模湾沿岸にかけて
◇西南西風〜西寄り風ですと、千葉県南部沿岸部
になりますが、勝浦の風速が前記程度で、かつ、風向は南寄り風~南東風になりますと、東京都多摩地区八王子周辺や神奈川県相模原市津久井地区などでの強風となりますから、注意が必要ですね!