カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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8日夕方 沖縄近海で強い地震 10日の本州付近 引き続き雷に注意!

2008-07-10 10:55:51 | インポート

気象庁より7月8日16時49分発表の、8日16時42分発生の地震の震源地、震度分布図です。気象庁HPより引用。

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このところ、多忙にかまけて更新おそくなりましてすみません。

7月08日16時42分頃地震がありました。
震源地は沖縄本島近海 ( 北緯27.5°、東経128.5°)で震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は6.0と推定
されます。

この地震で、与論島では震度5弱を観測しましたが、幸いに、目だった被害は出ていないようです。

この地震は、南西諸島が載っているユーラシアプレート(中国大陸などが載っています。)の下に沈みこむ、フィリピン海プレート(伊豆諸島が載っています。)の内部で発生した地震であると推定されます。この周辺では、ここ数年、今回のような強い地震は発生していませんでした。

さて、ここ数日、本州のあちこちで雷をともなった強い雨が所々で降っていますが、10日はどうでしょうか?

①7月10日6時の天気図 気象庁HPより引用

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②7月10日6時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用

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引用図①より、ここ数日の天気図と同様、本州上は、千島の東海上のある高気圧と、黄海にある高気圧との間で、気圧の鞍部になっています。

こういう気圧の鞍部というのは、南から暖湿流が入りやすく、雨雲が発生しやすい箇所ですが、さらに、引用図②より、日本海西部には白く輝く雲の集団が現れていますね。この雲の集団、上空の気圧に谷に伴うもので、引用図にはありませんが、東進中で、本州へと近ずいています。

気圧の鞍部に入ったところへ、このような上空の気圧の谷が接近・通過すると、一層大気が不安定となりますから、雷を伴なった強い雨の発生が増大するものですね。

ですから、本日10日も、本州各地(特に内陸部)では、昨日より一層、雷を伴なった強い雨に注意が必要!です。