カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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戦後5番目、熊本県益城町で震度7を観測!!

2016-04-15 01:15:12 | 日記
引用画像は 14日21時26分頃発生した地震の震央と各地域震度分布図
:九州周辺


:熊本県周辺


です。気象庁HPより引用。


14日21時26分頃、九州地方で強い地震がありました。

震源地は熊本県熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度)で、
震源の深さは約11km、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定されます。

この地震で、熊本県益城町で、戦後5回目の震度7を観測!熊本市内で震度6弱、他、熊本県内の広範囲で震度5弱以上となる強い揺れを観測しました。

各報道で、本震時の熊本市内の揺れの状況屋、市内の被害状況を見る限り、比較的周期の短い地震波が多かったようにも思われますが震源の深さが約11㎞と浅く、震源地付近の地殻は、阿蘇火山を構成する火山性地層で、、比較的もろいものです。こうなりますと、本震後の余震が極めて多いことが特徴です。

strong>概ね、余震の規模(マグニチュード)=本震の規模(マグニチュード)-1~0・5 (筆者調べ)となっており、震源が火山性地質など比較的もろい箇所では、余震の規模は、本震の規模と比較して規模の差が少ないのが特徴ですね。

こうなりますと、建造物により大きなダメージがかかりやすくなり、建造物の倒壊や破損で、人的被害も多くなる懸念があります。

すでに、15日0時10分までに、震源地付近で、震度6強〜震度5弱程度のかなり大きな余震が発生しております。

今後も、震源地付近では、マグニチュード6・0程度、震度6弱から6強程度の激しい揺れに繰り返し見舞われる恐れがあります。更なる大きな被害がないことを切に祈ります!