ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

20㎏オーバー(平ヶ岳:15)

2009年10月28日 22時22分26秒 | Weblog
これから先の下山ルートは、長い距離の急斜面を降りなければならない。
登るよりは楽なのだが、正直言って膝への負担が心配だった。
左膝に爆弾を抱えてはや30年近い。
何度かメスも入れたが完治には至っていない。
それでも「この一歩が娑婆へと確実に導いてくれているんだ」と思うと、安堵感と共に何故か山を去る一抹の淋しさの様な思いに駈られた。

ルートの途中途中で、O氏は記録をとっていた。
ルートと現在地の確認、距離、高度、おおよその斜面角度、通過時刻、そして気圧等々、こと細かに記録していた。
もちろん安全のためにが第一であるが、このデータが後日大いに役立つのだ。
写真や動画を織り交ぜての思い出のDVD制作時に欠かせないテロップ。
その文字を入れるときに記録や数字がモノを言う!
もちろん貴重な思い出を、より正確なものとして残すためにも重要となってくるのだ。

しかし、しかしだ。
このルートの至る所に葉が朱色に染まった木々が生えていた。
個人的にはあまり関係のない木々なのだが、O氏にとってはこの上ない「疫病神」的存在だったのだ(笑・・・いや笑ってなどいられない)
決して触れてはならない禁断の樹木。
とは言っても道幅の狭いルートになると、無意識で触れてしまっていることもあろう。どんな詳細な山岳マップでも、まさか『うるし』が生えているポイントまでは載っていないのだから。

高い身体能力、スポーツ万能の彼でもウィークポイントがあったのだ。
下山後に職場で会ったとき、実に気の毒になるほどのかぶれようだった。

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