『真栄里のガーエー大綱引き』その③「ガー巡り」

2008年09月19日 00時05分58秒 | 沖縄現地情報

真栄里は、糸満市の北西部糸満に隣接する東西に長い地区です。
東部には、戦跡が多く点在する(白梅之碑他)、集落は中央部にあります。
西部は、海に面していている。
地形は、海に向かって緩やかに下っていて、エメラルドグリーンの海がキラキラと輝いて美しい。集落は、東村(アガリ)と西村(イリ)に分かれている。
東村の中央に「アガリガー」がある。排水溝が3口あり、水量がいまでも多く出ている、洗い場が広くて立派な「囲い込み井戸」です。
今は、人影はないが昔はここで、女性達がおおぜい集まって、洗いものをしていた事が想像出来る。

柱には、使い方の注意書きが残っていた。

「アガリガー」の後ろのガジュマルの木の側には、珍しい「力石」が設置されている。

▲<左、「力石」昔、若者が力を競い合ったらしい。右、ガジュマルに設置されたバスケットゴール>
西村(イリ)には、公民館の前に「イリヌカー」があります。
こちらは、地面から2m強、低い所に隠れるようにある「掘り下げ井戸」です。

どちらの井戸も、湧き出た水を受ける貯水池が、直ぐ下手にありました。
今は、消火用の貯水に活用されている様子で、相当の水量があった。
他にも、西村の西側少し下がったところに、バス通りをはさんで「クールガー」「ナカヌカー」があります。

▲<バス停の名前にもなっている。「クールガー」>

▲<「ナカヌカー」こちらには、1949年の使用注意事項が残されている>
西村(いり)の住宅街のブロック塀に、かわいい「屋敷獅子」が、ちょこんと顔を出しているのを見る事が出来る。

この地区は、「シーサー」も美しいものが多くあり、「ゲーン」も各家々に見られた。

海が見え、心地よい風が流れ、陽当たりも良く、住みやすそうな街でした。


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