小説「尖閣ゲーム」

2016年07月06日 00時05分00秒 | 社会問題

▲<2016.2.10刊行の小説「尖閣ゲーム」(表紙:尖閣諸島に龍が巻きついている)>

めちゃ面白い小説が、今年の2月に出ていた事を最近知った。

その本の名前は、「尖閣ゲーム」(幻冬舎)です。

作家は、青木俊(1958年生まれ、横浜市出身。上智大学卒業後82年テレビ東京入社。報道局・香港支局・北京支局長などを経て、2013年独立。本書が初めての著書となる)。

原稿用紙485枚の書き下ろしで、内容は、題名通り「尖閣諸島および沖縄県」を舞台にした近未来小説です。

琉球王朝時代、冊封使(中国人)が書いたとされる書【冊封使録:羅漢】に、「尖閣諸島は琉球王朝の領土」と、明記されていたとされる。その書を中国と日本政府が、秘密裏に奪い合っている(これが日本の手に渡れば、「尖閣諸島問題」は解消する!)。

数年前に行われた「羅漢奪回」の尖閣諸島上陸作戦で、亡くなった姉の真実を調べている妹(沖縄の新聞記者)と、姉の元恋人で警察庁キャリア官僚(沖縄県警勤務)が、ストーリーを導く。

冒頭、宜野湾市嘉数高台公園(「普天間基地」近く)で、老人達が昼から「酒盛り」をしている時、上空を飛んでいた「オスプレイ」が、住宅街に墜落するショッキングな場面から始まる。

「沖縄県知事」と「地元マスコミ」。「沖縄県警」「自衛隊幹部」「首相官邸」が、複雑に絡み合いながら、ダイナミックな展開が続く・・・。

映画かニュースを観ているように、映像がリアルに目に浮かぶ。

あっという間に300Pを読み切った。

まさに、今沖縄に起きそうな内容だった。


【評価】★★★★★


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