「カエルの楽園」

2017年01月26日 00時05分00秒 | 社会問題

▲<2016年2月23日に、新潮社から出版された百田尚樹さんの小説です>

イソップ童話のような、「カエル」の世界を描いている。
内容は、メルヘンな物語ではなく、現代の世界(アジア)で、起きているような「国際問題」が、テーマです

アマガエルの「ソクラテス」と「ロベルト」が、ある日突然にやって来た凶暴な「ダルマガエル」に滅ぼされて国を脱出する。
命がけでさまよい、「ナパージュ」という国に辿り着く。

そこは、心優しい「ツチガエル」たちが、奇妙な戒律を守って、平和に暮らしている国でした。
「ソクラテス」も「ロベルト」も、この楽園のような国をいっぺんに気に入り、「安住の地」と考えた・・・。

この国では、すべてのカエルたちが、生まれた時から戒めにしている「三戒」と呼ばれているものを守って生きている。
「三戒」とは、「カエルを信じろ」「カエルと争うな」「争うための力を持つな」です。

「ナパージュ」の「ツチガエル」たちは、この国の平和は、この「三戒」を守ったからだと信じ切っている。。
戦う必要がないから、生まれ持った「小さな毒腺」も、子供の頃に潰してしまうらしい。

世界のカエルたちすべが、この「三戒」を守りさえすれば、世界は永久に平和になると信じ切っている・・・。

集まっては、「我々は、生まれながらに罪深きカエル、すべての罪は、我々にあり。さあ、今こそみんなで謝ろう」という「謝りソング」をみんなでよく歌う。「謝りソング」は、「三戒」と同じ頃に出来たらしい。

「ソクラテス」は、少したって、今までこの国が平和だったのは、「スチームボート」という年老いた巨大なワシのお蔭だとを知った。何か違うと感じ始めた時に、事件は起きた!

「ナパージュ」の「ツチガエル」たちを二分する事件とは?その結末は・・・。

すべてが、国名とカエルの名前がカタカナなので、読みにくいが、どこかの国で、近々起きるかも知れないというような内容です。絵本にして、小学校の教科書にして欲しい作品です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