①8月26日9時の天気図 気象庁HPより引用
②8月26日9時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用
③8月25日(昨日)の日本付近表面海水温分布図 気象庁HPより引用
④8月26日21時の予想天気図 気象庁HPより引用
全世界(北半球を中心にして)で、地球温暖化が進んで、強い台風が本州付近に接近・上陸しやすいことが指摘されていますが、非常に強い台風15号が、26日9時現在、沖縄本島の南東海上にあり、北西へと進んでいます。
引用図①②より、台風15号に伴う雲の集団は、はっきりと、幾重にも螺旋状に連なり一つの渦巻状になっています。さらに、台風15号の中心付近ですが、目がはっきりとしていて、当該、台風の目の外縁部には、ドーナツ状の雲の集団がくっきりと移っています。
台風がこういう雲画像の画像で表現されることは、特に、台風自体、中心付近の気圧が低く(930hpa以下の台風の典型的な画像ですね。)、これに対応して、中心付近の最大風速も猛烈に強い(風速50m以上)になる状態を示すものです。
この台風15号、如何に勢力が強いものであることが伺えますが、引用図④より、台風15号の進行方向である沖縄近海では、表面海水温はおよそ29℃程度と高くなっています。
台風の進行方向周辺の表面海水温が27℃であれば、当該台風の勢力は維持されると言う目安(筆者調べ)があります。
この台風15号、引用図④より、26日夜には、沖縄本島へ再接近する予想と見られますが、今後、沖縄本島に再接近するまで、間違いなく現状の勢力(中心付近の最低気圧910hpa 中心付近の最大風速50m毎秒)を維持、場合によっては、より発達する可能性も考えられます。
各記章官署の最低気圧を調べてきましたが(気象年鑑より)
1位・・・・・沖永良部島(鹿児島県) 907・3hpa(昭和52年9月9日 沖永良部台風)
2位・・・・・宮古島(沖縄県) 908・1hpa(昭和34年9月15日 宮古島台風)
3位・・・・・室戸岬(高知県) 911・6hpa(昭和9年9月21日 室戸台風)
となっていますが、どの台風も、風害や高潮害など、甚大な被害を伴っています。
ちなみに台風15号の通過が予想される沖縄本島の那覇では、歴代最大風速(10分間)が49・5m毎秒(昭和24年6月20日) 最大瞬間風速が73・6m毎秒(昭和31年9月8日)となっており、当該記録を上回る暴風が吹く恐れも十分にありますし気象官署の最低気圧に匹敵する最低気圧を沖縄本島の気象官署で観測する可能性が大きそうです。
すでに、26日10時30分現在、沖縄本島の那覇空港では、瞬間で30・1m毎秒 平均でも20m毎秒を観測しており、飛行場台風警報が出されて、朝から、閉鎖状態となっています。
これから、沖縄本島を中心として、久米島や奄美地方など、暴風や高波、高潮には最大級の警戒を!! 大雨にも厳重な警戒が必要ですね!!