年末なのに風邪をひいてしまいました。鼻水が止まらず咳はゴホゴホ・・辛い。
さて「るの祭典」無事千秋楽を終えたそうでおめでとうございます。
今回の舞台は一言で言うと【若手の勢いと中堅の焦りとベテランの安定(と遊び)】ですかね。
若手は華がありアドリブもこなし怖いもの知らずでベテランは変わらず無敵の飛び道具、その間に挟まれ葛藤する中堅に見所がありました。
出演者の中でそこに当てはまるのはほぼ84、85年世代だと思うのですが、役柄、演技見ていると相変わらず自由に演っている人、抑えている人、いつもと同じ人等それぞれ違いがみられました。
秀吉役の辻本君はここ最近るひまでは主要な役が続いていますが、安定感は変わらず、中村君も同じくちょっと軽いいつもな感じ。
逆に某役のイメージが強いけど、るひまでは割と三枚目的な役が多い健ちゃんと、飛び道具的立場の多い滝口君は今回無骨な役と二面性?の役で驚きました。
滝口君は今かなり追い込まれているんじゃないかなーと心配したくらい張り詰めて演じていて発狂のシーンとかそれが爆発した感じでした、すごかった。あの役は精神を疲弊させるよなあ。
健ちゃんは笑いのほぼない武士の役、大きさと威圧感がものすごく、特に秀吉と向き合う場面ではより強調され迎え撃つ秀吉も上手いから鳥肌が立ちました。贋作水滸伝でも共演してるけどこの二人いいなあ。
柴田が一番秀吉に辛く当っていたから、悪役みたいに思われていたけど、二人のシーンで柴田が秀吉の持つ長浜を褒めるシーンがあるのね。「あの町はいい・・」ってその時の彼の表情が少し和らいでいてあ、この人悪い人ではないのかも・・って思った。秀吉を農民出だと馬鹿にしてるけど彼を少しは認めているのかなって。だって長浜を統治してるのは秀吉だものね。その町を褒めると言うのは秀吉の統治力を褒めているのと同じこと。秀吉の事嫌いかもしれないけど憎んではいない。そんな風に感じたシーンでした。
そうそう舞台設定では「可愛かった秀吉が懐かなくなったのが気に食わない柴田」だとかただのツンデレなんですね彼は(笑)何だ私の感想とあってるじゃん。
健ちゃん贔屓なんでここまで細かく見てしまうのかもしれませんが、好きな役者がいい演技をしてくれるとやっぱ嬉しい。堅実な演技が出来るようになったんだなと成長を実感します。(母親的目線)