▲<土門拳(1909年-1990年)の「昭和と沖縄」>
沖縄県立博物館・美術館で、5月15日~6月24日まで行われている。
今週で、終わるので急いで観に行って来た。
土門拳は、私が写真専門学校へ通っていた頃は、すでに社会派写真家の大家だった。硬派で、リアルな男性的な作品が好きだった。特に、「筑豊のこどもたち」や「江東区のこどもたち」など、昭和の子供を撮影した作品が好きだ(こどもたちの表情・躍動感が素晴らしい)。
▲<「筑豊」の、出稼ぎに行った両親を子供二人で待つ「るみちゃんとさゆりちゃん」>
▲<「弁当を持ってこない子」(弁当を食べている横で、黙って本を読む子供・・・)>
その後、「ヒロシマ」や「おきなわ」の作品は、知らなかった。
晩年の「室生寺」など「古寺巡礼」は、被写体に迫る写真作家としての力作だ。
昭和の作家を撮った「風貌」シリーズでの梅原龍三郎撮影エピソードが面白い(写真嫌いの梅原氏が、なかなかシャッターを押さない土門に、我慢の限界が切れ撮影が終了後、座っていた椅子を床に叩きつけたらしい)。
▲<「梅原龍三郎」>
作品「おきなわ」は、戦前の沖縄が写されている。特に、那覇の市場風景の人物描写が素晴らしい!
▲<「沖縄の市場」>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます