「とんでもない女」(六本木トリコロールシアター)観てきました。
よちさんの生の朗読劇は「カナタ」以来だな。
物語は女二人と男一人の愛想劇というわけではなく、どこかもの悲しいながらもコメディチックで後味が良かったです。
役者が皆上手かった。
ト書きを読む必要性に疑問を持ったけど、小さい劇場で映像とか使えないのかなと思ったし、あれはあれで昔のサスペンスドラマのアイパートナーのような、朝ドラの副音声みたいな役割なんでしょう。
ピアノが場面の所々でBGMで流れるんですが、それがまた絶妙なタイミングでで物語の展開や人物の描写で入るんですよ。いい音だったな。
女優二人は元宝塚(調べた)の彩輝なおさんと声優の明坂聡美さん
前者の存在感と後者の演技力はすごかった。
失踪して戻ってきた妻役の彩輝さんのスタイルに圧倒されました(足なげー)
ひよりという女の底知れなさと強さが溢れていた。
明坂さんはけなげで一途なさやか役にぴったりはまっていて、感情が溢れる読み方に思わず朗読というのを忘れるくらいのめり込みました。いやすごい。
そして振り回される男役の吉野さん
もうよちさんの演技には信頼しかないんで安心して聞きました。
情けない、でも優しくてお人好し、何とも憎めない男実明を熱演、最後の顔が良かったなあ、朗読劇なのに演劇のようだった。エプロンを見つめる表情、優しくて慈愛に満ち溢れていて、この先三人はきっといい人生が待っているんだろうなってその顔だけで感じられた。やっぱすごい人だ、もっと舞台に出て欲しいけど朗読だから出演を決めたのかな?カーテンコールでも何も言わなかったので今回どういう経緯でこの朗読劇に参加したのか知りたいけど(しかも座長だし)いい作品だったので良かったです。
2021年のエンタメの締めを心地よく終える事が出来ました。
また総まとめ書きます。
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