渡辺香津美さんからいただいているメールマガジンより。
ギター道のはるか先にあらせられる、
香津美さんが、震災後、どんな思いで
再びギターを手にしたのか。
ギタリストの胸には特に強烈に響きます。
■■【メッセージ from KAZUMI】■■
2011年3月11日の午後2時46分、
僕はレインボーブリッジの上にいた。
予定していたエジプト行きが「まだ国情が不安定」という事から出国許可がおりず、
時間に余裕が出来たので、先の打ち合わせの為に
レーベルのオフィスへと向かう途中だった。
上下に波打つ橋と激しく揺れる車体に生きた心地もなく、
まるでパニック映画のワンシーンさながらだったが、それはまさに現実だった。
プライベートスタジオのあるエリアも液状化にみまわれ、
暫くは下水道復旧の見込みが立たない。
だが津波に直撃されて亡くなられた方々、
いまだに被災地で切実な困窮状態にある方々のことを思うと胸が痛む。
言葉すら出てこない。
原発事故による子供達の未来も、言いしれぬ不安に包まれたままだ。
こんな時に自分の音楽とギターに一体何が出来るのか・・・
楽器に触る気にもなれない時間は長かった。
心配していた知人の安否と消息も少しずつ分かってきて、
気を取り直して久しぶりにギターを構えピックをつかんだ右手の上に、
知らずハラハラと涙が流れた。
悲しみの向こうに、小さな光が見えた。
無念さの中に、希望の息吹が感じられた。
弾き続けよう・・・
これからの僕の人生をかけて。
そしてこれまでの出会いを大切に噛みしめて。
今この思いを新たに刻む。
指先から愛を込めて!一緒に響いて下さい!
渡辺香津美
予定していたエジプト行きが「まだ国情が不安定」という事から出国許可がおりず、
時間に余裕が出来たので、先の打ち合わせの為に
レーベルのオフィスへと向かう途中だった。
上下に波打つ橋と激しく揺れる車体に生きた心地もなく、
まるでパニック映画のワンシーンさながらだったが、それはまさに現実だった。
プライベートスタジオのあるエリアも液状化にみまわれ、
暫くは下水道復旧の見込みが立たない。
だが津波に直撃されて亡くなられた方々、
いまだに被災地で切実な困窮状態にある方々のことを思うと胸が痛む。
言葉すら出てこない。
原発事故による子供達の未来も、言いしれぬ不安に包まれたままだ。
こんな時に自分の音楽とギターに一体何が出来るのか・・・
楽器に触る気にもなれない時間は長かった。
心配していた知人の安否と消息も少しずつ分かってきて、
気を取り直して久しぶりにギターを構えピックをつかんだ右手の上に、
知らずハラハラと涙が流れた。
悲しみの向こうに、小さな光が見えた。
無念さの中に、希望の息吹が感じられた。
弾き続けよう・・・
これからの僕の人生をかけて。
そしてこれまでの出会いを大切に噛みしめて。
今この思いを新たに刻む。
指先から愛を込めて!一緒に響いて下さい!
渡辺香津美
|
|
渡辺香津美 | |
コロムビアミュージックエンタテインメント |
Jazz Impression | |
ewe records | |
ewe records |
KYLYN LIVE | |
渡辺香津美 | |
コロムビアミュージックエンタテインメント |
MOBO | |
渡辺香津美 | |
ポリドール |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます