喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

狭いコミュニティーの中で起きた悲劇

2022-02-14 16:25:38 | ドラマ・演劇感想
ウ、ウッチャン家は今「まさみちゃん祭り」なのかー。
いま「コンフィデンスマン」ドラマ版まで来たのね。次は映画だよね~
ぜひジェシーの魅力に気付いてほしい。(ちょっと嬉しい)

そうだ、ようやく配信のミュージカル見ました。
これ実話を元にしているんだよね。音楽劇もいいけどストレートプレイで見たいなって思った。どこかで映像化されていないか探してみよう。

キンキーもそうだけど、外国のミュージカルってリズムとか音楽が独特で、音の並び方とかがどうしても自分には取っつきにくい。えっココ下がるのとか、ここで明るくなるの?とか不思議なんだよね。エレカシの初期のメロディーををもっと難解にした感じ、こういう音楽は日本ミュージカルではまずないだろうなあ。
だから歌うのが難しいと思う。演者さん達は皆歌の上手い人ばかりだったけど、歌い上げ過ぎてしまって気持ちが伝わってこなかった人もちらほらいた。歌をうまく歌うことがいいんじゃないと思うけど、このメロディーだと外すとすごく目立つから大変だよね。

CM動画でパッと目を引いたのは小関君と阪本君、本編もこの二人は良かった。特に小関君は存在感があるなあと、一つ一つの動作が丁寧であのメンバーの中では彼が一番心を掴まれた。ソロの歌では思わず涙が。

題材的にも主役の平間君は大変だっただろうな。安定して歌も演技も良かった。最後のシーンは平間君をハグする小関君に彼を重ねてしまったよ。インタビューでも語っていたけど忘れることなんで出来ないよね。私も辛い事は「忘れようとする」けどどこかでひっかかっているもの、ましてやそれが誰かの死なら余計にね。

ただこの事件の背景に「差別されたもの同志が安息の地を求めてたのにそこでもまた誰かを排除してしまった」というのが辛い。


これを読むとバーの中で諍いがあって逆恨み?で放火されたみたい。物語だとデリーがそうなんだけど、劇中で仲間から疎まれている、問題児扱いされている様子がちょこちょこ出てきて負の意味で存在感があったからこの後何か仕出かすかこの人死んじゃうんじゃないのって思ってたからちょっと驚いた「外にいっちゃったか―」って。

恨みとか孤独とか悲しみとか自分の内に向かう人と外に向かう人ってのがいて、デリーは自分を迫害した仲間(と思ってた人達)に向けた。恐らく長い間溜まっていてあの最後の音楽家?との諍いによって皆から完全に拒否されたことがトリガーになったと思う。でも結局は罪悪感で自死してしまうのが哀れだ。ただ、あの世間から迫害を受けたコミュニティーの中でもデリーを異端児扱いしてたのだから、人ってどこへ行っても同じだなって空しくなった。

主役二人の恋愛ものかなと思って見てたらタイムリープと彼ら二人の関係よりもそっちの方が色濃く残った。これデリーに感情移入すると結構辛いだろうな。ていうかどの登場人物も辛いけどデリーはあの中で「必要とされいない」のがまるわかりだから見ていられなくなる、役者が上手いから余計にきた。

というわけでキンキーよりも辛い話でした。あれだって差別されてたけど、最後は「ありのままの自分を見せよう」って前向きだったからね。こちらは実際の事件が悲惨だったから暗すぎる。でも心に残ったのはこっちだった。
今の自分が求めているものの違いかな。

グリーフケア中に無理に明るい音楽は聞かなくてもいいというのをどこかで読んだけど、映画や舞台や書籍もそうかもしれないな。
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