▲<「藤井由美」さんの講演の後、「ゆたかはじめ」さんも加わりトークショーに>
2月18日、15:00~16:30那覇市の「ジュンク堂」特設コーナーで、「沖縄にトラムを!」特別講演会が行われた。知り合いの「ゆたかはじめ」(エッセイスト・トラムで未来をつくる会)さんが、ゲストスピーカーだったので参加した。
まず、「ヴァンソン藤井由美」(日仏異文化マネジメント研修講師)さんが、フランスの地方都市ストラブールで住んでいた時の新型路面電車「トラム」の事を語ってくれた。
▲<ストラブールの位置を説明している>
▲<ストラブール市内の説明>
ストラブールは、ドイツ国境に位置する25万人のフランスNO1のエコシティ地方都市。1994年に新しく当選した市長が車公害に悩んでいた市を「トラム」導入で生き返らせた。現在では延べ、53キロメートルの軌道に75の駅がある。4:30~24:00まで走り市民の足となり、人口も毎年1%増加中。
▲<「トラム」が出来る前と後、街並の比較写真>
▲<「トラム」の駅の様子(バリアフリーが良く解る)>
市外から来る車は、市内を通り抜けれない都市計画になっており、市内の入り口の駅には、400~600台収容の駐車場が完備されて(1日200円で、人数分のトラム市内乗車無料券が支給される)、郊外は車、市内はトラムを利用するようなシステムが根付いている。
▲<すべての駅が、改札の無い「信用乗車方式」>
▲<車は、市内を抜けられない交通システムを紹介している>
▲<右側の軌道には「芝生」が植えられていて美しく騒音も少ない(鹿児島市でも導入中)>
現在、日本にも路面電車は、熊本・広島・鹿児島・長崎などの地方都市では運転されているが、2009年に富山市でトラムが導入されている。近年、車公害(渋滞・排気ガス・駐車場問題)の解決策として、新型路面電車「トラム」が地方都市で注目されている。
▲<ターミナルには、人が多く出て栄えているらしい>
沖縄では、戦前「軽便鉄道」という路面電車があったが、戦後アメリカ軍の方針で撤去されたままになっている。その後、沖縄には、公共鉄道が無く、戦後アメリカ軍の政策も加わり、過剰な車社会になっている。
近年「ゆいレール」というモノレールが導入されたが、那覇空港と首里を結ぶ観光列車の域を超えず市民の足にはなっていない。そこで、現在一番コストの安い「トラム」を市民の足と地域活性のために、導入運動を一部の市民で推進しているところです。
▲<約1時間半程度だったが、50名くらいの視聴者が最後まで話を聞き入っていた>
私の意見は、公共投資で海岸を埋立てたり市民ホールを各町で競って建てるくらいなら、那覇から「浦添・名護線」「豊見城・糸満線」「与那原町線」「北谷・沖縄・うるま線」を造り、公共交通機関を完備し、各街の活性を計る事が、今後沖縄発展のために最も良い施策と思っている。公共交通機関が出来れば、観光客は目指す地域へ安心・安全に足を伸ばし、滞在時間・期間が延びる。そうなれば、50年後も地域発展が望め地域雇用拡大に繋がって行く。
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