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主任講師である菊地成孔さんと映画美学校の音楽メソッドコース初等科で
最後の授業までサヴァイブした面々で
飲みに行ったのはもう一ヶ月以上前になるだろうか。
その時、菊地さんにいろいろメチャクチャオモシロイ話を聞いたのだが、
ま、こういうところに書けないものがほとんどなんだが、
真面目な話の中で覚えているのが、
CDが売れなくなってきた今、
ロックやポップスが新曲を出す意味があるのだろうか、という問いだった。
ロックやポップス、歌謡曲は、
新曲を作りレコード、CDを作り、それを売って
その著作印税が最も重要な資金源となるわけだが、
データがタダで流通してしまう今、
もう著作権印税を主たる収入には出来なくなる(なった)。
となるともう新曲を作って売って印税を利益とすると言うビジネスモデルは
崩壊してしまっているわけだから、新曲なんて要らなくなる。
演奏するだけのことだ。
これはじつはもうジャズが実戦していることで、
ジャズではオリジナルという概念はあるが、
主にはスタンダードなど、名作を演奏し、
アドリブでもって自己表現をするという形式に移行している。
同じようになるのか、あるいは
ただ単にwineer takes allで勝者のみが残る世界になるのか。
お手は正直言って、ジャズのように
上手い人、心を打つ演奏、歌をするひとが
実演(ライブ)を主たる収入もととして、
やっていけるような世の中になるといいと思うのだった。
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憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1) |
菊地 成孔,大谷 能生 | |
河出書房新社 |
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憂鬱と官能を教えた学校 下---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 旋律・和声および律動 (河出文庫 き 3-2) |
大谷 能生,菊地 成孔 | |
河出書房新社 |