喜♪きりん

人が苦手なのに何故か販売員をしてる人の日々あれこれ

新幕末純情伝

2011-09-23 16:09:10 | ドラマ・演劇感想
「新幕末純情伝」を観てきました。

感想はなんていうか「え・私は劇団新感線を観に来たの?」って感じですかね。

どちらが先に出来たかは知らないので似せたのかどうかわかりませんが、新感線よりドラマがどろどろしててお笑い要素は薄めたっていうかな。楽屋オチもあったし。殺陣とか音楽の激しさとか集団の連携プレーとかがよく似ていて主役が鈴木杏ちゃんだったからアオドクロを思い出しました。カンテツ捜したし(いねーよ)

最大のポイントがネタばれになるので内容については触れませんが、新撰組主体のドラマだと思うとすごい違和感、カッコいい土方さんと渋い近藤さんが好きな方にはちょっとお勧め出来ないかな。人間くさくて私は好きでしたけどね。


でもそれ以上に桂小五郎がねえ、彼の印象は大河のイメージしかなかったんで自分に取っては「逃げた人」「亀弥太を見捨てた人(怒)」でしかなかったんですよ。それがこの作品で180度変わりました。

何せ役者が上手い。吉田友則さんて前何かドラマに出てませんでしたっけ?この人が出ると空気が変わるんですよすごい存在感
その前にどんなにチャラけててもこの人がシリアスな演技をするとピッと引き締まる。緩急の付け方が見事で声も一番出ていたなあ。聞き取れない役者もいたので気持ちよかった。気がつけばこの人ばかり追っていました。すごかった別の舞台も見てみたい。

他には土方さんの山崎さんこの人も良かった。情けなくて小心者でカッコいい副長の欠片もなかったけど惹きつけられました。
ただ、声がなあ疲れてたのか、元々響く声じゃないのか掠れてましたねそれ以外はいう事なし。

沖田はもう最後のシーンで全部持ってきましたね。流石!あそこで涙腺崩壊しました。心わし掴みにされた。杏ちゃんはいい。

後は二宮、先生になりたかった人ですね。小劇場で名前を拝見する人です。新撰組のメンバーではこの人が一番印象に残った。


さて、この舞台を見に行くきっかけになった馬場君は坂本龍馬でした。

声のトーンは柳生、でも台詞量が半端ない。出番は始まって30分後くらいかな。主要人物がほとんど出てから満を持しての登場でした。

馬場君良かったですよ。あれだけの名優勢ぞろいの中、大健闘だったと思います。

コミカルな食えない感じの坂本を好演、あれでまだ23歳だと思うと将来が楽しみですねえ。

ただ、残念なのが迫力と声量が足りないところかな。掠れが目立っていいセリフが目立たない。土方さんも同じだったので桂さんの存在が際立った気がします。後は演技のメリハリがちょっとなかった。いい加減かと思うと急に真面目になるその使い分けがはっきりしてないとただ台詞を言ってるだけになってしまう。
ただでさえ膨大な量でまくし立てるように話すので声に迫力と色がないとしぼんじゃうんですよね。
間のほとんどない芝居だから余計にそう思いました。

逆に言うと声量と迫力が出れば舞台役者として一皮むけるかなーと。偉そうなこと言ってごめんなさい。

ストーリーはまあ、ファンタジーかな。私も幕末はあまり知らないので先入観を持たずに済みました。桂さん以外(笑)新撰組とか興味ない人でも分かりやすかったんじゃないかなあ。軸は恋愛いや激愛かな。

「エビ」のプロデューサーの作品だからハードル下げて行ったのが返って良かったのかもしれません。でもトリプルアンコールするほどじゃないだろ・・って気も。

余談ですが業界人ってどうしてああも分かりやすい格好してくるんでしょうか。見てくれといわんばかりの派手な服に始まる挨拶。そりゃ目が行っちゃいますよ。誰か分からなかったけど(苦笑)
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