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鳥彌三 

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写真は、主屋2階の大広間。

鳥彌三(とりさや)は、四条木屋町を少し下がったところにある水炊きのお店です。
江戸時代の天明8年に創業なので200年以上の歴史があり、建物は登録有形文化財に指定されています。

アクセス
阪急電車、京都河原町駅で下車し、1B出口から地上に出ます。
地上に出たら右折して高瀬川を渡り、すぐに木屋町通へ右折します。
約120mで左手からの西石垣通(さいせきどおり)と合流し、さらに80m進んだ左手に鳥彌三の主屋があります。

通常お食事は水炊きのコースで、13,000円です。
夏は川床もあります。

今回はまいまい京都の「鴨川納涼床ものがたり、高瀬川源流庭苑から下木屋町へ」で内部を見学させて頂いた時の報告です。

建物は木屋町通に面した主屋と鴨川に面した新座敷があり、前者は270年前、後者は220年前のものだそうです。
客室は主屋の2階に4部屋、新座敷の1階に2部屋、2階に1部屋の計7部屋あり、それぞれに意匠が違います。

まず玄関です。
玄関から表の格子をみると、それぞれ違った5種類の格子があります。
これだけ違う種類があるのは珍しいそうです。
玄関を入ると、まっすぐに石畳の通路が奥まで貫いています。
その左手は厨房、右手は2階への階段や会計があります。

石畳を奥まで進むと、主屋と新座敷の間に少し中庭のようなスペースがあり、右手にトイレがあります。
新座敷の1階には左右に鴨川に面した2部屋客室があり、左手は北大路魯山人が使った4畳+板の間のお部屋で、右手は中2階になった6畳の鴨川の間があります。
さらに夏には禊川に張り出して川床が、設置されます。

中庭の階段から2階に上がります。
上って左手の新座敷は、13.5畳+板の間の東山の間です。
窓の手すりを低くして、さも鴨川に浮かぶ屋形船に乗っているような気分にさせてくれます。床の間の横の琵琶棚が三角形なのも印象的です。

階段を上った右手の主屋へ。
まずは6畳間がありますが、新座敷と主屋が平衡ではないので、中庭の上にある6畳間と東山の間の間が三角形になっているのも視覚的に面白いです。

6畳間を回り込むように廊下があり、廊下の先には1階への階段と、階段の前には朱塗りの長持ちが、長持ちの上には剥製のウミガメが置かれています。

廊下、左手の木屋町通沿いに2部屋あり、左手が北山の間です。

廊下の右手奥には3畳間を挟んで奥に14畳の大広間があります。
大広間は船底天井で、一部床の間の前は網代になっています。
テーブルは真っ赤な漆塗りで、非常に高価なものだそうです。
襖の引手は千鳥。
奥の襖は一見押し入れに見えますが、奥には隠し階段があり、1階に降りれるようになっています。


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