ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

裏銀座へ:これは美味!

2017年12月24日 00時25分03秒 | Weblog
さて、先ずは材料だが、今回は去年の反省を生かし、より本来の青椒肉絲に近い物を担ぎ上げてきた。
・牛肉~生は無理なので、コンビーフで代用
・ピーマン
・タケノコ~国産の水煮(既に刻んであるもの)
・パプリカ(赤)~彩りとして最高!
・青椒肉絲の素

以上の材料で早速調理開始。
テント内は確かに狭かったが、狭けりゃ狭いなりに不思議と楽しいものであった。



コンビーフの缶を開け、ある程度崩しておく。(後で炒める時に楽)


その間にピーマンやパプリカを切る。
まな板はいつもの牛乳パックで代用したが、これはいつもなかなか重宝している。


フライパンそのものが小さいので、今回は三人分を二つのフライパンを使って炒めた。
油はオリーブオイルを使用。
もうこの時点でテント内はいいにおいで満ちあふれていた。
ますます空腹に響いたなぁ(笑)。
それにしてもパプリカの「赤」が食欲をかき立てる色合いを出してくれていた。
これは持ってきて大正解の食材だった。


続いてタケノコを入れて炒める。
果たしてこの順番が正しいのか否かは分からないが、そこまで突き詰めるものではないし、気にせず継続した。


次にコンビーフを入れ少し炒めた後、最後に青椒肉絲の素を入れ、軽く炒めて出来上がり。

一口つまみ食い・・・ではなく味見をしたが、実に美味かった!
「これ、本当に俺が作ったのか?」と、自分を疑いたくなるほどの美味さだった。

「やっぱコンビーフとは言え、牛肉を使って正解だったね」
「早く食べましょうよ!」と、空腹のKMさん。

ではみんなでいただきま~す♪

今回の料理は、師匠のKMさんの手を煩わすことなくなんとか上手く行ったようで、内心ホッとした。

しかしこれは本当に美味かった。
家に帰ってから家族に作ってあげても、そこそこほめられるのではないだろうか(笑)。
まぁ実際にはやらないだろうが・・・。

食べながらの会話も楽しかった。
話題はもっぱら劔沢でのテント泊の時のこと。
あの時の料理の出来映えは今でも笑えるネタだ。
だが、失敗も思い出の一つであり、笑い話として大いに盛り上がった。

食後に珈琲を飲み、明日の予定を確認した。
はっきり言って天候は期待できない。
むしろ双六、三俣蓮華、鷲羽への往復縦走は危険かも知れないほど荒れる可能性が高かった。
予定の時間に起きてみて最終判断は自分がすることに決めた。
決して無理はしない。

でもなぁもし無理だったとしても、そうなると丸一日何もすることがない。
テントの中でじ~っと、ぼ~っとしているしか術がなく、これはこれである意味苦痛かも知れない。

夕方よりも風はまた一段と強くなってきたようで、テントのばたつきが激しい。

寝る前にペグのチェックをしたが果たして・・・。

20時を過ぎて、一人ココアを飲んだ。
10月の半ばともなれば、さすがにこれだけの標高では寒さを感じる。
ココアの温かさがしみ渡った。
「明日はどうかなぁ・・・たぶん無理かもなぁ」
そんな想いが強くなるほどフライシートのばたつく音が響いていた。