ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
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愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

「春夏秋冬」に思う

2014年01月08日 00時28分14秒 | Weblog
久々に思うことを綴る。
が、その前に謹賀新年。
明けましておめでとうございます。m(_ _)m

思うこととは、大晦日に見た「紅白歌合戦」のことだ。
これほどまでに紅白を楽しみにしていたことは無いと言うほど心待ちだった。
そう、あの「泉谷しげる」の出場だ。
出場が決まった当初「まさかあの泉谷が・・・」と信じられぬ思いだった。
何かと問題視されてきた彼が、果たして自己流を殺し大人しくNHKで歌うか否か。
いずれにせよ彼だけを見るために、紅白を見た様なものだった。

彼の代表作とも言える「春夏秋冬」は、自分が中学1年の頃の曲だったと記憶している。
幾たびとアレンジはされてきたが、多くのシンガーソングライターがカバーし、コンサートで歌われてきた。
あの頃歌詞の意味などよく分からなくとも、ギター片手に40年近く自分も歌ってきた。
歳をかさねるに連れ少しずつ歌詞の意味が分かるようになり、今やっとしみじみと聴き、歌うことができる。
あの曲ほど哲学的な深さを持った歌詞は無いと考える。
もっと大袈裟に言えば吟遊詩人的存在にさえ思えてならない。

あの時代、シンガーソングライターという存在(職種)が少しずつ社会に認められつつあり、過去の朝鮮戦争を含む戦争への反戦歌なども歌われた。
どれほど曲がヒットしようともテレビに出ることを頑なに拒み、自分の思想や経験を基に歌詞を作り、それにメロディーをあてはめて行く。
はっきり言ってしまえば歌は下手な奴が多く、服装なんぞはボロボロだ。
あくまでも自分で作った曲だけで勝負していた。
「見てくれ」なんてまったく関係なかった。
そして自分も含め、若者はそこに憧れた。
かっこ悪さがどうしようもなくかっこよく見えたものだった。

話を紅白に戻そう。
泉谷しげるのとった振る舞いや言動について、何かと問題視されている。
彼を知らない人達からすれば驚きの連続だっただろう。
しかし、自分にしてみればすべて当たり前のことにしか映らなかった。
今までわずか4回ではあるが彼のコンサートに行ったことがある。
毎回自分流を貫く彼がたまらなく好きだった。
ちなみに前から3列目の席で見た時は、彼は客席まで降りてギターをかき鳴らし歌い、自分のすぐ目の前に来た時などは、彼の汗とつばがかなりかかった程だった。
だから今回の出場でも自分流を通してくれた彼にむしろ感謝したい。
NHKだから・・・。紅白だから・・・。
そんなこととは関係のない彼のスタイルが嬉しかった。
それを問題視するのであれば、出場を依頼したNHK側にこそ問題がある。
まさか何も知らないで依頼したとは考えられないし・・・。

現代、もしあの曲が全くの新曲で、新人の歌手が歌ったとしてもヒットするかどうかは疑問だ。
あの時代だからこそ、そして泉谷しげるという強烈で、憎みきれない反逆児だからこそ受け入れられた曲なのだろうと思う。
ビジュアルも含めてでしか勝負できないどこかのグループが歌っても、いや、それ以前に「愛だ、恋だ」の歌詞ばかりだし、あれほどの歌詞を作れるミュージシャンはまずいないだろう。



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2 コメント

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つまらない (asagao007)
2014-01-11 16:57:09
紅白歌合戦、段々興味が薄れてきて少ししか見ませんでした。 泉谷しげるは見ましたよ、全然古さは感じませんでしたね。 今の歌だと云っても違和感ないと思いますが若い人はどう感じたのでしょうかね? 歌は聞くものと思いますが、最近は見る歌が主流です、どうせ見せてくれるのならKARAとか少女時代とか一流の見せ物が良いと思いました。 歌合戦なんですから、聞かせるプロの歌で合戦をやってもらいたいですね。
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Unknown (TAKA)
2014-01-12 23:11:54
フォークソングが好きな理由の一つは、自分で作詞作曲した歌であるからです。
歌唱力はなくても自分で作った曲であるなら、そこには正当な歌う理由が存在すると・・・。
だからその分中高生の頃からアイドルは苦手でした。
せめて歌唱力があるのなら別ですが、歌の下手なアイドルほど目をそらしていました。
紅白も、嘗てと比べればずいぶんとエンターテイメント化されてきましたね。
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