豊見城市 文化財巡り(17)『高安地区』

2008年01月09日 00時05分44秒 | 沖縄現地情報

▲<住宅の垣根に紫の美しい花が咲いていました>
豊見城市高安(たかやす)地区は、饒波(のは)川の北&東岸にあります。高安地区は、南北に長く、北部住宅地は那覇市に近く早い時期からベットタウンとして開発された所です。
進入路は、県道11号線を真玉橋から南下する方法と、西側県道7号線豊見城交差点から県道11号線経由高安橋から入る方法があります。
民俗遺跡は南部住宅地(饒波川北岸)に集中しているので、今回は高安橋側から入ります。
高安橋を渡り、ひとつ目の道を左へ入り橋を渡った所に、小さな運動公園があります。ゲートボール場の手前に、「崎山之殿(サキヤマノトゥン)」があります。

▲<左、「崎山之殿」 右、立派なポインセチアと高安公民館前広場で遊ぶ子供達>
Uターンをして県道249号線へ入り、「高安公民館」を目指す。豊見城市教育委員会の地図では、高安地区(南部のみ)には、6つのカーと3つのトゥンがあるはずですが、結果は「崎山之殿」と「名称不明」のカーを一つ見つけたのみでした。

▲<左、住宅街道路傍にあった名称不明のカー(柵の中には水がありました)。 右、県道側から見た南部地区の住宅地>

▲<県道249号線沿いにあった「ガンヤー(龕屋)」。ガンヤーとは、葬式の際に死者を棺に入れて墓地まで運ぶ屋形の担ぎ輿のことです。豊見城市では、昭和30年代までは各村にありましたが、火葬の普及と共に消えて行き、今では、保栄茂、饒波、高安の3か所だけに見られます。(豊見城市教育委員会2002年3月現在)>

⇒この地区の民俗遺跡には、案内板が一つもなくそのうえ、所在地は山林・雑草地で侵入出来ない状態でした。公民館から北側は、急斜面地で日当たりは最高ですが、車がなくては生活が出来ない地域でした。南部地区は、地元性が強く新しい人には住みにくいと思われる。北部戸建住宅団地も古い造成で、こちらも詳しくは調査をしていませんが、新しい人が入り込むには難しいのではと推測しました。
※このブログの読者から、遺跡ではなく現在も活用・信仰するものなので不適格な表現との、貴重なアドバイスを頂きました。検討した結果、以後は、「文化財」と表現致します。


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