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藤野家住宅


写真は、茶室仕様の玄関間

藤野家住宅は大正時代に造られた大塀造(だいべいづくり)の町家で、国登録有形文化財に指定されています。

アクセス
地下鉄烏丸線丸太町駅の南改札を出て、出口7から地上に出ます。
地上に出たら右折し、烏丸通を約70m進みます。
竹屋町通との交差点で右折し、約250m進みます。
竹間(ちっかん)公園を経て高倉通へと左折し、約50m先の左手に藤野家住宅があります。

2019年9/1~9/30、京の夏の旅で内部が公開されました。
京町屋には商家が多く、通りに沿って店があります。
そのような町屋は、表屋造といいます。
それに対して元から住居専用の町屋には店がなく、そのような町屋を大塀造といいます。
大塀造の住宅は他に仁風庵紫織庵などがあります。

門を入ると、敷地の左側にまっすぐに通り庭が貫きます。
入ってすぐ右手には茶室のような仕様の4畳半があります。
玄関右手の小さな庭が露地のようになり、通り庭には待合の腰掛があります。
通常の町屋ではここが店になりますが、大塀造は住宅専用の町屋なので店はなく応接間として使っていたようです。

通り庭のさらに奥に玄関があります。
玄関の正面には中庭があり、ここから茶室を回り込み躙口(および貴人口)から入ります。
なので茶室には廊下以外の3方向に露地と窓があるので開放的です。

中庭のさらに奥には居間と座敷が並びます。
欄間は直線と四角のシンプルな幾何学模様。
座敷の奥には庭が、庭の向こうには土蔵が見えました。

座敷の奥の階段から2階に上がります。

2階は居室の8畳間がありました。
窓の情報は小壁がアールを描くように繰り抜かれています。
ここが来客があった時の寝室だったそうです。
階段を降りてくると、居間に戻ってきて終了でした。



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旧湯本家住宅


写真は、外観。

旧湯本家住宅は平安京の復元研究で知られる歴史家、湯本文彦が明治時代に建てた、元邸宅です。

アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、出口3から地上に出ます。
地上に出たら左手、今出川通を東へ進みます。
約250m進んだ最初の交差点を左折します(右手には京都御苑の今出川御門があります)。
さらに約200m進むと相国寺の門があり、その前で右折。
曲がってすぐの右手に旧湯本家住宅があります。

2019年9/1から9/30に、京の夏の旅で内部が公開されました。
玄関を入ったところで参観料600円を納めて、建物内部を時計回りに参観します。

最初は床の間のある8畳間。
こちらで説明を聞きます。
奥にはお庭があり、降りられました。

8畳間の右手奥にはお茶室、玄古庵があります。
2畳台目で大徳寺 真珠庵の庭玉軒の写しだそうです。

そのまま細い廊下を右へ進みます。
すると4畳半の墨囚窟(ぼくしゅうくつ)へ。
付け書院の引手には墨作りで使われる墨型が使われていたり、床柱には浄瑠璃寺の古材と伝わる丸柱が使われていたりします。

さらに奥には6畳間があり、こちらには湯本文彦氏愛用の筆記具や資料が展示されていました。

あとは納戸や浴室跡を経て、玄関に戻ってきて終了でした。

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2019 9/1の拝観報告2 最終(藤野家住宅)


写真は、座敷と庭。

再度地下鉄今出川駅に戻り、また1駅で丸太町駅へ。

14:10にやって来たのが、藤野家住宅。
こちらも9/1から公開の京の夏の旅です。
ここは内部も写真撮影が可能です。

ここは入ったところから既に見どころです。
パンフレットにも解説がありますが、京町屋には表に店がある商家の造りの「表屋造」と、店がない居住がメインの「大塀造」があり、こちらは後者の大塀造です。
大塀造の代表はかつて公開していた紫織庵こと川崎家住宅でしたが、今は元の所有者さんが売却され取り壊しの危機に瀕してるらしいです。
なんとか残して欲しいものですね。

さて藤野家住宅に話を戻します。
店がないので表から住居部分ですが、この4畳半がお茶室仕様なんですね。
そしてこの部屋を応接間のように使ったそうで。
粋ですねw

奥は居間と座敷ですので、この辺りは通常の町屋と一緒です。
座敷の奥から2階にも上がれます。
2階は本来2間ありますが、1つは運営の部屋として使っておられるので、大きな8畳間の方だけです。

