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得浄明院(東山中央散策33)


写真は、一初の咲く得浄明院の本堂

得浄明院(とくじょうみょういん)は、信州善光寺の別院の尼門跡寺院です。

通常拝観も出来ますが、“戒壇めぐり”の準備もあるので、通常時の場合は事前に電話をして欲しいとのことでした。

“寺門”を入った正面に“本堂”があり、これは規模こそ小さくなっているものの、信州善光寺と同じ造りだそうです。
本堂の前庭に一初(いちはつ)というアヤメ科の花があり、5月はきれいな紫色の花が咲きます。
本堂に上がり、本尊の一光三尊阿弥陀如来にお参りします。

右手奥に“戒壇めぐり”の降り階段があります。
これは本堂の地下に“真っ暗(一筋の光もない)”な道があり、これを手さぐりで1周するものです。本尊の真下ぐらいに大きな錠前があり、これを触れれば御利益があるそうです。

初めて行くと、全く見えない世界なので恐くなるかもしれません。
僕は「清水寺」の“胎内めぐり”の経験があったので大丈夫でした。

コツは、右手で壁の側壁を触り、左手は顔の前にかざして(顔面打撲の恐怖対策)進むと速いです。
足元に障害物がないのは前提ですが。
こうして僕は1分弱で出てきたので、お寺の方も速さにびっくりされていました(笑)。

次は特別拝観の“書院”です。本堂から渡り廊下を進み書院に移動します。
ここの開山である誓圓尼公の屏風の“誓圓尼公御遺物”は、左隻には松の大木と大地に脚をおろす雄雌の孔雀を、右隻には松の間に羽ばたく一羽の孔雀を描いています。
また尼門跡寺院なので、代々伝わる人形も展示されています。

以上で終了です。

H地点に戻ると正面に黒門があり、ここを左折します。
木々が茂る神宮道を進むと、“四脚門”を過ぎた右手に「青蓮院門跡」があります。

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コメント ( 1 ) | Trackback ( )
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式包丁 (kei)
2013-05-13 23:48:03
5月13日(月)午後1時より白天龍王祭の奉納「式包丁」がありました。
庖勝一條流でしたが、雅楽が流れる(残念なことに録音)なか、古式にのっとり「燭光の儀」→「お絹取り」(邪気を払う鈴で俎板を浄める)と進みます。
お寺なので、通常は魚をさばくところを、筍とお豆腐を包丁と真魚箸で、手を触れずにさばいていきます。
筍が二片切り落とされた時点で、余りの暑さに友人が見物をギブアップ。進行が緩やかなので最期を見届けずに帰りました。
京都新聞によると、この後、家元の富田勝雄さんが豆腐をさばき「絆」の文字を作ったとありました。最後まで見届けるべきでした。前座しか見ていなかった・・・

得浄明院境内のイチハツは少し残っていて、大半は色さまざまなジャーマンアイリスでした。
イチハツは乾燥に強いので茅葺屋根の柴棟に使われるので有名ですが、茨城県常陸太田市の西山荘(水戸光圀の別荘)が柴棟らしいのですが、今はどうでしょう。
マリー・アントワネットが乳搾りをしていた離宮にも柴棟の建物がありイチハツが乗っていたと藤森照信さんのお話に出てきました。

 
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