ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

尾瀬 燧ヶ岳:デザート♪

2019年04月10日 23時36分40秒 | Weblog
熊沢田代を抜け、緩急のあるルートを下りて行くとほどなくして広沢田代へと出た。
熊沢田代程の広大さはないが、秋の景色を愛でるには十分であった。

「ねぇねぇ○○さん、木道の上でジャンプしたところを撮ってもらっていいですか?」
彼女のリクエストに応えタイミングを合わせて何枚か撮った。


なかなかのタイミング!
「いいのが撮れたよ。タイミングもバッチリかな。」
やっぱり動きのある一瞬を捉えることは難しいだけに、KMさんが喜んでくれたことが嬉しかった。

しばらく平坦な木道を進むと、そこここに紅葉が・・・。

「撮ってあげますよ。」
「俺はいいよ、恥ずかしいから。」
「またぁ、そんなこと言わないで。」
何度か言われたがやはり丁重にお断りした。
(俺が紅葉をバックに写ってもしょ~もない)笑

ここから再び急な下りルートとなり一気に標高を下げた。
高度計を見ても御池が近いことが分かる。
もう30~40分も歩けばゴールとなるであろうポイントで一本の楓を見つけた。
葉は、緑・黄・朱の三色が見事にグラデーションした一本だった。

木の真下から見上げて一枚。

すべての葉が色づいたものも良いが、このようにまだ緑が残っている紅葉も実に鮮やかだった。
首は少々きつかったが、しばし見とれてしまった。

裏燧林道の手前に来て「あれまっ」という植物に会うことができた。
水芭蕉である。
当然あの真っ白な仏炎苞は無く、吸血植物のようにダラリと伸びきった大きな葉だけのものだ。



何故いつも「吸血植物のような・・・」と言うのか・・・。
その昔、自分がまだ幼稚園児だった頃に見たTV番組に「ウルトラQ」という特撮番組があった。
怪獣だけでなく、宇宙人、珍獣、危険植物などなど、あらゆるジャンルの人類の敵と、何故か新聞記者が戦うものだった。(と、記憶しているが・・・・)

その敵の一つに出てきたのが吸血植物だった。
記憶ではもっと葉は長く、十数メートルはあったかと思う。
その葉の形が記憶の中では一致しているのがその理由だ。
まぁそんなこと覚えている人などいないだろうなぁ(笑)。

15時10分、御池に到着。
大した山ではなかったが、睡眠時間が一時間だけではそれなりにきつかったかな。

「時間がまだあるからデザート作りますね♪」
「えっ、デザートを・・・これから? そんな疲れているんだから大丈夫だよ。」
とは言ったものの、本音を言えばラッキー!


「このバーナー、この時のために買ったんですよ。」

サツマイモを二等分し、バターをたっぷりと塗りつけて表面を軽くあぶるスイートポテト・・・とでも言えばよいのか。
本当は昼食時に作りたかったのだが、時間の関係もあり下山して時間が余ったらと予定を変えたそうだ。
申し訳ない、いやそれ以上にありがたい。 m(_ _)m

疲れた体にはこの甘さがたまらなく嬉しいね♪

KMさんの女子力の高さを褒めたつもりで「すごいなぁ。まさか山でこんな事までしてもらえるだなんて」と言ったのだが「これってあまりにも簡単ですよ(笑)」
と、あっさり。
彼女にしてみればそうかもしれないが、俺だったら絶対にそこまではしないと言い切れる自信がある。
感謝感謝で頂いた。

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2 コメント

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お早うございます (asagao007)
2019-04-11 06:17:38
木の真下から見上げて一枚

これはほんと、しばし見とれますね。 毎日、美しい物、美しい事だけを見て過ごしたいと思いますが、世の中醜い事が多すぎます。 今日が始まりました、良い一日を・・・。
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まるで・・・ (FZ-TAKA)
2019-04-14 01:19:42
この紅葉を見上げながら思ったことは、「これって和服の柄で見たことがある」でした。
いつという程の記憶は定かではありませんでしたが、和服とか座布団の絵柄で見た記憶が・・・(笑)。

美しい物や美しいことって、確かに心が洗われますよね。
自分のような者には尚のこと染みます。
最近では、3月に歌手の森山直太朗さんがたった一人の卒業生のために歌った「さくら」を聞いて涙が流れました。
加計呂麻島の小学校でのことです。
まだyoutubeでやっていれば、よかったら観てみてください。
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