14:30頃にこちらを出て帰宅しました。

京の夏の旅=町屋の構図も定着してきましたね。

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2019 9/1の拝観報告1(旧湯本家住宅)


写真は、茶室 玄古庵。

9月になった日曜日。

朝は次男君の勉強を見ていました。
午後彼は模試なので、僕は出かけます。

13:00過ぎに家を出て、地下鉄で今出川駅へ。
13:30にやって来たのが、旧湯本家住宅です。

この日から公開開始の、京の夏の旅です。
玄関が狭く、それほど人はいないのかと思いきや、中には10名程来ておられました。

内部の写真撮影は禁止ですが、お庭に出れば外からは可です。

2畳台目のお茶室 玄古庵は室内とつながっているので、そちらからの方が見やすいでしょうか。

さらに奥に進むと書院でしょうか4畳半の墨囚窟があります。
詳細は現地でも説明がありますので割愛しますが、大きな見どころはこの2つでしょうか。

しかしこの墨囚窟ですが、どうも後から横に2か所入口をつけたように見えますね。
本来は庭に面した廊下側からしか入れないようになっていたんじゃないかと。
拝観経路での入口は、入口頭上の柱が途中で切断してありますし、出口を出た左手を見ると部屋の棚を増設した分だけ廊下が狭くなったように見えるので。

皆さんも現地に行かれたら、観察してみて下さい。

13:55頃にこちらを出たら、ちょうど団体さんが来られたのでラッキーでした。

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2019 8/31の拝観報告2 最終(ご縁を結ぶお地蔵さんめぐり 後半)


写真は、休務寺の本堂(右)と境内。

光林寺を出て、大宮通を北上します。
四条通から北は細くなりますが、大宮通があります。
錦小路で左折して、15:37にやって来たのが休務寺です。
この日2つ目のお目当て。

本堂が鉄筋コンクリートなので、お寺感はいまひとつですがw
こちらも浄土宗寺院なので、10月の特別大公開で公開があってもいいような感じです。

本堂でご住職のお話があって、ご本尊の阿弥陀如来像と左手にある萬人講地蔵にお参りさせて頂きました。
なぜ萬人講地蔵と云われているのかなどの由緒は不明だそうです。

先の光林寺もですが、この辺りは天明の大火であっという間に火が回り、資料が残っていないそうです。

16:10頃にこちらを出ました。

予定が押しつつ、16:15に向かったのが善想寺

こちらは地蔵堂の扉を全開にして下さり、泥足地蔵菩薩像の写真撮影もOKでした。
墓地の阿弥陀如来像の石仏にもお参りして、本堂へ。

本堂では御住職から由緒や泥足地蔵についてのお話がありました。
お話の後は自由解散。
係りの方が別行動で御朱印帳だけ持って回られていたので、御朱印を頼まれている方はここで合流して回収しておられました。

16:45頃に終了し、ここからはもう徒歩で帰宅しました。

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2019 8/31の拝観報告1(ご縁を結ぶお地蔵さんめぐり 前半)


写真は、光林寺の本堂(右手)と墓地に続く鐘楼門。

暑かった8月も最後の土曜日です。

この日は13:00に壬生寺集合で、「そうだ 京都、行こう」のイベント「ご縁を結ぶお地蔵さんめぐり」がありました。

現地に行くとアマ会のアディニコさんとあんとんさんも来ておられました。
参加者は20名ほど。

13:00から本堂には入って、地蔵菩薩や地蔵盆の話が40分ほどありました。
そして阿弥陀堂の新撰組隊士のお墓などを拝観。
壬生寺は14:00まで。

次に斜め向かいの新徳寺へ。
こちらでも前住職の長い!?(笑)お話の後に内陣に入って本尊の准胝観音と屋根葺地蔵菩薩にお参り。
ただし・・・暗い・・・。
お地蔵さんのお顔は、正直あまりわからなかったです。
14:50にこちらを出て移動。

前川邸の前を通り、15:00に光林寺へ。
こちらがこの日最初のお目当てw

浄土宗寺院なんで、10月の特別大公開でも行けそうな感じですが、保育園が併設されているのがネックかな。
不特定多数の人が入ってくるのは、保護者の方々には抵抗があるかもしれないですし。

本堂の隣には墓地に続く鐘楼門がありました。
その門の奥に歌碑がありますが、それも見せて下さり、本堂では水上地蔵菩薩にお参りさせて頂きました。
こちらは明るかったですw

15:30頃にこちらを出て、次へと向かいました。

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